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金型設計ってどんな仕事?仕事の魅力やおすすめの資格について紹介

「金型設計ってなに?」「資格取得は必要?」という疑問をもつ方に向けて、金型設計士の仕事内容やおすすめの資格を紹介します。また、金型設計の仕事の魅力や仕事の将来性についても解説しますので、金型設計に興味がある方は、ぜひ本記事をご覧ください。

目次

金型設計とは?


金型とは、溶けた樹脂などを流し込むための型のことで、日本の製造業にとって重要な存在といえるでしょう。製品を大量生産するために多く用いられており、その金型の形を考えるのが金型設計の仕事です。
金型の質は製品の質にも影響し、質が悪いと結果的に生産工ストがかさんでしまうなど、金型設計の仕事には大きな責任が伴います。ただし、近年の金型設計は3Dプリンターの実用により大きく変化しており、設計・製造スピードの上昇や作れる金型の種類の増加など、業務内容に大きな変化が生じているのが現状です。

機械設計との違い

金型設計と間違われやすいのが機械設計ですが、仕事の目的は違います。

  • 機械設計:さまざまな機械そのものを設計し製造します。
  • 金型設計:機械により製造され、大量の製品を生み出すサポートをする金型を設計します。

金型設計士の仕事内容

ここでは、金型設計士の仕事の基本的な流れを紹介します。

設計者との打ち合わせ

金型設計は、まず製品設計者と打ち合わせをし、作りたい製品の概要や図面情報の確認、必要事項の照らし合わせを行います。また、製造量の目標値を設定し、検討・修正の協議を重ねながら、設計に向けての準備を進めていきます。

設計図の作成

入念な打ち合わせが完了したら、金型の設計図を作成していきます。
デジタル技術の進歩により、近年は3D CADを利用して図面データを作るのが一般的になりました。クライアントの要望に応えられるように、金型の強度やコスト、機能性を考えて設計する必要があるでしょう。

プログラムの作成

設計図が完成したら、金型が完成するまでの生産工程をプログラミングでシミュレートします。
金型は加工機械によって形を整えますが、加工の方法はさまざまなので、数ある選択肢の中から最適な加工を選び、プログラムを構築する必要があるでしょう。そして、プログラム作成の完了後、金型の生産に移ります。

組み立て・最終チェック

生産後、不具合確認のため機械と人間の両方の確認を行います。
特に、人間によるチェックには経験と技術が求められ、期待通りの製品が作れるように金型の表面の粗さやかみ合っていない部分がないかなど、細かな部分まで確認する必要があるでしょう。

金型設計士の年収

金型設計の仕事の平均年収は約384万円で、月給に置き換えると32万円、初任給はおよそ20万円が相場です。
また、アルバイト・パートの平均時給は982円、派遣社員の平均時給は1,659円となっています。

金型設計におすすめの資格


金型設計士になるための資格はありませんが、取得しておくと役立つ資格や試験はいくつかありますので、こちらで紹介します。

金型製作技能士

金型製作技能士は、金型の作成技能に関する熟練度を証明できる国家資格です。

  • プレス金型製作
  • プラスチック成形用金型製作


上記の2科目から選択でき、それぞれ特級、1級、2級に分けられています。
ただし、難易度が一番低い2級でも「金型の実務経験が2年以上」ないと受験資格を得ることができないため、注意が必要です。

3次元CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験の中でも、金型設計の図面データ作成によく利用される3D CADに関する知識を照明できる資格が、3次元CAD利用技術者試験です。
1級、準1級、2級の区分があり、2級では3D CADに関する基本的な知識が問われ、1級・準1級では空間把握能力や作図能力などが問われます。
またこの資格は、CADオペレーターやメーカーの設計技術者、インテリアコーディネーター、アパレルのパタンナーなど、金型に限らず活躍できる業界も多く、汎用性が高いでしょう。

金型設計の仕事の魅力


この章では、金型設計の仕事の魅力について解説します。

さまざまな分野で活躍できる

製造業の中でも金型設計は重要な役割を担っているため、身近な製品の製造から大きなプロジェクトの機械製造まで、さまざまな分野で活躍することができるでしょう。また、実際に自身がかかわった製品を見かける場面も多く、やりがいを感じやすい点も魅力です。

ものづくりの現場に携われる

日本のものづくりは世界にも認められている技術であり、高品質な金型はその象徴ともいえる存在です。製品設計者の意図をくみ取ってオーダーに応えるためには、高い技術力と経験が必要になりますが、その分やりがいも大きい仕事といえるでしょう。

金型設計の仕事が向いている人


先述したように、金型の設計には高い技術力が必要であり、クライアントの要望に応えるための責任が伴う仕事です。
そのため、細かな作業が得意で設計などの仕事を楽しみながらやれる方や、期待に応え試行錯誤しながらも要望に見合ったものを作成できる、我慢強く責任感のある方が向いているでしょう。

金型業界の将来性


一時期日本は金型大国と呼ばれていた時期もあり、生産額は世界一でした。
しかし、近年の自動車・電機メーカーの海外移転や海外企業の出現により、金型生産額が全盛期に比べて減少しています。ただその中でも、金属用のプレス型や鋳造型などは現在も日本製のものが求められており、コロナ禍を経てもなお需要があるため、金型設計は経済状況の変化に強い仕事です。
特に、現在需要が高い樹脂製品に関しても金型設計が重要な位置を占めているため、将来性は高いといえるでしょう。

まとめ

金型設計は日本の製造業を古くから支えてきた仕事ですが、その将来性は今も健在です。
細かな作業や責任が求められる仕事ですが、その分やりがいも大きいため、興味のある方や日本のものづくりに携わりたい方は、金型設計士を目指してみてはいかがでしょうか。


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