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機械エンジニアの種類とは?仕事内容・資格・将来性となり方を解説

機械エンジニアに興味があるものの、設計・研究開発・生産技術・設備保全などの違いが分からず、どの仕事を目指すべきか迷う人もいると思われます。

本記事では、下記のことがわかります。未経験から技術職を目指す人や、自分に合う職種を見極めたい人は、仕事選びや求人比較の参考にしてください。

●  機械エンジニアの種類ごとの仕事内容
●  必要な資格
●  機械エンジニアの主なキャリアや将来性

目次
松本 隆志 採用統括グループ長
著者:株式会社ワールドインテック採用統括グループ長/松本 隆志

機械エンジニアとは?ものづくりの各工程を支える技術職


機械エンジニアは、機械や装置の研究・開発から設計、生産、品質管理、保全まで、ものづくりの各工程に技術面から関わる職種です。

機械の構造や動作を考える設計業務だけでなく、生産設備の導入や製造工程の改善、完成品の品質確認、設備の点検・修理なども担当範囲です。「機械系エンジニア」や「メカニカルエンジニア」と呼ばれる場合もあります。

ただし、同じ職種名でも、企業によって担当する工程や業務範囲は異なります。求人を確認する際は名称だけで判断せず、仕事内容や対象製品、配属部門も確認しましょう。

なお、自動車や産業機械、家電、医療機器など、扱う製品によって求められる知識や技術は変わります。
 
関連記事:メカニカルエンジニアの仕事内容を解説!やりがいや求められるスキルも紹介

機械エンジニアの種類


機械エンジニアの職種名や担当範囲は、企業によって異なります。

同じ「機械設計」という名称でも、構想から試作まで担う場合もあれば、部品設計に特化する場合もあります。そのため、職種名だけでは仕事内容を正確に把握できません。

本記事では、各工程における機械エンジニアの種類と役割を整理します。

研究・開発エンジニア

研究・開発エンジニアは、既存製品の改良や、新しい機構・製品の実現可能性を検討する職種です。

市場のニーズや技術的な課題を踏まえて構想を立て、試作と検証を繰り返しながら新技術を製品化へつなげます。すぐに量産する製品を設計するのではなく、将来の製品や事業につながる技術を形にするのが仕事です。

研究対象によっては、機械分野以外の知識も必要です。

たとえば、産業用ロボットの開発では、機械構造に加えてモーターやセンサー、制御システム、ソフトウェアなどの知識が求められます。電気・電子、制御、情報分野の技術者と連携し、各技術を一つの製品へまとめる力も身につけておく必要があります。

機械設計エンジニア

機械設計エンジニアは、製品に求められる性能や仕様を機械の構造・形状・寸法へ落とし込む職種です。

CADを使って図面や3Dモデルを作成し、必要に応じてCAE(コンピュータによる設計支援システム)による解析も行います。構想段階のアイデアを実際に製造できる製品や部品として具体化するのが主な仕事です。

なお、業務は、単に図面を描くだけではありません。使用する材料や部品を選び、強度や耐久性、加工性、組み立てやすさを検討することも重要な仕事です。性能を満たしつつ、製造コストや納期を抑える視点も欠かせません。

機械設計エンジニアは、複数の条件を調整し、実現可能な設計内容を決める技術職です。
 
関連記事:機械設計とは?仕事内容ややりがいを紹介!求められるスキルや資格も

解析・評価エンジニア

解析・評価エンジニアは、設計された機械が要求された性能や強度、安全性を満たしているか検証する職種です。

CAEによるシミュレーションを使い、荷重が加わった際の変形や応力、振動、熱の影響などを数値で確認します。試作品を用いた耐久試験や性能試験を担当する場合もあります。

機械設計エンジニアが製品の構造や仕様を決めるのに対し、解析・評価エンジニアは、設計結果が適切かを数値や実験で確かめるのが仕事です。問題が見つかった場合は、原因や改善案を設計部門へ伝え、設計変更につなげます。

製品化前のリスクを洗い出し、性能と安全性の裏付けを担う、重要な職種です。

生産技術エンジニア

生産技術エンジニアは、設計された製品を安定して量産するために、製造方法や工程、生産設備を整える職種です。

品質・コスト・納期のバランスを考え、加工方法の選定や作業手順の設計、設備の導入を進めます。量産開始後も、生産効率や不良率を確認し、工程の改善に取り組みます。

機械設計エンジニアが「何を作るか」を形にするのに対し、生産技術エンジニアが扱うのは「どう作るか」です。製造現場の作業性や設備能力を踏まえ、同じ品質の製品を継続して生産できる仕組みを設計します。

設計部門と製造現場をつなぐ役割も担うため、現場との調整力も欠かせません。

品質管理エンジニア

品質管理エンジニアは、生産された製品が定められた品質基準を安定して満たすように、製造工程や検査結果を管理する職種です。

寸法や性能などの検査データを確認し、不良品の発生状況や工程のばらつきを分析します。不具合が見つかった場合は原因を特定し、関係部門と対策を検討します。

品質管理エンジニアは、完成品を検査して合否を判断するだけが仕事ではありません。同じ不具合を繰り返さないよう、設計、生産技術、製造などの部門と連携し、設計内容や作業手順、検査方法の見直しにつなげることも重要な業務です。

設備保全エンジニア

設備保全エンジニアは、工場や物流施設などで使用する機械・設備を安定して稼働させるための職種です。

設備の状態確認や定期点検を行い、異常や故障が発生した際には原因を特定して修理します。故障後に対応するだけでなく、部品の交換時期を決めるなど、設備停止を未然に防ぐ取り組みも重要です。

近年は、センサーやIoT(モノのインターネット)を使って温度、振動、電流などを計測し、設備の変化を継続的に把握する手法も導入されています。そのため、機械の構造や部品に関する知識に加え、計測機器や設備データを扱う知識が必要な職場もあります。

機械エンジニアに必須の資格はある?


機械系の技術職全体に共通する必須資格はありません。「この資格がなければ機械エンジニアになれない」というわけではないため、資格を持たずに働いている人もいます。

ただし、必要性や資格保有による評価の有無は、職種や担当業務によって異なります。資格を選ぶ際は、取得しやすさだけで判断せず、希望する仕事で使う知識や技術と結びついているか確認しましょう。

実務に関連する資格であれば、知識の習得やスキルの証明に役立ちます。

機械エンジニアにおすすめの資格については、下記記事で詳しく紹介しています。

関連記事:機械エンジニアにおすすめの資格とは?求められる能力や向いている人の特徴も

機械エンジニアになるには?主なキャリアルートを解説


機械エンジニアになる方法は、主に以下の3つです。

●  大学や高専などで工学分野を学んで就職する
●  設計補助や製造の実務経験を積む
●  企業の研修制度を利用する
 
ただし、職種ごとに求められる専門性は異なります。

まずは、研究開発、機械設計、生産技術、設備保全など、希望する担当領域を明確にしましょう。そのうえで必要な学習内容や経験を整理し、自分に合う求人を選ぶのが重要です。

大学・高専などで機械工学を学ぶルート

大学や大学院、高専などで機械工学を学び、卒業後にメーカーや技術系企業へ就職するルートです。

研究開発や機械設計など、専門知識を重視する職種を目指す場合に適しています。特に大学院では特定のテーマを深く研究するため、より高度な研究開発職に興味がある人は、進学を検討してみてください。

一方、必要な学習領域は、機械工学に限りません。たとえば産業用ロボットの開発には、機械のほか、電気・電子、制御、情報処理などを学んだ人材も関わります。

目指す製品や職種を先に決め、関連する分野まで学習範囲を広げるとよいでしょう。
 
参考:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)|産業用ロボット開発技術者  

設計補助・製造現場から経験を積むルート

設計補助や製造など、ものづくりに近い仕事から実務経験を積むルートもあります。

設計補助では、図面の修正や部品情報の整理を通じて、CADの操作や設計業務の流れを学びます。製造現場では、部品の構造や加工方法、組み立て手順、設備の扱い方など、実物に触れながら知識を身につけられる点が特徴です。

厚生労働省|job tagの「精密機器技術者」に関する職業情報でも、入職後に図面や部品、技術資料の修正といった設計補助を経験し、設計担当者へ進む例が紹介されています。担当業務を広げられると、設計や生産技術などへの転向も目指しやすくなります。

ただし、社内異動や職種転換の仕組みは企業ごとに異なるため、求人の教育制度やキャリア例を確認しましょう。

参考:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)|精密機器技術者

研修制度を活用して未経験から目指すルート

未経験者向けの社内研修やOJTを設けている企業に入り、基礎から学ぶルートもあります。研修内容は企業によって異なるため、応募前に教育期間や配属後の支援体制を確認しましょう。

ただし、すべての機械エンジニア職が、未経験から同じ難易度で目指せるわけではありません。研究開発や高度な機械設計では、工学の専門知識や関連分野の経験を応募条件とする求人が多くあるからです。

一方、設計補助、製造技術、設備保全などでは、研修やOJTを通じて段階的に専門性を高める求人も見られます。

未経験の場合は、仕事内容と研修制度を照らし合わせ、現実的な入口を選びましょう。
 
参考:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)|産業用ロボットの保守・メンテナンス

機械エンジニアの将来性|IT・自動化との連携が広がる


機械エンジニアの将来性は、「仕事がなくなるか、残るか」という二択では判断できません。

産業用ロボットや自動化設備の開発では、機械に加えて電気・電子、制御、センサー、ソフトウェアを組み合わせる仕事がすでに存在します。機械分野の専門性を土台としながら、担当領域は周辺技術へ広がっています。

ただし、すべての機械エンジニアに、高度なプログラミング能力が求められるわけではありません。

ITやデータ活用をどのくらい行うかは、職種によって異なります。研究開発やロボット、自動化設備では、制御やソフトウェアの知識が役立つ一方、設備保全ではセンサーから得た稼働データを読み取る力が重要です。

希望する職種に合わせて、必要なデジタル技術を段階的に学ぶとよいでしょう。

機械エンジニアに関するよくある質問


機械エンジニアについて調べる中で、担当範囲や必要な学歴、プログラミングとの関係も気になっている人もいると思われます。

ここでは、「設計以外の仕事」「高卒からの目指し方」「プログラミングの必要性」という3つの疑問に、職種ごとの違いを踏まえて回答します。

機械エンジニアは主にどのような業務をしますか?

機械エンジニアの仕事は、機械設計だけではなく、多岐にわたります。機械設計は代表的な職種の一つですが、製品や設備が誕生してから使用され続けるまでのライフサイクル全体にも、機械系技術者が関わっています。
 
● 製品化の前段階:研究・開発エンジニアが新技術や機構を検討し、解析・評価エンジニアが設計内容の性能や安全性を検証する
● 量産段階:生産技術エンジニアが製造工程や設備を整え、品質管理エンジニアが品質の安定化を担う
● 製品・設備の稼働後:設備保全エンジニアが点検や修理を行う
 
企業によって担当範囲は異なるため、求人では職種名だけでなく、関わる工程や具体的な業務内容を確認しましょう。

高卒でも機械エンジニアを目指せますか?

高卒でも目指せる機械エンジニア職はあります。

厚生労働省|job tagでは、生産・品質管理技術者や産業用ロボットの保守・メンテナンスについて、入職時に特定の学歴を必須としない旨が示されています。

ただし、求人ごとに応募条件が異なるため「学歴は一切関係ない」と、一律には判断できません。

研究開発や高度な設計は、高専や大学、大学院などで工学を学んだ人が多く、専門知識を応募条件とする求人が多いです。一方、生産、設備保全、設計補助などでは、製造現場での経験や社内研修、OJTを通じて、知識と実務スキルを身につけられる求人も見られます。

高卒から機械エンジニアを目指す場合は、未経験者向けの研修の有無や、配属後のキャリア例まで確認すると安心です。
 
参考:
厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)|生産・品質管理技術者
厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)|産業用ロボットの保守・メンテナンス

機械エンジニアにプログラミングスキルは必要ですか?

プログラミングスキルが必要かどうかは、機械エンジニアの種類によって異なります。

機械設計が中心の職種では、CADによる図面・モデルの作成や、CAEによる解析が主なデジタル業務です。プログラミングスキルよりも、材料や強度、加工方法などの専門知識を重視する職場もあります。

一方、産業用ロボットや自動化設備では、機械の動作を制御するソフトウェアやプログラムの構築が重要です。IoTを利用した設備保全では、センサーから取得したデータを扱う機会もあります。

「機械系だからITは不要」「今後は全員に高度なプログラミングが必須」と決めつけず、制御、ロボット、IoTなど、希望する担当領域に必要なデジタルスキルを身につけましょう。

機械エンジニアは幅広くものづくりを支えている


機械エンジニアは、研究・開発や設計だけでなく、解析・評価、生産技術、品質管理、設備保全など、ものづくりの各工程を支える職種です。担当業務や必要な知識は、職種や企業、扱う製品によって異なります。

まずは、興味のある技術領域を明確にし、求人の仕事内容や応募条件、研修制度を確認しましょう。

ワールドインテックのテクノ事業部では、機械設計、生産技術、試験評価、品質保証、設備保全など、幅広い技術領域を扱っています。

技術研修やeラーニング、配属後のフォロー体制も整えているため、機械エンジニアとして専門性を高めたい方は、事業内容や採用情報をご確認ください。
 
ワールドインテックのテクノ事業部

松本 隆志 採用統括グループ長
株式会社ワールドインテック採用統括グループ長
松本 隆志

採用組織の責任者として、戦略立案から広報、ブランディングまでを統括。「継続は力なり」を座右の銘とし、昨日より今日、一歩前進する姿勢とチームワークを重視する。趣味のゴルフや運動で培った活力を活かし、技術者や研究者が「なりたい姿」を諦めず、自身の可能性を最大限に広げられる社会の実現と環境構築に尽力している。

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