臨床開発モニター(CRA)の年収はいくら?年収アップのためのポイントを解説
「臨床開発の年収って高いの?」
「どんな仕事をするの?」
といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。臨床開発の仕事は誰にでもできるものではないため、比較的高年収になる傾向です。いくつ かのポイントを抑えれば、さらに年収をあげられる可能性があります。
本記事では、臨床開発の年収や仕事内容を詳しく解説します。年収アップのポイントもお伝えするので、臨床開発に興味・関心がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
臨床開発モニター(CRA)の仕事内容
臨床開発モニター(CRA)とは、医薬品の臨床試験(治験)の実施状況をモニタリングし、治験が適切に実施されていることを確認するのが主な仕事です。
臨床開発職は、医薬品や医療機器が国から承認を受けるために必要な治験(臨床試験)を、企画から実施、モニタリング、承認申請まで一貫して担当する仕事です。
臨床開発モニターは、臨床開発職のひとつとなります。
臨床開発モニター(CRA)の平均年収は約478万円
厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」によると、臨床開発モニターの平均年収は約478万円です。
ただし、勤続年数や経験、勤務先によって年収は異なります。場合によっては、平均年収よりも高い収入を目指すことも不可能ではありません。
以下で解説するポイントを理解し行動すれば、臨床開発モニターとして年収アップできる可能性が高まるでしょう。
臨床開発モニター(CRA)が年収アップするためのポイント
臨床モニターが年収アップするためのポイントは、以下のとおりです。
- 経験を積む
- 専門性を高める
- スキルを磨く
- 英語力を身につける
- 転職する
臨床開発モニターで年収アップを目指しながら働きたい方は、5つのポイントを把握し、行動しましょう。
経験を積む
臨床開発モニターとしての年収アップを目指すには、経験を積む必要があります。なぜなら、臨床開発モニターの仕事は、経験がものを言う仕事だからです。
臨床開発モニターの経験を積むことで、治験に関する知識やスキルが身につき、より高度な業務を担当できるようになります。
経験豊富な臨床開発モニターは、企業からより高評価を得られる傾向があるため、年収アップできる可能性が高まります。
専門性を高める
臨床開発モニターとして高い専門性が認められれば、年収アップを目指せます。
具体的には、特定の疾患領域や治験の種類に特化することで、専門性を高められます。
また、専門性が高い臨床開発モニターは、希少価値が高く、より高収入を得られる可能性があるでしょう。
スキルを磨く
臨床開発モニターとして年収アップを目指すには、スキルアップが欠かせません。
臨床開発モニターに求められる主なスキルとしては、以下が挙げられます。
- コミュニケーション能力
- 観察力
- 論理的思考力
- 倫理観
年収を上げるには、スキルを磨き、人材としても価値をより高めることが重要です。ほかにも、英語力やデータ分析力などのスキルがあると、さらに有利になるでしょう。
英語力を身につける
臨床開発モニターは、英語力を身につけることで年収アップに繋がる可能性が高いです。
ただ、英語力は所属する企業や担当する治験にもよります。国内の治験のみ担当する場合は、それほど英語力は問われませんが、プロトコルやデータが英語で表記されているため、英語力があるとスムーズに業務ができるでしょう。また、英語力がない場合は働き方が狭まる可能性があります。仕事の幅を広げ、給料アップを目指すためには必要スキルとなります。
また、治験は国際的な規模で行われることが多く、海外製薬会社とのやり取りには英語が必須となります。海外の治験機関を監査する場合には、英語でのコミュニケーションが必要です。さらに、治験結果を分析する際に海外の論文を参照する場面も出てくるでしょう。
英語力を磨くには、TOEICのスコアアップを目指すのが有効です。定期的に英語試験を受けることで、自分の英語力を客観的に評価し、モチベーションを維持できるでしょう。必須スキルとしては600点以上が目安ですが、年収アップにつなげるためには他者との差別化にもなる730点以上あると望ましい です。
また、治験に関わる英語には、専門的な用語が多く使われます。医療英語に関する書籍や教材を使いつつ、専門書に触れて学習することが重要です。
転職する
同じ企業で働き続けるよりも、転職することで年収アップを狙えます。その理由は、臨床開発モニターを求める企業は一定あり、中には高年収での求人を募集している会社もあるからです。
転職活動で必要なのは、これまでの経験やスキルをアピールし、より良い条件の求人に応募することです。ひとりで転職活動を進めるのに不安がある方は、転職エージェントに相談しながら活動すると良いでしょう。
臨床開発モニター(CRA)のキャリアパス
臨床開発モニターで年収をあげるには、役職のキャリアステップも必要です。現在よりも難易度が高い役職に就ければ、年収も自然と上がるでしょう。
臨床開発モニターのキャリアパスは、主に以下が挙げられます。
- シニアCRAやマネージャー
- 製薬会社の医薬開発部門
- 外資CRO
シニアCRAやマネージャー
シニアCRA(Senior Clinical Research Associate)は、臨床開発モニター(CRA)として豊富な経験と専門性を持ち、臨床試験の円滑な実施とデータの質向上に責任を持つ上級職です。臨床開発モニターとしての仕事ぶりが認められれば、昇格できます。一般的には、5年以上の実務経験を積んでいると良いでしょう。
またCRAマネージャーは、複数のCRAを統括し、臨床試験全体のマネジメントを行う職種です。臨床試験の成功に責任を持つ重要な役割を担っています。管理をする立場になれば、責任はより強くなるため、年収も高くなる傾向にあります。
臨床開発モニターとしてキャリアアップしやすいのは、上記のようなシニアCRAやマネージャーが挙げられるでしょう。
製薬会社の医薬開発部門
臨床開発モニターでの経験があれば、製薬会社の医薬開発部門にキャリアチェンジすることも可能です。
製薬会社の医薬開発部門では、薬の製造をおこない、国に認めてもらうための申請まで実施します。臨床開発モニターの仕事経験をそのまま活かせるため、働きやすさもあるでしょう。
とはいえ、製薬会社への転職難易度は、職種や応募する企業によって異なりますが、比較的高いと言えます。転職エージェントを利用して、うまく情報を収集しておくと良いでしょう。
外資CRO
外資系CROの場合、日系CROに比べて年収が高い傾向にあると言われています。これは、外資系CROの方が人材獲得競争が激しいため、高い給与で人材を引き留めようとしているからです。特に、成果主義の評価制度を採用していることが多く、優秀な人材には高い評価が与えられます。
また外資系CROは、世界中に拠点を持っているため、グローバルな案件を担当することが多く、高い報酬が期待できます。そのほか、ストックオプションなどの報酬制度を導入している企業が多く、長期的なキャリアアップを目指す人材にとっても魅力的です。
まとめ
臨床開発モニターの年収は高く、需要がある職業であるため、安心して働き続けられます。
ワールドインテックR&D事業部では、臨床開発職として活躍している研究社員の方が多数在籍しております。
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