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溶接工の年収はいくら?平均給料・日当の相場と上げるコツを解説

溶接工は、幅広い分野の製造現場でニーズがあり、知識や技能を磨けばキャリアアップもねらえる職業です。溶接工になるための方法や給料相場は、どのようになっているのでしょうか。役立つ資格などの実情も交えて紹介するので製造業で活躍したい人、専門性の高い仕事を続けたい人は是非チェックしてください。

目次
松本 隆志 採用統括グループ長
著者:株式会社ワールドインテック採用統括グループ長/松本 隆志

溶接の仕事内容は主に3種類ある


溶接とは、金属などの材料に熱や圧力を加えて接合する技術です。

作業方法には、溶接工がトーチや溶接棒を操作する「手溶接」と、産業用ロボットが作業する「ロボット溶接」があります。

また、接合方法は、大きく分けて以下の3種類です。

● 材料を溶かしてつなぐ「融接」
● 圧力を加える「圧接」
● ろう材を溶かして接合する「ろう接」

扱う製品や勤務先によって、使われる方法は異なります。

溶接工が活躍する現場・仕事の種類

溶接工の仕事内容は、働く場所によって大きく異なります。

屋内の工場では、自動車部品や機械などを生産ラインで溶接したり、溶接ロボットを操作・監視したりする仕事が中心です。一方、屋外の現場では、建設現場で鉄骨や配管を溶接するほか、造船所で船体を組み立てる作業などがあります。

求人を見る際は、職種名だけでなく、屋内・屋外のどちらで働くのかも確認すると、仕事内容をイメージしやすいです。

融接

熱で溶かした材料を接合した後、接合箇所を冷やして固める方法を融接といいます。
ガス溶接やアーク溶接も、融接の一種です。

ガス融接は、ガスバーナーによる燃焼熱を利用して行う溶接技術のことをいいます。
アーク溶接は、放電現象によって発生する熱を利用する方法で、使用する機器やガスの種類によって、TIG溶接・被覆アーク溶接・炭酸ガスアーク溶接などに分けられます。

溶接する部材の性質に応じて、溶接方法が異なり、勤務場所や仕事の内容によっては、アーク溶接とガス溶接の両方を使用するケースもあるでしょう。

圧接

圧接とは、プレス機などの機械で圧力を加え、部材を接合する方法です。
金属部材の接合部を、爆発や摩擦によって熱を加え接合する圧接は、硬い金属部材を接合する場合に用いられます。

圧接は、機械で数値の制御ができるので、製造過程で自動化をとりいれている現場で多く利用されています。
ガス圧接や抵抗溶接、摩擦圧接、爆発圧接、超音波圧接などがあり、用途によって使い分けられるのが特徴です。

ろう接

圧接とは、プレス機などの機械で圧力を加え、部材を接合する方法です。
金属部材の接合部を、爆発や摩擦によって熱を加え接合する圧接は、硬い金属部材を接合する場合に用いられます。

圧接は、機械で数値の制御ができるので、製造過程で自動化をとりいれている現場で多く利用されています。
ガス圧接や抵抗溶接、摩擦圧接、爆発圧接、超音波圧接などがあり、用途によって使い分けられるのが特徴です。

溶接工の年収・給料相場


溶接工の年収は、経験年数や保有資格はもちろん、担当する溶接方法や働く現場によっても差があります。工場内の一般的な溶接に比べ、建設現場やプラントなどは高度な技術を求められるためです。

溶接工の年収は、平均だけで判断せず、雇用形態・日当・担当分野まで含めて確認しましょう。

溶接工の平均年収・月収・賞与はいくら?

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、溶接工の平均年収は454.7万円です。

2025年の賃金構造基本統計調査では「金属溶接・溶断従事者」の月に決まって支給される現金給与額は、32万3,400円、年間賞与などは66万6,400円となっています。

項目

金額(目安)

平均年収

454.7万円

月給換算

32万3,400円

平均賞与(年間)

66万6,400円

なお、job tagに掲載された溶接工の求人賃金は、月額平均26万円です。実際の求人では、未経験からスタートする場合と経験者として採用される場合で、給与に差が出る可能性があります。

参照元:厚生労働省│溶接工-職業詳細|職業情報提供サイト(job tag)/e-Stat 政府統計の総合窓口|賃金構造基本統計調査

雇用形態別の給料相場

溶接工の給料は、雇用形態によって異なります。

人材派遣のEスタッフによると、正社員・派遣社員は月給約30万円、アルバイトは時給約1,500円が相場です。正社員は、ボーナスが支給されるケースもあるため、さらなる収入アップが期待できます。

雇用形態

給料相場の目安

ボーナス

正社員

月給約30万円

支給されるケースあり

派遣社員

月給約30万円

契約・勤務先による

契約社員・期間従業員

勤務先・契約による

勤務先・契約による

アルバイト

時給約1,500円

勤務先による

厚生労働省のjob tagの「一般的な就業形態」によると、溶接工は正規の職員・従業員が87.8%、契約社員・期間従業員が4.1%です。

給料は、地域や経験、保有資格、担当する溶接作業によっても変わるため、求人を比較する際は基本給だけでなく、賞与や資格手当なども確認しましょう。

参考:厚生労働省 「job tag」

溶接工の日当相場

溶接工の日当は、1日1万2,000〜2万円前後が相場です。

たとえば、未経験者は日給1万2,000円〜、経験者は1万5,000〜1万9,000円の求人や、経験者向けに1万5,000〜2万円を設定する求人があります。

さらに、建築鉄骨の現場では、資格保有者には日給3万円を支給する求人も存在します。

高所作業や出張を伴う現場では、資格や経験が給与に反映されやすい一方、見習いや補助作業から始める場合は、低めに設定されやすいです。

造船・配管など分野別の年収の違い

溶接工は、担当する分野によって求められる技術が異なります。たとえば、造船では、CO2半自動溶接などが使われ、配管では品質の高い溶接がしやすいTIG溶接が用いられる場合が多いです。

主な分野

主に使われる溶接技術

年収相場(目安)

造船・建設機械製造

半自動溶接

約400万〜500万円前後

配管工事・発電所設備

TIG溶接

約500万〜700万円以上(特殊案件で800万〜1,000万円も)

建築鉄骨・金物製作

アーク溶接

約350万〜450万円前後

※上記は求人例などをもとにした目安であり、公的な分野別平均年収ではありません。

特に配管やプラントでは、ステンレスなどを高精度で仕上げる技術に加え、現場経験や各種資格が求められます。

実際にTIG溶接経験者で年収600万円の求人や、経験・技能によって月給50万円以上を支給される配管溶接の募集もあります。

水中溶接工の平均年収は高収入が多い

水中溶接工の平均年収は1,000〜1,500万円となっております。
水中溶接は、潜水しながら金属を接合する特殊な仕事です。日本で水中溶接工として働くには、「潜水士免許」が必要です。また、アーク溶接を行う場合は、関連する特別教育も受講します。
特別な免許が必要な仕事であるため高収入の条件の求人が多いです。

溶接工の年収は他の職種と比べて安い

国税庁の「令和6年分民間給与実態統計調査によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円です。 溶接工の平均年収は454.7万円のため、単純比較では全体平均を約23万円下回ります。

ただし、溶接工は、技術や資格による収入差が大きい仕事です。TIG溶接や現場溶接などの経験を積み、専門性の高い配管・プラント分野へ進むと、平均年収を上回る求人もあります。

経験を積んだ後にどの分野を選ぶかが、収入アップのポイントです。

参考:国税庁 |令和6年分 民間給与実態統計調査

溶接工の年収を上げるコツ


溶接工として働く中で、「もっと年収を上げたい」と考える方は少なくありません。
実際、溶接工の年収は保有資格や技術力、勤務先、働き方によって大きな差が生じやすい職種です。同じ経験年数でも、資格を取得したり複数の溶接技術を習得したりした人と、そうでない人とでは年収に数十万円以上の開きが出ることも珍しくありません。年収アップを目指すには、やみくもに頑張るのではなく、正しい方向性で行動することが重要です。

ここでは、資格取得によるスキルアップ、技術の幅を広げる方法、給与水準の高い業界への転職、独立して一人親方になるという4つの視点から、溶接工が年収を上げるための具体的な方法を紹介します。

資格取得

もっとも直接的で効果が見込めるのは、資格の取得です。
自身の技術を客観的に証明することで、より専門性の高い業務を担当し、給与を上げることができます。
また、会社によっては、資格手当を設けているところもありますので、募集要項などをチェックしてみてください。
取得すべき資格は、ボイラー溶接士、JIS溶接技能者などがあります。さらに、溶接作業指導者溶接管理技術者などを取得すれば、現場監督など活躍できる場所が広がります。

技術の幅を広げる

単一の溶接方法を繰り返すだけでは、賃金が上がりにくいです。今使っているものだけでなく、複数の溶接方法を習得したり、技術を極めたりすることで給与アップに繋がるでしょう。

転職して給与水準の高い業界へ移る

現在の職場で昇給が見込まれない場合、転職を検討してみるのもよいでしょう。同じ溶接工でも会社が異なると、給与体系や評価制度が全く異なります。
また、業界ごとにも異なる傾向があり、建設業、造船業、航空宇宙産業などのより高い技術力が求められる業界への挑戦は、給与の大幅アップさせることを可能にします。

独立して一人親方になる

経験や人脈を積んだあと、独立して会社を設立したり、個人事業主として、一人親方になったりするのも一つの手段です。独立すると自分で仕事を受注できるため、案件数や単価次第では、会社員よりも高収入を目指せます。

国土交通省が全建総連の賃金実態調査をもとにまとめた資料によると、平成28年度の前年年収は、労働者が約390万円だったのに対し、一人親方は約400万円でした。

しかし、一人親方は、請負代金から経費や保険料などを差し引くため、会社員の給与とは単純比較ができない点に注意が必要です。

専門性の高い仕事を安定して受注できれば、年収700万円〜1,000万円に達する人もいますが、一人親方の一般的な年収を示す公的統計ではありません。

独立後は溶接技術だけでなく、仕事を獲得する営業力や経費管理があるかどうかも、収入を左右します。
 
参照元:国土交通省│第1回 建設業の一人親方問題に関する検討会

溶接工の将来性・需要動向


溶接工は、製造業や建設業、造船、プラントなど幅広い分野で必要とされる仕事です。人手不足を背景に、溶接ロボットによる自動化も進んでいます。

ただし、自動化によって、仕事そのものがなくなるわけではありません。今後は、手作業の溶接に加えて、ロボットの設定・監視から品質管理までを担当できる人材の需要が高まっていくと考えられます。

溶接業界の人手不足と需要動向

製造業では、人材不足が続いています。

2026年版ものづくり白書によると、製造業の就業者数は、2024年の1,046万人から2025年には1,033万人へ減少しました。

また、2002年と比べると、34歳以下の若年就業者は減少し、65歳以上の就業者は増加しています。中小製造業の従業員過不足DIも、2025年はマイナス17.9と人手不足の状態です。

溶接工のみの場合でも、厚生労働省job tagが発表した2025年度の有効求人倍率は、2.67倍となっています。

技能を持つ人材の確保が課題のため、今後も一定の需要が続くと見られています。

参考:厚生労働省「job tag」

AI・自動化で溶接の仕事はなくなる?

溶接ロボットの導入は進んでいますが、溶接工の仕事がすべて自動化されるとは考えにくいです。

工場で同じ形状を繰り返し加工する作業などは、自動化しやすい一方、建設現場では、溶接姿勢や部材の形状、作業環境に応じた対応が求められるためです。

日本溶接協会も、建築鉄骨の現場溶接には高度な技能が必要と記しており、省力化を目的とした現場用ロボットの開発を進めています。

また、job tagでは、溶接工の仕事に「自動溶接機や溶接ロボットの設定・材料供給・監視」も含まれていると記載しています。

今後は、ロボットに仕事を奪われるというより、ロボットを使いこなせる溶接工の需要が高くなると考えるのが適切です。

参考:厚生労働省「job tag」

溶接工として何歳まで働ける?

溶接工は、一律の年齢上限はなく、勤務先の定年制度や本人の体力によって何歳まで働けるかは異なります。ただし、重量物の取り扱いや高所作業などを伴う現場では、年齢とともに身体的な負担が大きくなるでしょう。

そのため、経験を積んだ後は、後輩の指導や溶接管理、ロボットオペレーターなどへキャリアアップすると、長く働けます。

日本溶接協会では、原則20年以上の溶接経験などを持ち、技能伝承や後進の指導・育成に取り組む技能者を「日本溶接協会マイスター」として認定しています。経験を積んだ後は、こうした制度を通じて、指導・育成の立場を目指すのも、長く技能を活かすキャリアの一つです。

また、企業には、65歳までの雇用確保が義務付けられており、70歳までの就業機会確保も努力義務です。体力や経験に合わせて仕事内容を変えると、60代以降も技能を活かして働けます。

溶接工におすすめの資格一覧


溶接工として働くために必須な資格からキャリアアップにおすすめのもの、専門性が認められる資格をまとめました。溶接工として活躍するためには、実務経験だけでなく資格の取得も重要なポイントです。
資格の種類によって対応できる作業の幅が広がり、給与アップやキャリアアップにもつながります。
ここでは、溶接工におすすめの資格を紹介しますので、これから資格取得を目指す方はぜひ参考にしてください。

資格名

優先度

難易度

アーク溶接作業者

ガス溶接作業者

ボイラー溶接士

×

溶接技能者(JIS,WESに基づく)

×

×

溶接管理技術者

×

×

溶接作業指導者

×

ガス溶接作業主任者

なお、表「〇・△・×」は資格の価値ではなく、取得するタイミングや難易度の目安です。

〇は、対象の溶接作業に就く際に優先して取得したい基礎的な講習です。アーク溶接は、特別教育、ガス溶接は技能講習を修了すると取得できます。

△は、基礎的な技能を身につけた後に、担当できる仕事や役割を広げるために目指したい資格です。

×は、一定の実務経験や高度な専門知識・技能が求められる上級資格として位置付けています。たとえば、普通ボイラー溶接士は1年以上の溶接経験が受験条件です。溶接作業指導者も、一定期間の溶接技能者資格の保有などが求められます。

溶接工に向いている人・向いていない人の特徴


溶接工として活躍するには、知識や技術力だけではなく、性格や適性も重要な要素となります。
同じ仕事内容でも、向いている人にとってはやりがいのある仕事である一方、向いていない人にとっては、大きな負担に感じられることもあります。
「溶接工になったが実際に仕事をしてみると向かなかった」という後悔をしないためにも、自身に適性があるかどうか、以下の点を踏まえて判断することをおすすめします。

溶接工が向いている人の特徴

溶接工には、まず体力があることが求められます。現場では、重量のある金属部材を持ち上げたり運んだりする場面が多く、立ちっぱなしでの作業も長時間に及ぶため、ある程度の持久力がなければ体への負担が大きくなってしまいます。

また、火花や高熱、高圧を扱う工程を長時間続けることも多いため、集中力や注意力を切らさずに作業に取り組める人でなければ、事故や失敗につながりかねません。
さらに、溶接は単に金属をつなぎ合わせるだけでなく、複雑な形状の部材を正確に加工する技術力が求められる仕事です。そのため、ものづくりそのものに面白さやこだわりを感じられる人ほど、技術の習得にも前向きに取り組め、長く活躍できる傾向があるでしょう。


溶接工が向いていない人の特徴

溶接の仕事は、単純作業の繰り返しが多く、一朝一夕で身につくものではありません。地道にコツコツと経験を積みながら技術を磨いていく必要があるため、飽きっぽい人や短期間で成果を求めがちな人には、根気が続かず、苦痛に感じられる可能性があります。

また、精度の高い仕上がりが求められるうえ、火や高圧を扱う危険と常に隣り合わせの作業であるため、神経を張り詰めて集中し続けることが欠かせません。注意力が散漫になりやすい人は、事故のリスクが高まってしまいます。

さらに、細かい部分を見極めながら精密な加工を行う場面が多く、目を酷使する仕事でもあるため、視力に不安がある人は長時間の作業が難しく、疲労も蓄積しやすいでしょう。

未経験者が溶接工の目指す方法


溶接工になるルートは、主に3つあります。
①工業高校卒業後にそのまま造船会社や自動車メーカーなどへ就職する方法
②大学・専門学校・職業訓練校で知識や技術を学んでから就職する方法
③社会人経験後に職業訓練校で技術を習得し、未経験者採用の企業へ転職する方法
学んでから就職するルートと、未経験で就職し働きながら技術を身につけるルートのどちらからでも目指せます。

高校卒業後にそのまま就職する

工業高校で溶接に関する基礎知識や技術を学び、卒業後すぐに造船会社や自動車・車両メーカー、重電機メーカー、建設会社などへ就職するルートです。

在学中に基本的な資格取得を目指せる学校も多く、卒業と同時に即戦力として働き始められる点や専門学校などに比べて学費の負担が少ない点がメリットです。若いうちから実務経験を積め、早期にキャリアを築きたい人に向いています。

一方で、専門学校や大学に比べて学べる知識・技術の範囲が基礎的な内容にとどまりやすい点や就職先が卒業時の求人状況や学校の推薦に左右されやすい点はデメリットといえます。

専門学校・短大・大学・職業訓練校で知識を身に着ける

高校卒業後、専門学校・短大・大学・職業訓練校などに進み、溶接に関する専門知識や技術、資格を体系的に身につけてから就職するルートです。

学校の紹介制度を活用できるため就職先を見つけやすく、在学中に取得した資格や知識が入社後の仕事にも役立つ点がメリットです。基礎からしっかり学べるため、未経験からでも安心してスタートしやすいのも魅力です。

一方で、知識や技術を身につけるまでに数年単位の時間がかかることや学費などの金銭的な負担が発生する点はデメリットといえます。

社会人経験後に職業訓練校で技術を学んでから転職する

一度社会人として働いた後、職業訓練校で溶接に関する知識や技術を学び、造船・自動車・重電機メーカーや建設会社などへ転職するルートです。

実務未経験でも体系的に技術を習得できるうえ、社会人経験で培ったビジネスマナーや協調性を活かせる点がメリットです。目的意識を持って学べるため、比較的短期間で専門知識を身につけやすいのも特徴です。

一方で、学び直す期間中は収入が減る、または途切れる可能性があることや、年齢によっては就職・転職の選択肢が限られる場合がある点はデメリットです。

女性の溶接工の働き方・年収


溶接工は、力仕事のイメージがありますが、性別にかかわらず技能を身につけて活躍できる仕事です。

2020年版ものづくり白書では、女性の溶接技能者を育成する「溶接女子」の取り組みが紹介され、特に薄板など比較的小さく軽い製品の溶接で、女性ならではの繊細な感覚を活かせると記載されています。

近年は、重作業を軽減するロボットや自動設備の導入など、女性も働きやすい環境づくりが進められている点も魅力です。

女性でも溶接工として十分に活躍できる

女性でも、溶接工として十分に活躍できます。

溶接では、一定の姿勢を保ちながら溶接線を正確に仕上げる技術が求められるため、細かな作業が好きな人や集中して作業を続けられる人、丁寧にものづくりに取り組める人は適性を活かしやすいでしょう。

日本溶接協会では、女性を応援する「溶接女子会」を設けており、企業による女性用設備の整備や、妊娠時の配置転換・産後の現場復帰などの事例を紹介しています。

女性溶接工と男性の収入差はキャリア次第で縮められる

厚生労働省の2025年「賃金構造基本統計調査」を基にした金属溶接・溶断従事者のデータでは、男性の年収は約458.8万円、女性は約361.8万円です。月収も男性約32.6万円、女性約25.6万円と差があります。

ただし、「女性だから賃金が低い」と単純判断はできません。平均勤続年数が男性13.4年、女性11.3年と異なるほか、経験年数や勤務時間、雇用形態なども賃金に影響します。

結婚・出産などに伴う働き方の変更が影響するケースも考えられますが、賃金構造基本統計調査のみで男女差の原因を断定するのは難しいです。

男女を問わず、溶接技能者などの資格を取得して専門性を高める、経験を積める勤務形態を選ぶ、より高度な溶接を担当するといったキャリア形成が、収入アップにつながるポイントです。

参考:e-Stat「賃金構造基本統計調査/令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」

溶接工の年収に関するよくある質問


溶接工の給料水準や働き方について、インターネット上で検索されることの多い疑問に回答します。

溶接工の給料は安いイメージがあります。実際はどうですか?

厚生労働省job tagによると、溶接工の平均年収は454.7万円です。
国税庁の「令和6年分民間給与実態統計調査」による給与所得者全体の平均給与478万円と比べると、数字だけを見ればやや低い水準に見えるかもしれません。
しかし、これはあくまで平均値であり、調査対象や集計方法も異なるため一つの目安にすぎません。実際の収入は、経験年数や保有資格、勤務先、担当分野によって大きく変わります。特に溶接工は、資格を取得して専門性を高めたり、難易度の高い作業に対応できるようになったりすることで、着実に収入アップを実現しやすい職種です。実力次第で平均を大きく上回る年収を目指せる点は、この仕事の大きな魅力といえるでしょう。

参考:厚生労働省 job tag
参考:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」

溶接工の仕事でやりがいはありますか?

「底辺」「辞めとけ」といったインターネット上の表現だけで、溶接工の仕事を評価するのは避けましょう。

厚生労働省job tagでは、現場によって狭い場所や高所で作業する場合がある、電気・ガスを扱うため感電や排気にも注意が必要と記載されています。こうした作業環境の厳しさが、ネガティブなイメージにつながっている可能性が考えられます。

溶接工の大きなやりがいは、社会に欠かせない仕事に携われることです。建築物や橋、船、発電設備、自動車など、私たちの生活を支えるあらゆる製品やインフラの製造・建設に、溶接技術が使われています。
日本溶接協会も、「溶接がないと社会は成り立たず、ものづくりの基礎技術」と紹介しています。また、資格取得や経験を積むことで専門性を高め、より難易度の高い作業や責任のある仕事を任されるようになるのも、この仕事ならではの魅力といえるでしょう。

参考:厚生労働省 job tag
参考:日本溶接協会(JWES)「よくわかる!溶接lab」

溶接工で働くとどのような将来性がありますか?

溶接工は、自動車・建設・造船・プラント・インフラなど幅広い産業で欠かせない存在であり、社会基盤を支える仕事として、今後も一定の需要が見込まれます。加えて、製造業全体で人手不足や技能継承の課題が進んでいることから、熟練した技術者ほど重宝される傾向が強まっています。

自動化やロボット溶接が進む分野もありますが、複雑な形状や高精度が求められる作業、現場ごとの臨機応変な対応は、依然として人の技術に頼る部分が大きく、技術を磨き続けることで、将来にわたって安定した需要を見込める職種といえるでしょう。

 溶接工の平均年収は400〜500万円程度が一般的


溶接工は、融接・圧接・ろう接などの技術を活かし、造船や自動車、建設、プラントなど幅広い現場で活躍できる仕事です。社会を支えるものづくりに携われる大きなやりがいがあり、資格取得や技術の幅を広げることで収入アップも目指せます。人手不足の業界だからこそ需要は安定しており、未経験からでも専門学校や実務を通じて目指すことができ、女性の活躍の場も広がっています。

ワールドインテックのFC事業部では、半導体・電子部品・自動車など多様な製造現場を支援しており、資格を持つ人材は男女問わず活躍できます。雇用形態も多様で、希望する働き方や給料に合った求人が見つかります。キャリアプランに合わせて資格を選び、現場で求められる技術者を目指してください。

松本 隆志 採用統括グループ長
株式会社ワールドインテック採用統括グループ長
松本 隆志

採用組織の責任者として、戦略立案から広報、ブランディングまでを統括。「継続は力なり」を座右の銘とし、昨日より今日、一歩前進する姿勢とチームワークを重視する。趣味のゴルフや運動で培った活力を活かし、技術者や研究者が「なりたい姿」を諦めず、自身の可能性を最大限に広げられる社会の実現と環境構築に尽力している。

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