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インフラエンジニアにおすすめの資格11選!合格率がアップする勉強法も解説

「インフラエンジニアになるために資格は必要?」「資格の種類や難易度について知りたい」
インフラエンジニアを目指す方の中には、このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

実はインフラエンジニアになるための資格はなく、取得も必須ではありません。しかし、資格を持っているほうが、担当できる仕事の幅が広がったり、年収アップにつながったりする可能性が高いため、取得がおすすめです。

本記事ではインフラエンジニアを目指すうえでおすすめの資格、試験内容や難易度について解説します。効率の良い勉強方法も紹介しますので、インフラエンジニアへの就職・転職を検討中の人は、ぜひ最後までお読みください。

目次

インフラエンジニアになるために資格は必須ではない


インフラエンジニアになるための資格はなく、取得も必須ではありません。しかし資格を取得しておいたほうが、担当できる仕事の幅が広がったり年収アップにつながったりする可能性が高くなります。

資格は”一定のスキルを保有している”という証拠になるため、実務経験がなくても経験者と同等のスキルを持っていると判断されます。

資格は国家資格からベンダー資格まで幅広い種類があるため、インフラエンジニアへの就職・転職をご検討されている方は、取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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インフラエンジニアにおすすめの国家資格6選


インフラエンジニアにおすすめの国家資格は、以下の6つが挙げられます。

●   ITパスポート
●   基本情報技術者
●   応用情報技術者
●   情報処理安全確保支援士
●   ネットワークスペシャリスト
●   データベーススペシャリスト

国家資格とは、国の法律に基づいてスキルを証明するものです。国が定めた資格のため、信頼度が高く多くの企業で評価されやすい点が特徴です。それぞれの資格内容や難易度などを解説します。

ITパスポート

ITパスポートは「独立行政法人情報処理機構」管轄の国家資格です。ITの基本的なスキルを問う試験で、インフラエンジニアだけでなくIT関連に従事する人すべてを対象としています。

資格名

ITパスポート

受験資格

なし

試験内容

四肢択一式(100問)

・ストラテジ系(経営全般):35問程度

・マネジメント系(IT管理):20問程度

・テクノロジー系(IT技術):45問程度

受験料

7,500円(税込み)

試験時間

120分

合格率

59.9%(累計:令和2年4月〜令和3年1月)


参照:ITパスポート試験

試験は4択の中から答えを選ぶ形式で、難しい計算などはありません。合格率は約60%とそこまで難しい試験ではないですが、油断せずきちんと勉強をして臨みましょう。

基本情報技術者

基本情報技術者試験は「独立行政法人情報処理機構」が実施する、インフラエンジニアの登竜門ともいえる国家資格です。

サーバーやネットワーク、セキュリティなどの基礎知識を網羅的に身につけられる試験で、インフラエンジニアに求められる基礎知識の証明に役立ちます。

資格名

基本情報技術者

受験資格

ITを活用した製品やシステムを作るために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身につけている人

試験内容

多肢択一式

・科目A:60問(四肢択一式)

・科目B:20問

受験料

7,500円(税込み)

試験時間

・科目A:90時間

・科目B:100問

合格率

39.2%(令和6年10月)


参照:IPA|基本情報技術者試験

基本情報技術者は科目A、Bの2つの試験を受験します。科目Aは知識、科目Bは技能を確認する試験です。両方で600点以上をとれば合格ですが、合格率は約40%とやや難しい傾向にあります。受験勉強をきちんと行い、一発合格を目指しましょう。

応用情報技術者

応用情報技術者は、 基本情報技術者よりもレベルの高い資格です。応用的知識や技能を持ち、高度なITスキルを持つ人材であることを証明できます。

資格名

応用情報技術者

受験資格

ITを活用した製品やシステムを作るために必要な応用知識・技能を持ち、高度IT人材としての方向性を確立している人

試験内容

・【午前】多肢択一式(四肢択一式):80問

・【午後】記述式:11問

受験料

7,500円(税込み)

試験時間

・午前:150分

・午後:150分

合格率

23.6%(令和6年度春期)


参照:IPA|応用情報技術者試験

応用情報技術者の試験は午前に多肢択一式、午後に記述式で行われます。なお合格のためには、どちらも60点以上を取らなければなりません。

合格率は23.6%と低く、難易度が高い試験です。しかし難関資格の分、取得すれば大きなアドバンテージになるため、基礎的なITスキルを持っている方は挑戦してみると良いでしょう。

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士は、情報セキュリティマネジメントの計画や運用、評価・改善を通して、組織の情報セキュリティ保持に貢献できる人材だと証明する資格です。「セキスペ」や「登録セキスペ」とも呼ばれます。

資格名

情報処理安全確保支援士

受験資格

・サイバーセキュリティに関する専門的な知識や技能を活用して、企業や組織で安全な情報システムの設計や運用を支援できる人

・サイバーセキュリティ対策の調査・分析・評価を行い、結果に基づき必要な指導・助言を行える人

試験内容

・【午前Ⅰ】多肢選択式(四肢択一):30問

・【午前Ⅱ】多肢選択式(四肢択一):25問

・【午後】記述式:4問

受験料

7,500円(税込み)

試験時間

・【午前Ⅰ】多肢選択式(四肢択一):50分

・【午前Ⅱ】多肢選択式(四肢択一):40分

・【午後】記述式:150分

合格率

19.3%(令和6年度春期)


参照:IPA|情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士は午前に2つ、午後に1つの科目を受験します。合格率は19.3%と応用情報技術者よりも低いです。
 
難関資格ですが年に2回試験があるため、1回目で落ちてしまったとしても期間を空けずに挑戦できます。取得すれば仕事の幅が広がるため、高難度の資格取得を目指している方は受験する価値があるでしょう。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストは、ネットワーク関連の高度な専門知識を持っていると証明できる資格で、主にインフラ設計の際に役立ちます。
 
情報処理技術者試験のレベル区分で最高難易度のレベル4に該当するため、十分な知識と経験が必要です。

資格名

ネットワークスペシャリスト

受験資格

高度IT人材として確立した専門分野を持ち、ネットワーク関連の技術を活用して最適な情報システムの構築ができる人

試験内容

・【午前Ⅰ】多肢選択式(四肢択一):30問

・【午前Ⅱ】多肢選択式(四肢択一):25問

・【午後Ⅰ】記述式:3問

・【午後Ⅱ】記述式:2問

受験料

7,500円(税込み)

試験時間

・【午前Ⅰ】多肢選択式(四肢択一):50分

・【午前Ⅱ】多肢選択式(四肢択一):40分

・【午後Ⅰ】記述式:90分

・【午後Ⅱ】記述式:120分

合格率

14.3%(令和5年度春期)


参照:IPA|ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリストは、午前午後ともに2つの科目を受験します。最高難易度の試験のため、合格率は14.3%と狭き門です。試験は毎年春のみなので、最短での合格を目指して勉強を進めてください。

データベーススペシャリスト

データベーススペシャリストは、データベース関係の技術を活用して情報システムの企画や要件定義、開発・運用などの技術支援を目的としたエンジニア向けの資格です。

情報処理技術者試験のレベル区分で最高難易度のレベル4に該当するため、十分な知識と経験が求められます。

資格名

データベーススペシャリスト

受験資格

高度IT人材として確立した専門分野を持ち、データベース関連の技術を活用して最適な情報システムの構築ができる人

試験内容

・【午前Ⅰ】多肢選択式(四肢択一):30問

・【午前Ⅱ】多肢選択式(四肢択一):25問

・【午後Ⅰ】記述式:3問

・【午後Ⅱ】記述式:2問

受験料

7,500円(税込み)

試験時間

・【午前Ⅰ】多肢選択式(四肢択一):50分

・【午前Ⅱ】多肢選択式(四肢択一):40分

・【午後Ⅰ】記述式:90分

・【午後Ⅱ】記述式:120分

合格率

18.5%(令和5年度秋期)


参照:IPA|データベーススペシャリスト試験
 
データベーススペシャリストは、午前午後ともに2つの科目を受験します。データベース設計やSQL、DBMS関連など、データベース技術に特化した問題が出題されるため、重点的に勉強しましょう。
 
合格率は最高難易度であることからも、18.5%と低いです。試験は毎年秋に1回行われるため、合格を目指して万全な対策を行う必要があります。

インフラエンジニアにおすすめのベンダー資格5選


インフラエンジニアにおすすめのベンダー資格は、以下の5つです。
 
●   Linux認定資格
●   AWS認定
●   CompTIA Cloud
●   シスコ技術者認定
●   オラクルマスター
 
ベンダー資格とは、ベンダーと呼ばれるIT関連のハードウェア・ソフトウェア製品を製造・販売する企業が、製品の操作や保守方法などのスキルを認証するために行っている資格試験です。
 
それぞれの資格内容や難易度などを解説します。

Linux認定資格

Linux認定資格は、Linuxをベースとしたシステム構築や運用の基礎があると証明できる資格です。試験はレベル別に以下の4つに分かれています。
 
●   LinuC-1
●   LinuC-2
●   LinuC-3
●   LinuCシステムアーキテクト

資格名

Linux認定資格

受験資格

なし

試験内容

コンピュータベーストテスト(CBT)

受験料

●    LinuCレベル1(101試験/102試験):各16,500円(税込み)

●    LinuCレベル2(201試験/202試験):各16,500円(税込み)

●    LinuCレベル3(300試験/303試験/304試験):各16,500円(税込み)

●    LinuCシステムアーキテクト(SA01試験/SA02試験):各27,500円(税込み)

試験時間

90分

合格率

非公表


参照:LinuC
 
Linux認定資格には4つのレベルがありますが、初心者は基礎的な内容であるLinuC-1、LinuC-2からの取得がおすすめです。なおLinuC-1よりも先にLinuC-2の受験はできますが、レベル1認定を取得するまではレベル2認定は取得できません。
 
合格率は非公表ですが、レベルが上がるにつれて難易度も上がる傾向にあります。

AWS認定

AWS認定は、Amazon運営のクラウドサービス「AWS(Amazon Web Service)」による認定資格です。
 
AWSは世界シェアトップクラスの資格のため、取得しておいて損はありません。AWS認定にはさまざまな資格が存在しますが、インフラエンジニアを目指すなら以下の3つがおすすめです。
 
●   クラウドプラクティショナー:クラウドの基礎知識を証明する資格
●   ソリューションアーキテクト(アソシエイト):AWSを使用したインフラ構築関連の基礎スキルを証明する資格
●   ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル):AWSを使用したインフラ構築関連の応用スキルを証明する資格

資格名

AWS認定

受験資格

試験によって異なる

試験内容

試験によって異なる

受験料

クラウドプラクティショナー:15,000円

ソリューションアーキテクト(アソシエイト):20,000円

ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル):40,000円

試験時間

試験によって異なる

合格率

非公表


参照:AWS認定
 
試験内容や合格率は試験の種類によってことなるため、受験を検討している場合は確認してみてください。
 
なお資格の有効期限は3年で、更新するには同じ資格を再度受験して合格する、もしくは上位の資格を取得する必要があります。

CompTIA Cloud+

CompTIA Cloud+は、クラウドコンピューティングに必要なスキルを保有していると証明する国際的なベンダー資格です。

資格名

CompTIA Cloud+

受験資格

なし

試験内容

・クラウドのコンポーネントとモデル

・仮想化

・インフラストラクチャ

・リソースマネジメント

・セキュリティ

・システムマネジメント

受験料

47,672円(税込み)

試験時間

90分

合格率

非公表


参照:CompTIA

CompTIA Cloud+の受験資格は特にありませんが、ITシステム管理やITネットワーキングなどの事業に2〜3年ほど関わっている人を想定しています。

なお資格の有効期限は3年のため、更新するには改定試験の合格が必要です。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定は、ネットワーク製品を製造する企業である「シスコシステムズ社」管轄の資格です。シスコシステムズ社の製品を使用したネットワーク設計や構築、運用スキルの証明に役立ちます。

資格名

シスコ技術者認定

受験資格

試験によって異なる

試験内容

試験によって異なる

受験料

試験によって異なる

試験時間

試験によって異なる

合格率

非公表


参照:CISCO

試験の種類は難易度別に設定されているため、自分のスキルに合わせて選びましょう。なお資格の有効期限は3年です。

オラクルマスター

オラクルマスターは、データベース管理システムを提供する「Oracle社」管轄の資格です。難易度ごとに4段階に分けられており、スキルに合わせて選択できます。

●   Bronze
●   Silver
●   Gold
●   Platinum

資格名

オラクルマスター

受験資格

試験によって異なる

試験内容

試験によって異なる

受験料

試験によって異なる

試験時間

試験によって異なる

合格率

非公表


試験内容はレベルによって異なりますが、主にデータベースの管理や運用、SQLスキルに関する分野が出題範囲です。有効期限はありませんが、各資格にバージョンアップが設定されているため、定期的に再受験をする、または上位資格を取得するのが良いでしょう。

インフラエンジニアの資格を取得するための勉強方法


インフラエンジニアの資格を取得するためには、勉強をして合格しなければなりません。効果的な勉強方法は、以下の3つです。

●   書籍・参考書で学ぶ
●   動画で学ぶ
●   ITスクール・講座を受講する

書籍・参考書で学ぶ

インフラエンジニア向けの資格に関する書籍・参考書はたくさんあるため、まずは1冊買って勉強するのがおすすめです。書籍・参考書は書店やインターネットなどで手に入ります。

書店で購入すると記載されている内容をチェックできるため、分かりやすいか、勉強を続けられそうかなどを判断したうえで選べるのがメリットです。インターネットで購入する場合は、試し読みなどのサービスを利用するとある程度内容を把握できます。

未経験者や初心者向けの書籍も多く販売されているので、自分に合ったものを購入して勉強しましょう。

動画で学ぶ

YouTubeなどで資格試験について発信しているチャンネルを通して勉強するのもおすすめです。動画は映像を通して解説してくれるため、理解しやすいでしょう。また動画は無料で学べる点がメリットです。
 
動画で学ぶ際は「実際に資格を取得している」「現役インフラエンジニアとして働いている」など、実績を持つ人が発信しているチャンネルを選ぶのがポイントです。

ITスクール・講座を受講する

短期間で効率良く勉強した人は、有料のITスクール・講座を受講する方法もあります。料金はかかりますが有料な分講師が徹底的に教えてくれるため、短期間で必要な知識をインプットできます。

また疑問点などを講師に直接質問できる点もメリットです。分からないことをすぐ解決できれば早く知識を得られ、合格までの期間も短くて済みます。ITスクール・講座はオフライン・オンラインどちらもあるため、自分の希望に合わせて選びましょう。

インフラエンジニアの資格に関するよくある質問


インフラエンジニアの資格に関するよくある質問に回答します。

未経験者はどの資格を取得すればいい?

未経験者は、以下の資格の取得がおすすめです。
 
●   ITパスポート
●   基本情報技術者
●   AWS認定
●   オラクルマスター

ITパスポートと基本情報技術者は国家資格、AWS認定とオラクルマスターはベンダー資格です。どの試験を受けるかは、キャリアパスなどに合わせて選ぶと良いでしょう。

AWS認定とオラクルマスターはレベルごとにカテゴライズされているため、未経験者は一番下の試験から受けるのが良いです。

資格があれば年収は上がりますか?

資格はスキル保持の証拠になるため、年収アップが期待できます。ただし全ての企業で年収が上がるわけではないため、入社時に確認しましょう。

なお企業によって求められる、有効な資格は異なるため、職場やキャリアプランにあった資格を選んで受験するのがおすすめです。

まとめ

インフラエンジニアへの就職・転職を目指している人は、資格を取得するのがおすすめです。資格は必須ではありませんが、保有していると担当できる仕事の幅が広がり、キャリアや収入アップにつながります。

資格には国家資格とベンダー資格の2つがあるため、自分のレベルやキャリアプラン、企業が求めるものなどを総合的に判断して選びましょう。

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