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SEは将来性が高い!需要がある理由・おすすめの分野についてデータをもとに解説

「SEって将来性がある仕事なの?」

「SEに転職しようと思っているけれど、周りから反対されている…」

このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

 

結論、SEは将来性のある仕事です。近年の急速なIT化により、今後もSEの需要は増えると予想されています。

 

本記事では、SEの将来性が高いと言える理由や、今後需要が増える分野をピックアップして解説します。本記事を読めば将来性の高い分野や、活躍できる人材の特徴が分かるため、より有利にSEへの就職が進められるでしょう。これからSEを目指す人、転職を検討している人は、ぜひ最後までお読みください。


目次

SEの将来性が高い理由は?



SEの将来性が高いと言える理由は、以下の3つです。

  1. DX化に伴いSE自体の需要が増えている
  2. スマートフォンの普及でアプリ開発の需要が増えている
  3. 平均年収が高い

SEの将来性の高さは、国が発表しているデータからも見て取れます。今回は公的データを元に、理由を解説します。
 

DX化に伴いSE自体の需要が増えている

DX化とは「デジタルトランスフォーメーション」の略称です。経済産業省が2018年に発表した、通称「DXレポート」により浸透しました。
 
近年のDX化の動きは、IT業界以外でも見られています。たとえば、コンビニのセルフレジや、オンラインでの映像学習などです。そのため業界を問わず、SE自体の需要は増加傾向にあります。
 
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には最大79万人のIT人材が不足すると予想されています。SEは仕事がなくなるどころか、ますます需要が増えるため、将来性は高いと言えるでしょう。
 
出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査 」
 

スマートフォンの普及でアプリ開発の需要が増えている

近年スマートフォンの普及により、アプリ開発などの需要が増えています。総務省の「令和4年通信利用動向調査」によると、スマートフォンの個人所有率は77.3%です。
 
スマートフォンは単なる通信機器にとどまらず、InstagramやTikTokなどのSNSを利用したビジネスプラットフォームとしても使われています。また、学校や塾などの教育現場でもスマートフォンやタブレットを用いた学習が進められており、今後も保有率は増えるでしょう。
 
スマートフォンを効果的に使用するには、アプリの存在が欠かせません。SEはアプリ開発に不可欠な存在のため、将来性は高いです。
 
出典:総務省「令和4年通信利用動向調査」
 

平均年収が高い

SEは平均年収が高い職業の1つです。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、システムエンジニアの平均年収は約550万円。全職業の平均年収が約496万円のため、高いと言えます。
 
年収は雇用形態や役職などによっても変わるため、スキルを身に付けてキャリアアップを図れば、より高い年収を得ることも可能です。物価高や円安などの影響を受けている昨今において、平均年収が高いSEは、将来性が高い魅力的な職業でしょう。
 
出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」


なぜSEは需要がないと言われることがあるの?



SEは将来性がある一方「需要がない」という声も存在します。需要がないと言われる主な理由は、以下の3つです。

  1. AIに仕事を奪われる可能性がある
  2. 人手不足で労働環境が悪い傾向にある
  3. 35歳定年説が流れている

1つずつ解説します。
 

AIに仕事を奪われる可能性がある

近年、セキュリティや医療などさまざまな分野で、AI(人工知能)の需要が高まっています。将来的には、事務員や警備員などの定型業務はAIに仕事を奪われる可能性が高いです。
 
SEもプログラミングをAIに任せられると考えられており、「将来的に仕事がなくなるのではないか」と言われています。
 
しかし、SEの仕事は、AIに全てできるものではありません。プログラミングはAIでも可能ですが、SEの本質は別のところに存在します。SEの存在価値は、顧客からヒアリングした内容を基に最適なシステムやソフトを設計することです。
 
AIにはヒアリングやコミュニケーション能力は備わっていないため、SEの仕事が奪われる可能性は少ないでしょう。
 

人手不足で労働環境が悪い傾向にある

SE=ブラックな職業というイメージが根強く、労働時間の多さや休日の少なさなどを理由に将来性がないと考える人がいます。

労働時間の多さや休日の少なさは、人手不足が原因です。DX化やスマートフォンの普及などによる急速な需要の増加に対し、対応できる人材が追いついていません。少ない人員で社会の需要を満たすために、毎日に遅くまで働いているのが実情です。
 
しかし、最近は業界全体で労働環境の改善に努めています。また、働き方改革の影響もあり、今後は休日やプライベートも大切にしながら働ける企業が増えるでしょう。
 

35歳定年説が流れている

労働環境の悪さから、SEの35歳定年説が浮上しました。35歳定年説とは、残業の多さや休日返上で働いた結果、35歳で体力の限界が来て仕事を辞めてしまうことです。さらに現場で35歳以上のSEが少ない点も、説の裏付けとなっていました。
 
しかし、35歳以上になるとSEに限らず、他の職業でもキャリアを見直すタイミングです。また自身のキャリアプランを考え、現場ではなくマネージャーなどの管理職を目指すケースも存在します。
 
また、近年は人手不足の解消を目的とした50代、60代での再雇用なども行われており、元気でいきいきと働くSEもいます。


将来性の高いSEのおすすめ分野6選



就職先としておすすめな、将来性の高いSEの分野は、以下の6つです。

  1. AI・ビッグデータ
  2. 医療機器・家電のIoT
  3. 情報セキュリティ
  4. クラウドサービス
  5. プラント
  6. モバイル通信

それぞれの具体的な内容や、活用場面を紹介します。
 

AI・ビッグデータ

AIは人工知能、ビッグデータは画像や音声などを1つにまとめた巨大なデータのことです。特定の業界、業種に限らずあらゆる分野で導入されているため、就職の選択肢が大きい点がポイントです。
 
AI・ビッグデータは、わたしたちの生活に浸透しつつあります。たとえば、最近話題になった「ChatGPT」は、AIの技術が使用されています。ビッグデータの活用例は、位置情報やインターネットショッピングの購入履歴などです。AI・ビッグデータは、データの積み重ねによって傾向を洗い出し、予測を立てます。さまざまな業務やジャンルで応用が効くため、将来性が高い分野です。
 

医療機器・家電のIoT

IoTとは、あらゆるものにセンサーを付け、インターネットを介してデータを収集するI技術です。AI・ビッグデータとの関係が深く、IoTで集めたデータがAIの学習データやビッグデータ自体を生み出すこともあります。
 
IoTは特に医療機器、家電の分野での活用が期待されています。たとえば、医療分野では、健康状態のデータの収集が簡単にできるようになるでしょう。家電の場合は、帰宅前に遠隔でお風呂を沸かせられるため、帰ってすぐに湯船につかれます。
 
IoTは私たちの生活を豊かにする技術で、今後需要の増加が期待できるジャンルです。
 

情報セキュリティ

高度情報化社会である現代において、企業は情報漏えいなどのリスクに敏感です。そのため情報セキュリティ対策ができる人材は、重宝される傾向にあります。
 
たとえば、気軽に使用しているSNSやインターネットショッピングは、登録時に住所や電話番号などの個人情報を登録しているケースがほとんどです。
 
もし、情報漏えいが起こり、個人情報が悪用された場合、詐欺やストーカーなどの被害に遭う可能性があります。また、情報漏えいが起こった企業は社会からの信用がなくなり、最悪の場合倒産してしまうでしょう。
 
上記のようなリスクを防ぐためにも、情報セキュリティ対策ができるSEの存在は非常に重要であり、需要も高いです。
 

クラウドサービス

クラウドサービスとは、インターネットを介してソフトウェアやインフラなどの機能を利用できるサービスです。特に企業間で普及しており、経費精算や勤怠管理システムなどがクラウドサービスとして挙げられます。
 
クラウドサービスのメリットは導入コストが低い点や、自社でのソフトウェアの用意やメンテナンスが不要な点です。そのため今後も需要の拡大が見込まれています。需要の拡大に伴い、対応できる人材も求められるため、クラウドサービスは将来性が高い分野の1つです。
 

プラント

プラントとは生産設備に関わる分野で、以下の領域があります。

  • 機械
  • 化学
  • 電気
  • 土木

領域によって業務内容が異なるため、専門的な知識が必要で人材が不足しているのが現状です。高度なスキルを持って参入すれば高収入も期待できるでしょう。
 
ただし、プラント、経験者をメインに採用を行っているケースが多いです。まずは他の分野でSEとしての経験を積んで、スキルを磨いてから挑戦するのが無難です。
 

モバイル通信

私たちの生活に欠かせない、スマートフォンやタブレット端末などの通信を支えるSEの需要は増えています。
 
2020年には大手キャリアで個人向けの5Gサービスがの提供も開始されるなど、モバイル通信は技術が発展し続けている分野です。新たなサービスの構築だけでなく、既存のモバイル通信をスムーズに行うための整備なども必要とされています。
 
スマートフォンやタブレット端末がないと生活できない人も多く、モバイル通信は社会インフラの1つと言っても過言ではありません。インフラはなくならないどころか力を入れるべきジャンルのため、モバイル通信分野の未来は明るいでしょう。


SEとして活躍できる人の特徴5つ



以下の5つに当てはまる人は、SEとして活躍できる可能性があります。

  1. 常にスキルを磨き続ける向上心がある
  2. キャリアビジョンが明確である
  3. 高いITスキルを持っている
  4. 高い意欲を持ち積極的に行動できる
  5. セルフマネジメント力がある

1つずつ解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
 

常にスキルを磨き続ける向上心がある

SEとしての評価は、スキル次第と言っても過言ではありません。さらに活躍し続けるSEになるためには、常にトレンドを把握し、時代に求められるスキルを習得し続ける必要があります。
 
また、スキルは希少性が高いものほど重宝されます。たとえば、専門スキルが必要かつ、人手不足な情報セキュリティや、プラントに関する資格を保有していれば、高待遇で活躍できるでしょう。
 

キャリアビジョンが明確である

キャリアプランを明確に持ち、目標に向かって努力できる人が活躍できます。SEとしてキャリアアップを図りたいのであれば、スキルの習得が欠かせません。
 
たとえば「5年後にマネージャーになる」という目標を立てたとします。マネージャーは現場のSEをまとめる仕事のため、SEとしての技術力の高さはもちろん、マネジメントスキルも必要です。マネージャーにふさわしいスキルを持っていなければ、目標の実現は難しいでしょう。
 
また、キャリアビジョンから逆算して行動している人は、プロジェクトにおいても計画立てて業務を遂行できる人材と言えます。
 

高いITスキルを持っている

ITスキルとは、プログラミングやデータサイエンスなど、分野の垣根を超えた幅広い知識のことです。具体的なITスキルは、以下が挙げられます。

  • セキュリティの知識
  • セキュアプログラミングスキル
  • クラウドの知識
  • プレゼンテーション能力
  • コミュニケーション能力

ITスキルを身に付ければ、特定分野のスキルを持っていなくてもさまざまな企業で活躍が可能です。キャリアの選択肢が増え、自分の可能性を広げられます。
 

高い意欲を持ち積極的に行動できる

SEとしてキャリアアップを図るなら、プロジェクトリーダーやマネジメントなど、全体を統括する立場を経験する必要があります。そのためには高い意欲を持ち、自ら積極的に行動するのが大切です。
 
ただひたすら目の前の業務をこなすだけでは、SEとしてのキャリアアップは見込めません。忙しい業務の合間を縫って、知識をインプットしたり、新しいプロジェクトに積極的に参加したりなどの行動を起こせる人が、SEとして活躍できます。
 

セルフマネジメント力がある

セルフマネジメントとは、体調や感情などの自己管理を指します。SEはハードワークに耐えられる体力が求められるため、体調管理は重要な仕事です。
 
また、マネジメントなどを行う立場になると、部下の態度やチームの現状に不満を抱く場合もあるでしょう。しかし、感情のままに怒る、冷たく当たるなどの態度を取ると、パワハラと捉えられる可能性があります。どんな状況でも、自分を律して冷静に対処できる人が長く活躍できます。


SEの主なキャリアパス



SEの主なキャリアパスは、以下の5つです。

  1. 社内SE  
  2. プロジェクトマネージャー
  3. ITスペシャリスト
  4. ジェネラリスト
  5. フリーランス

キャリアパスによって、求められるスキルや仕事への取り組み方が異なります。これからSEを目指す人や、今後のキャリアパスに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
 

社内SE

社内SEは、企業内部のシステム設計や構築が主な仕事です。通常のSEはクライアントのシステム開発や運用を行うのに対し、社内SEは自社のシステムに関する業務を行います。そのため、自社内のシステムについての知識が求められます。
 
また、社内SEの仕事は、納期が厳密に定まっていないケースが多いです。そのため通常のSEに比べて残業が少なく、ワークライフバランスも取りやすいでしょう。社内SEになるには、主に自社でSEを募集している企業に応募するのが一般的です。
 

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、計画からスケジュール管理まで、プロジェクト全体を統括する役職です。
 
プロジェクトマネージャーは高いITスキルはもちろん、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルが求められます。また万が一問題が発生した場合は、責任を取らなくてはならないため、危機管理能力も大切です。
 
プロジェクトマネージャーになるには、SEとして実績を残し、上司や他の社員からの推薦を受ける必要があります。また、自ら立候補するのも、1つの方法です。
 

ITスペシャリスト

ITスペシャリストとは、SEだけでなく情報技術全般に対する知識やスキルを持つ職種です。管理職ではなく、現場で働き続けたいという人に向いています。
 
ITスペシャリストは専門性の高い職種のため、高度なスキルを持っているかどうかが重要です。上場企業や大手企業からの需要が高く、求める人材像にマッチしていれば高待遇で働ける可能性があります。
 
ITに関する幅広いスキルを身に付けた上で、求人を出している企業に応募すると良いでしょう。
 

ジェネラリスト

ジェネラリストとは、ITスキルに加えてビジネススキルやマネジメントスキルを持っている人材を指します。プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全般の管理が主な仕事です。一方、ジェネラリストは、プロジェクトの進行や、ビジネスに対する提案などが求められます。
 
そのため、コミュニケーション力や、経営目線で物事を考えるビジネススキルなどが必要です。ジェネラリストになるには、SE以外のスキルをインプットしましょう。可能であればSE以外の現場で経験を積み、幅広い知見を身に付けるのがおすすめです。
 

フリーランス

フリーランスは、企業に雇用されるのではなく、業務委託で契約を結ぶ働き方です。スキルを持っていれば会社員よりも高い報酬で契約でき、年収アップが期待できます。
 
働いた分だけ稼げる点が魅力ですが、体調を崩したり契約終了で仕事がなくなったりした場合、収入がありません。また、請求書の発行や確定申告などの事務作業も、自分で行う必要があります。フリーランスは会社を辞めて開業届を提出すれば、誰でもなれます。ただし、スキルがなければ稼げないため、独立のタイミングは慎重に見極めましょう。


まとめ



SEは、DX化の推進やスマートフォンの普及により今後も需要が増えると考えられているため、将来性がある仕事です。また平均年収も高く、スキルを身に付けてキャリアアップを図れば、高収入が期待できます。
 
これからSEを目指す人や転職を検討している人は、本記事で紹介した将来性が高い分野を参考に、自分の適性や興味のあるジャンルに挑戦してみてはいかがでしょうか。
 
とはいえ、SEエンジニアの就職先は多岐にわたるため「どんな企業があるか分からない」という人もいるでしょう。
 
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