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組み込みエンジニアの将来性は高い?需要・仕事内容・なり方を解説

組み込みエンジニアは、特定の機能を持つ電子機器やシステムに、制御用のソフトウェアを組み込む技術者です。近年はIoT・AI・自動運転の普及により、需要が高まっています。

本記事では、組み込みエンジニアの仕事内容や将来性、必要なスキル、未経験から目指すロードマップ、キャリアパスまで解説します。特に組み込みエンジニアの将来性を知りたい方や、IT・ものづくり分野で手に職をつけて市場価値を高めたい方に役立つ内容です。

目次
松本 隆志 採用統括グループ長
著者:株式会社ワールドインテック採用統括グループ長/松本 隆志

組み込みエンジニアとは?主な仕事内容を紹介


組み込みエンジニアは、特定の機能を持つ電子機器やシステムに、制御用のソフトウェアを組み込む技術者です。家電、自動車、医療機器、産業用ロボットなど、私たちの生活や産業を支える多くの製品に関わります。

組み込みシステムとは、特定の目的に合わせて最適化されたハードウェアとソフトウェアを組み合わせた仕組みです。たとえばエアコンなら温度を検知して運転を調整、自動車ならセンサー情報をもとに安全制御を行います。

組み込みエンジニアの主な業務は、次のとおりです。

  • 製品企画への参加
  • システム全体の設計
  • 制御ソフトウェアの開発
  • ハードウェアとの連携確認
  • テストと品質保証
  • リリース後の保守・改善


組み込みエンジニアには、製品の動きや安全性までを考慮して開発を進める力が求められます。

組み込みエンジニアが活躍する主な業界と製品

組み込みエンジニアは、自動車、医療機器、家電製品、産業用ロボットなど、幅広い業界で需要が高まっています。

たとえば自動車業界では、ADAS(先進運転支援システム)やEVバッテリー管理システム、医療機器では、人工呼吸器やMRIなどの制御システムなどに携わります。人命に関わる機器を扱う機会も多いため、安定性や安全性を重視した開発が欠かせません。

家電製品では、スマート家電のIoT化が挙げられます。外出先からエアコンを操作したり、冷蔵庫が食材を管理したりする機能にも、組み込み技術が使われています。

産業用ロボットでは、センサーやモーターを正確に動かすリアルタイム制御システムなどが代表的です。

組み込みシステム開発は難しいがやりがいが十分にある

組み込みシステム開発は、一般的なパソコン向けソフトウェア開発とは異なる難しさがあります。

組み込みシステムは、製品に組み込まれたあとユーザーが自由に書き換えたりすぐにアップデートしたりできないケースがほとんどです。そのため開発段階であらゆる操作や状況を想定し、安定して動く設計に仕上げなければなりません。

さらに組み込み機器には、メモリ容量や処理能力に制限があります。限られたコンピューターの性能のなかで処理をコンパクトにまとめ、コストを抑えながら安定動作を実現しなければなりません。

組み込みシステム開発は制約が多い分、設計力や工夫が成果に直結します。自分が開発した仕組みが製品として動き、人々の暮らしや産業を支える点は、組み込みエンジニアならではの大きなやりがいです。

組み込みエンジニアの将来性と需要が伸び続ける理由


「組み込みエンジニアはオワコン」といわれる場合もありますが、実際は需要が伸びています。近年のデジタル化により、家電や自動車、医療機器、産業用ロボットなど、あらゆる製品にソフトウェア制御が求められているためです。

特にIoTやAI技術の発展により、組み込みエンジニアの活躍領域は広がっています。製品単体を動かすだけでなく、センサーで集めたデータをクラウドへ送り、AIで分析し、機器の動作に反映する開発も増えています。

また情報通信業界では人材不足が続いており、専門性の高いエンジニアへの需要は高いです。したがってハードウェアとソフトウェアの両方を理解できる組み込みエンジニアは、活躍の幅を広げていけるでしょう。

IoT・AI・自動運転の普及によって注目が高まっている

組み込み技術は、IoT・AI・自動運転の普及によって注目度が高まっています。

たとえばスマートホームでは、照明やエアコン、給湯器などをインターネットにつなぎ、スマートフォンから操作する仕組みが広がっています。

自動車業界では、EVや自動運転、ADASの開発で組み込みエンジニアが欠かせません。またバッテリー管理、車載センサー、ブレーキ制御などは、安全性に直結する重要な領域です。

産業用ロボットでも、センサーやモーターをリアルタイムで制御する技術が必要です。さらに近年は、組み込み開発やシステム開発にAIを取り入れる動きも進んでいます。

画像認識、異常検知、予測制御などの分野で、組み込みエンジニアの活躍の場はさらに広がっています。

地道な作業が多いためきついと言われがちである

組み込みエンジニアは将来性のある職種ですが、下記の理由で「きつい」「やめとけ」といわれがちです。

  • デバッグやテストで地道な作業が多い
  • ハードウェアとソフトウェアの両方を学ぶ必要がある
  • 納期のプレッシャーや仕様変更が発生しやすい
  • 成果が製品内部に隠れやすく、外部から評価されにくい


特にデバッグやテストでは、再現性の低い不具合に向き合わなければなりません。原因特定のためにログの確認、条件を変えての検証などを何日も行うケースもあります。

また組み込み開発では、ソフトウェアだけでなく、センサー、基板、通信、電源、モーター制御などの知識も必要です。学習範囲が広いため、最初は負担を感じる人もいます。

一方で、組み込みエンジニアは誰でもすぐにできる仕事ではないため、経験を積んだ人は企業から重宝されます。

「きつい」という声は実際にありますが、製品が完成して実際に動いたときの達成感は大きく、専門スキルを磨くほどキャリアの選択肢も広がります。組み込みエンジニアは、ものづくりに関わりたい人にとってやりがいのある職種です。

組み込みエンジニアの年収水準とスキルレベル別の目安

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、システムエンジニア(組込み、IoT)の全国平均年収は578.5万円、平均年齢は37.1歳です。ただし専門性が求められる職種のため、スキルや経験によって年収は異なります。

特に設計や要件定義、プロジェクト管理まで担える人材は、評価されやすい傾向にあります。

ITSSレベル別の年収目安は、次のとおりです。

ITSSレベル

対象者の目安

年収目安(2023年度調査)

レベル1〜2

IT企業での実務未経験者・新入社員

または一定範囲の作業を独力で担当できるレベル

420万〜620万円

レベル3

高度IT人材としてのスキルを持つレベル

450万〜700万円

レベル4

よりレベルの高い高度IT人材に該当するレベル

500万〜780万円

レベル5

ハイレベル高度IT人材のなかでも上位に該当するレベル

600万〜950万円

出典:厚生労働省jobtag|システムエンジニア(組込み、IoT)

年収を高めるには、プログラミングだけでなく設計力や品質管理、顧客要件を整理する力も必要です。IoTやAI、自動運転など成長分野の経験を積めば、組み込みエンジニアとしての市場価値をさらに高められます。

組み込みエンジニアに必要な知識・スキルと言語


組み込みエンジニアには、ソフトウェアとハードウェアの両方を理解する力が求められます。アプリケーション開発のように、画面上の動作だけを見ればよいわけではなく、センサー、モーター、基板、通信、電源など、製品内部の動きまで踏まえて設計する必要があるためです。

求められるスキルは、大きく分けて「技術面のハードスキル」と「業務を進めるためのソフトスキル」の2つです。

スキル種別

主な内容

ハードスキル(技術面)

・プログラミング言語の理解(C言語・C++・Python・アセンブリ言語)

・ハードウェアの知識(マイクロコントローラ・センサー・デバイスドライバ)

・リアルタイムOS(RTOS)の理解

・デバッグとテストスキル(ロジックアナライザ・オシロスコープの活用・テスト自動化)

ソフトスキル(人間力面)

・問題解決能力(論理的かつ創造的に課題を解決する力)

・コミュニケーション能力(技術内容をわかりやすく説明し協力を円滑にする力)

・自己学習能力(新技術・ツールを自ら学び活用できる力)

・時間管理と組織力(タスクの優先順位付けや納期管理ができる能力)

組み込み開発は、不具合の原因が必ずしもソフトウェア側にあるとは限りません。配線、部品、電源、通信タイミングなど、複数の要素が影響します。

そのためコードを書く力に加えて、原因を切り分ける力や関係者と連携する力も必要です。

習得すべきプログラミング言語の特徴と優先順位

組み込み開発で使われる言語は、製品の種類や開発領域によって異なります。

なかでもC言語とC++は、組み込みエンジニアを目指すうえで優先度の高い言語です。低いレイヤーでハードウェアを制御し、限られたメモリや処理能力のなかで安定した動作を実現しやすい言語として、現場で多く使われています。

主要な言語の特徴と用途は、次のとおりです。

言語名

特徴

主な用途

習得優先度

C言語

・ハードウェアを直接制御できる

・メモリ管理やリアルタイム性に優れ、組み込み開発の標準言語として今も広く使われている

・デバイスドライバ開発

・ファームウェア開発

・リアルタイム処理全般

最優先(必須)

C++

・C言語の拡張版

・オブジェクト指向を活かした大規模プロジェクトや複雑な設計に向いている

・エラーが生じにくく読みやすい

・大規模組み込みシステム開発

・複雑な設計が必要な車載

・産業機器系

高い(準必須)

Python

・シンプルで読みやすいコードが特徴

・プロトタイピングやスクリプト作成に便利

・AI・機械学習との統合にも活用できる

・プロトタイプ開発

・データ処理

・AI機能の実装

・Linux OS上での組み込み開発

中程度(将来性を見据えて推奨)

アセンブリ言語

・プロセッサの命令セットに直接対応

・高度な最適化や厳しいリアルタイム処理が求められる場面で使用する

・処理速度が極めて重要なシステム

・限られたリソース内での最大パフォーマンスが必要な場面

中程度(特定分野で必要)

Java

・ハードウェアの進化に伴い需要が増加

・コードが他のデバイスに移植しやすくエラーも少ない

・リソースが比較的豊富な組み込みシステム

・マルチプラットフォーム対応が必要な場面

低〜中程度(状況に応じて)

まずはC言語で、メモリ管理やポインタ、ハードウェア制御の基礎を固めるのが最優先です。そのうえでC++を学ぶと、大規模な組み込みシステムにも対応しやすくなります。

また将来性を見据えるなら、Pythonも習得しておきたい言語です。AI機能やデータ分析、テスト自動化と組み合わせられるため、市場価値向上につながります。

ハードウェア知識とリアルタイムOS(RTOS)の理解

組み込みエンジニアは、プログラミングだけでなくハードウェアの基礎知識も必要です。マイクロコントローラやマイクロプロセッサの仕組み、電子回路の基礎、UART・SPI・I2Cなどのインターフェース規格を理解しておくと、機器の動作を正しく設計しやすくなります。

またリアルタイムOS(RTOS)の理解も重要です。RTOSは、決められた時間内に処理を完了させるためのOSです。たとえば自動車のブレーキ制御や産業用ロボットの動作制御では、処理の遅れが安全性や品質に直結します。こうした場面では、単に動くプログラムではなく必要なタイミングで確実に動く設計が欠かせません。

組み込みエンジニアに求められる知識を、ハードウェアとソフトウェアに分けてまとめました。

領域

主なスキル・知識

ハードウェア領域

・マイクロコントローラ(MCU)の知識

・マイクロプロセッサの理解(CPUアーキテクチャ・メモリマップ)

・電子回路の基礎(デジタル・アナログ回路の動作原理)

・各種インターフェース規格(UART・SPI・I2C・USB等の通信プロトコル)

・デバイスドライバの開発スキル

ソフトウェア領域

・リアルタイムOS(RTOS)の理解とタスク管理

・Linux OSの活用スキル

・システムオンチップレベルのソフトウェア最適化

・組み込みシステムのデザインパターンに関する知識

・デバッグスキル(ロジックアナライザ・オシロスコープの活用)

・割り込みドリブンな処理の設計スキル

特に重要なのは、ハードウェアとソフトウェアを切り離して考えない姿勢です。センサーから取得した値が正しいか、通信が想定どおりに動いているか、割り込み処理が遅れていないかなど、製品全体を見ながら原因を探る場面が多いためです。

またロジックアナライザやオシロスコープを使った確認、テスト自動化、ログ解析なども実務では欠かせません。ハードウェアとソフトウェア、両方のスキルを身につけると、さまざまな事象に対応できるエンジニアとして重宝されます。

組み込みエンジニアになるには?ロードマップと資格


未経験から組み込みエンジニアを目指す場合は、基礎知識の習得、資格取得、実務経験の積み上げ、転職活動の順で進めるのが基本です。

まずはITやコンピュータの基礎を学び、資格で知識を証明しながら実務経験を積んでいきましょう。段階を踏めば、組み込みエンジニアへの転職やキャリアアップを目指せます。

未経験から組み込みエンジニアを目指す学習ロードマップ

未経験から組み込みエンジニアを目指す場合は、次の4ステップで学習と経験を積むのが一般的です。

STEP

やること

学ぶ・取り組む内容

STEP1

基礎知識・スキルを習得する

C言語の基本構文、コンピュータアーキテクチャ、電子回路、マイコン制御の基礎を学ぶ

STEP2

資格を取得する

基本情報技術者試験やETECなどで、IT基礎や組み込み開発の知識を証明する

STEP3

実務経験を積む

テスト、評価、保守、開発補助などから現場経験を重ねる

STEP4

転職活動を進める

組み込み開発に関わる求人へ応募し、学習内容や実務経験をアピールする

ただし未経験から組み込みエンジニアへの転職は、簡単ではありません。企業側は、ハードウェアやソフトウェアの基礎を理解しており、現場で安全に開発を進められる人材を求めているからです。

そのため、まずは未経験でも可能なIT職種で経験を積む方法も選択肢の1つです。テストエンジニア、社内SE、プログラマーなどで基礎を固めてから、組み込み領域へステップアップするルートもあります。

組み込みエンジニアのキャリアアップに役立つ資格

組み込みエンジニアを目指すうえで、資格は必須ではありません。ただし未経験者や経験の浅い人にとって、資格は知識や学習意欲を客観的に示すのに有効です。

組み込みエンジニアのキャリアアップに役立つ資格をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

資格名

概要

対象レベル

取得のメリット

組込みソフトウェア技術者試験(ETEC)

・組み込みソフトウェア開発に必要な知識・技術を測る試験

・クラス1(上級)とクラス2(基礎)に分かれている

未経験〜実務者

組み込み特有の技術力を客観的に証明でき、転職・昇進時のアピールになる

基本情報技術者試験

・ITエンジニアの登竜門的な国家試験

・プログラミング・アルゴリズム・ネットワーク等の基礎知識を問う

未経験〜初級者

IT全般の基礎知識を証明でき、組み込み未経験者が学習の基盤を固めるのに最適

応用情報技術者試験

・基本情報技術者試験の上位資格

・システム設計・プロジェクト管理・セキュリティ等の応用知識を問う国家試験

中級者以上

システム全体を俯瞰する能力をアピールでき、上流工程やマネジメント職へのキャリアアップに有利

情報処理安全確保支援士

・セキュリティ分野の国家資格

・車載・IoT機器のセキュリティ要件が高まる中で需要が増している

中級〜上級者

IoT・車載系など安全性が重視される組み込み開発分野での市場価値向上につながる

未経験者は、まず基本情報技術者試験でITの土台を固めるのがおすすめです。実務経験を積んだ後は、応用情報技術者試験や情報処理安全確保支援士の受験も考えてみるとよいでしょう。

特にIoT機器や車載システムでは、セキュリティの重要性が高まっています。資格だけで採用が決まるわけではありませんが、取得しておくと転職や昇進時の評価につなげられます。

組み込みエンジニアの市場価値を高めるキャリアパス


組み込みエンジニアとして長く活躍するには、技術スキルとマネジメントスキルの両方が必要です。組み込み領域は将来性のある分野ですが、古い技術だけに頼っていると、AI、IoT、自動運転、ロボティクスなどの成長領域に対応しにくくなります。

市場価値を高める方向性は、大きく2つです。

  1. 特定分野の専門性を深め、シニアエンジニアやテクニカルスペシャリストを目指す
  2. 開発経験を活かしてプロジェクトマネージャーやITコンサルタントなどへ広げる


どちらを選ぶ場合も、基礎技術を磨き続ける姿勢が重要です。加えてチームを動かす力や課題を整理する力を身につけると、担当できる業務の幅が広がります。

専門性を深めて市場価値を高めるスキルアップの方向性

専門性を深めて市場価値を高めたいなら、組み込み開発の基礎を軸に、成長分野で求められるスキルを追加していく必要があります。まずはC言語やC++を深く理解し、メモリ管理、リアルタイム処理、デバイス制御などの基礎を固めましょう。

そのうえでPythonやアセンブリ言語を習得すると、対応できる領域が広がります。PythonはAIやデータ分析、テスト自動化との相性がよく、IoT機器や画像認識を扱う開発で役立ちます。アセンブリ言語は、処理速度やメモリ制約が厳しい場面で活躍する言語です。

またハードウェアとソフトウェアの両面を理解する力も必要です。センサー、通信、電源、マイコン、RTOSなどの知識を深めれば、不具合の原因を切り分ける力が高まります。

製品全体を見て設計や改善を進められる人材は、現場で重宝されるでしょう。

マネジメント職・異業種転職など幅広いキャリアパスの選択肢

組み込みエンジニアは、専門職だけでなくプロジェクトマネージャーやITコンサルタントなど、幅広いキャリアパスがあります。

  • 技術専門職として、シニアエンジニアやテクニカルスペシャリストを目指す
  • 開発チームをまとめるプロジェクトマネージャーへ進む
  • 製品開発や技術戦略を支援するITコンサルタントを目指す
  • スマートホーム、ロボティクス、車載システム、IoT機器などの成長分野へ転職する


技術を深めたい人は、スペシャリストとして専門領域を磨くのがおすすめです。一方設計や進行管理、顧客折衝に関心がある人は、マネジメント職を目指す選択肢もあります。

マネジメントスキルを身につけるなら、以下を意識しましょう。

  • 小規模チームのリーダー経験を積む
  • 進捗管理や課題管理などのプロジェクト管理ツールを活用する
  • 社内外の研修でプロジェクト管理や品質管理を学ぶ
  • 要件定義や顧客折衝の場に参加し、上流工程の経験を増やす


組み込みエンジニアは、専門性を深める道と、マネジメントに進む道の両方を選べる職種です。自分の得意分野や興味関心によってキャリアパスを選択すると、より活躍の幅が広がります。

組み込みエンジニアに関するよくある質問


ここでは、組み込みエンジニアに関してよく検索される質問に回答します。転職を検討している人や、組み込み開発の難易度を知りたい人は、キャリアを考える際の参考にしてください。

組み込みエンジニアはWebエンジニアに転向できる?

組み込みエンジニアからWebエンジニアへの転向は、可能です。

組み込み開発で培ったC言語の知識、ハードウェアへの理解、デバッグスキルは、Web開発でも活かせます。特に不具合の原因を論理的に切り分ける力や、限られた条件のなかで安定した動作を考える力は、システム開発全般で評価されます。

ただしWebエンジニアとして働くには、新たな知識も必要です。たとえばフロントエンドではHTML、CSS、JavaScriptなどの知識が必要です。バックエンドでは、Python、Java、PHPなどの言語に加え、データベースやAPI、クラウドの理解も求められます。

転向を目指す場合は、まずPythonやJavaScriptなど、Web開発で使いやすい言語を学ぶのがおすすめです。組み込み開発の経験を土台にしながら、Web特有のフレームワークやクラウド運用を身につけると、キャリアの選択肢を広げられます。

組み込みソフトウェア開発は難しい?未経験者が感じやすい壁とは?

組み込みソフトウェア開発は、ソフトウェアだけでなくハードウェアの動きまで理解する必要があるため、IT職種のなかでも難易度が高い分野です。

コード上は正しく見えても、センサー、電源、通信、部品の動作が影響して不具合が起こるケースも存在します。

また組み込み機器は、メモリ容量や処理能力に制限があり、限られた環境のなかで処理速度や安定性を保つ設計力が必要です。

未経験から目指すなら、最初からすべてを理解しようとせず、C言語の基礎、マイコン制御、RTOSの順に学ぶのが現実的です。基礎から積み上げれば、組み込み開発に必要な考え方を少しずつ身につけられます。

組み込みエンジニアとIoTエンジニアは何が違う?

組み込みエンジニアとIoTエンジニアの違いを、表にまとめました。

項目

組み込みエンジニア

IoTエンジニア

主な役割

デバイス内部のソフトウェア開発やハードウェア制御を担当する

デバイスをインターネットにつなぎ、データを収集・送信・分析する仕組みを構築する

担当領域

センサー制御、モーター制御、デバイスドライバ開発、機器の動作制御など

ネットワーク接続、クラウド連携、データ管理、アプリケーション連携など

具体的な仕事内容

センサーから情報を取得し、モーターを動かし、機器が想定どおりに動くように制御する

スマート家電の使用状況をクラウドへ送信したり、工場設備の稼働データを遠隔監視したりする

関わる製品・分野

家電、自動車、医療機器、産業用ロボットなど

スマート家電、スマートシティ、工場IoT、遠隔監視システムなど

求められる知識

C言語、マイコン制御、電子回路、センサー、RTOS、ハードウェア制御など

ネットワーク、クラウド、データ処理、セキュリティ、Webアプリケーション連携など

違いのポイント

製品そのものを正しく動かす技術に強い

デバイス同士やクラウドをつなぎ、データを活用する技術に強い

なお近年はIoTの普及により、組み込みエンジニアとIoTエンジニアの領域は重なりつつあります。たとえば組み込みエンジニアが通信やクラウドなどの知識を持つようになれば、IoT分野でも活躍できるでしょう。

市場価値を高めるには、組み込み技術を土台にIoT領域に参入するのも有効なキャリア戦略です。

まとめ


組み込みエンジニアは、家電・自動車・医療機器・産業用ロボットなどに制御用ソフトウェアを組み込み、製品を安定して動かす技術者です。

最前線で活躍するには、ハードウェアとソフトウェアの両方を理解する必要があり、C言語やC++、RTOS、電子回路、デバッグ力が求められます。

開発は地道で難易度も高いですが、IoT・AI・自動運転の普及で需要は拡大しています。そのため未経験者は基礎学習、資格取得、実務経験を段階的に積むのがおすすめです。

ワールドインテックのテクノ事業では、自動車・半導体・装置関連に加え、IoTやAI領域にも関わりながら、組み込みエンジニアとして成長を目指せます。詳細を知りたい方は、ぜひ公式サイトを確認してみてください。

ワールドインテックのテクノ事業

松本 隆志 採用統括グループ長
株式会社ワールドインテック採用統括グループ長
松本 隆志

採用組織の責任者として、戦略立案から広報、ブランディングまでを統括。「継続は力なり」を座右の銘とし、昨日より今日、一歩前進する姿勢とチームワークを重視する。趣味のゴルフや運動で培った活力を活かし、技術者や研究者が「なりたい姿」を諦めず、自身の可能性を最大限に広げられる社会の実現と環境構築に尽力している。

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