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SEのキャリアプラン16選!考える際のポイントや成功するためにやるべきことを解説

「SEのキャリアプランを知りたい」
「なぜキャリアプランの形成が必要なの?」
このようにお考えの方もいるのではないでしょうか。
 
SEとして成功を目指すのであれば、早期のキャリア形成が必要不可欠です。近年、働き方改革や価値観の多様化により、キャリアの選択肢が広がっています。
 
本記事ではSEが早期にキャリアプランを考えるべき理由や、代表的なキャリア例を16種類紹介します。SEとして長く活躍したい方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

SEが早期にキャリアプランを考えるべき理由



SEが早期にキャリアプランを考えたほうが良い理由は、主に以下の3つです。

  1. キャリアの選択肢が増えたから
  2. 将来に大きく影響するから
  3. ライフワークバランスに影響するから

1つずつ解説します。

キャリアの選択肢が増えたから

かつてSEは、技術職として現場で働くのが一般的でした。しかし、最近は価値観の多様化により、現場以外のキャリアの選択肢が増えています。
 
たとえば、SEのままキャリアアップをしたいなら、マネージャーやスペシャリストなどの選択肢があります。IT業界以外を目指すなら、スキルを活かしてコンサルタントやフリーランスなどに転身するのも良いでしょう。
 
目指すキャリアによって求められるスキルが異なるため、早期のキャリアプランの形成、実行が転職成功の鍵です。
 

将来に大きく影響するから

SEのキャリアパスは多岐に渡りますが、必要なスキルや求められる経験はそれぞれ異なります。早期にキャリアを形成し、目標に沿ってスキルや経験を得なければ、理想を叶えるのは難しいでしょう。
 
たとえば、マネージャーになりたいのであれば、プロジェクトに参画して実績を挙げ、上司やメンバーからの信頼を得るのがポイントです。プロジェクトに参加していないのにマネージャーになりたいと言っても、実現するまでには時間がかかるでしょう。理想のキャリアを手に入れるには、早期の形成が重要です。
 

ライフワークバランスに影響するから

SEとして長期的に活躍するには、ライフワークバランスが大切です。SEは、残業の多さなどからブラックのイメージがありましたが、近年は働き方改革により改善傾向にあります。
 
しかし、現場によっては残業や休日出勤が多い場合もあり、無計画のままだと早めに力尽きる可能性が高いため、注意が必要です。

また、結婚し家庭ができた場合は、仕事との両立を考えなければなりません。早期にキャリアプランを形成しておけば、人生の転機が訪れても柔軟に対処できます。


SEのキャリアプラン代表例16選



SEのキャリアプランとして代表的なものを、16個紹介します。

  1. ITスペシャリスト
  2. プロダクトマネージャー
  3. ジェネラリスト
  4. フリーランスエンジニア
  5. AIエンジニア
  6. IoTエンジニア
  7. データサイエンティスト
  8. インフラエンジニア
  9. Webエンジニア
  10. セールスエンジニア
  11. ITコンサルタント
  12. 社内SE
  13. ブリッジSE
  14. ブロックチェーンエンジニア
  15. フルスタックエンジニア
  16. テストエンジニア

1つずつ仕事内容や持っていると有利な資格などを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ITスペシャリスト

ITスペシャリストとは、情報技術全般に対する知識やスキルを持つ職種です。高い専門性が求められるため、高度なスキルを持っているかどうかが重要です。具体的には、以下のスキルが挙げられます。

  • システム設計
  • 開発
  • トラブル処理

ITスペシャリストは、管理職ではなく現場で働きつつスキルを高めたい人に向いています。また、ITスキル標準が定めているレベル3以上のSEを指すため、目指す人は到達しておきましょう。
 

プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーは、計画からスケジュール管理まで、プロジェクト全体を統括します。
 
プロダクトマネージャーは高いITスキルはもちろん、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルが求められます。また、万が一問題が発生した場合は、責任を取らなくてはならないため、危機管理能力も必要です。
 
プロダクトマネージャーになるための資格は必須ではありませんが、以下を保有していると有利です。

  • ITストラテジスト試験
  • システムアーキテクト試験
  • プロジェクトマネージャー試験

国家資格で難易度は高いですが、意欲のある方は挑戦してみましょう。
 

ジェネラリスト

ジェネラリストとは、ITスキルに加えてビジネススキルやマネジメントスキルを持っている人材を指します。プロジェクトの進行や、ビジネスに対する提案などが求められため、コミュニケーション力や、経営目線で物事を考える論理的思考などが必要です。
 
資格を取得するなら、ジェネラリスト検定(G検定)がおすすめ。G検定は、ディープラーニングを事業に生かす知識を持っているかどうかを図る民間の試験です。保有していれば、ジェネラリストとしての素質をアピールできます。
 

フリーランスエンジニア

フリーランスは、企業に雇用されるのではなく、業務委託で契約を結ぶ働き方です。スキルを持っていれば会社員よりも高い報酬で契約でき、年収アップが期待できます。働いた分だけ稼げる点が魅力ですが、体調を崩したり契約終了で仕事がなくなったりした場合、収入がありません。また請求書の発行や確定申告などの事務作業は、自分で行うのが一般的です。
 
フリーランスとして活躍するには、SEとしてのスキルはもちろん、コミュニケーション能力やタスク管理スキルなども必要です。

フリーランスになるための資格はありませんが、何かしら持っていたほうが応募する際のアピールになります。今から取得を目指すのであれば、以下の資格がおすすめです。

  • Linux技術者認定
  • シスコ技術者認定
  • オラクルマスター

計画的にコツコツと勉強を進めてみてください。
 

AIエンジニア

AIエンジニアは、ディープラーニングや機械学習などを用いてさまざまな分野へ応用されるAI(人工知能)開発を行います。医療の画像解析や、購買履歴などから顧客の好みを分析するAIなどが代表例です。
 
AIエンジニアに求められるスキルは、主に以下があります。

  • ソフトウェア開発の全般知識
  • プログラミングスキル
  • AIフレームワークの知識
  • 数学
  • データの解析スキル

資格を取得するなら、E資格がおすすめです。E資格とは、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識を持っているかを図ります。
 

IoTエンジニア

IoTとは、あらゆるものにセンサーを付け、インターネットを介してデータを収集する技術です。IoTエンジニアは、さまざまなデバイスにセンサーと通信機能を組み込ます。
 
IoTエンジニアに求められるスキルは非常に幅広いため、少しずつ身に付けましょう。

  • 組み込み開発の知識
  • プログラミングスキル
  • セキュリティスキル
  • ハードウェアの知識
  • ネットワークの知識
  • AI・ビッグデータの知識

資格でおすすめなのは、IoTシステム技術検定試験です。基礎・中級・上級の3種類から選べるため、自分のレベルに合ったものを受験しましょう。
 

データサイエンティスト

データサイエンティストは、ビッグデータからビジネスに使用するものの設定や、企業の意思決定をサポートします。
 
求められるスキルは、以下のとおりです。

  • プログラミングスキル
  • 分析・統計スキル
  • ITシステム構築スキル
  • コンサルティングスキル
  • コミュニケーションスキル


資格を取得するなら、以下がおすすめです。

  • 統計検定
  • 情報処理技術者試験
  • アクチュアリー資格試験

スキルも資格も多いですが、少しずつ身に付けていきましょう。
 

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどのインフラの構築や保守を行う仕事です。サーバーエンジニアやネットワークエンジニアなど、それぞれに特化した職種が存在しますが、総合してインフラエンジニアと呼ばれる場合があります。

ITインフラはITシステムに必要不可欠なため、引き続き需要の高い分野です。
 
求められるスキルには、以下が挙げられます。

  • インフラ全般の知識
  • パブリッククラウドスキル
  • プログラミングスキル

 
またおすすめな資格は、以下のとおりです。

  • Linux技術者認定
  • シスコ技術者認定
  • オラクルマスター

需要の高い分野のため、ぜひ取得を目指してみてください。
 

Webエンジニア

Webエンジニアは、Web開発全般を行います。フロントエンドを担当しているエンジニアからサーバーサイドを担当しているエンジニアまで、多岐に渡る点が特徴です。
 
求められるスキルは、主に以下が挙げられます。

  • プログラミングスキル
  • データベーススキル
  • セキュリティスキル
  • LAMPスキル

 
また、資格は、以下がおすすめです。

  • 基本情報処理技術者
  • 応用情報処理技術者
  • PHP技術者認定
  • HTML5プロフェッショナル認定
  • Ruby技術者認定
  • Oracle Certified Java Programmer
  • Javaプログラミング能力認定

特に情報処理技術者試験は汎用性が高いため、持っておいて損はありません。担当するプロジェクトに関わらず、資格が役立つでしょう。
 

セールスエンジニア

セールスエンジニアは、営業活動を中心とする職種です。通常の営業と同様に、製品の説明や技術サポートを行い、顧客のニーズを開発チームに共有します。営業として顧客の前に立つため、製品・サービスに対する深い知識が必要不可欠です。また、商品を魅力的に伝えるプレゼンテーション能力も求められます。
 
ITストラテジストやセールススキル検定を取得していると、顧客からより信頼してもらえるでしょう。
 

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、クライアントの経営課題や経営戦略に対して、ITを用いて解決策を提示したり施策を行ったりする仕事です。
 
ITスキルをもとにITシステムを提案・説明する能力や、問題を解決するためのマネジメントスキルも必要です。また、クライアントによっては英語力が必要なケースもあります。
 
資格を取得するなら、以下がおすすめです。

  • ITストラテジスト試験
  • ITコーディネーター
  • 中小企業診断士

ITコンサルタントは、システム開発における最上流工程を担うため、求められるスキルも高度です。その分年収が高く、目標を達成したときのやりがいは大きいでしょう。
 

社内SE

社内SEは、企業内部のシステム設計や構築が主な仕事です。通常のSEはクライアントのシステム開発や運用を行うのに対し、社内SEは自社のシステムに関する業務を行います。そのため、自社内のシステムについての知識が求められます。
 
資格を取得するなら、以下がおすすめです。

  •  基本情報技術者
  • 応用情報技術者
  • 情報処理安全確保支援士

社内SEは、特定の分野に特化した技術を求められるケースは少ないです。そのため幅広い範囲を網羅している資格を取得すると良いでしょう。
 

ブリッジSE

ブリッジSEは、海外に開発を外注するオフショア開発において、日本と海外の橋渡し役になる役割を担っています。SEという名前がついていますが、メインで担当するのはマネジメント業務です。
 
海外との橋渡しを行うため、英語などの外国語スキルが必須です。また、仕事の中心であるマネジメントスキルも求められます。
 
資格は、英語力の裏付けになるTOEICやTOEFLを取得しましょう。TOEICであれば、日常会話がギリギリできるレベルの500点以上が目安です。企業によっては700点、800点などの高得点が求められるケースもあるため、より高い点数を目指して勉強してみてください。
 

ブロックチェーンエンジニア

ブロックチェーンエンジニアは、ブロックチェーンを用いたアプリケーションや、決済サービスの開発が主な仕事です。また、ブロックチェーン技術の研究も行う場合があります。
 
ブロックチェーンエンジニアとして働くなら、プログラミングスキルや暗号技術が必要です。ブロックチェーンはハッシュ、公開鍵などの複数の暗号技術が使われています。そのため知識が備わっていないと活躍するのは難しいでしょう。
 
資格も、スキルに付随した「暗号通貨技能検定」などの取得がおすすめです。
 

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアとは、オールマイティのエンジニアを指します。幅広い言語を使用したソフトウェアの開発からインフラの設計、構築までできるなどの人材が当てはまります。
 
担当業務が幅広い分、求められるスキルも多いです。

  • フロントエンド制作スキル
  • バックエンド開発スキル
  • インフラ構築スキル
  • アプリ開発スキル
  • データベース構築スキル

フルスタックエンジニアは、資格よりも実務経験が重視される傾向にあります。取得するなら情報処理系や言語系の資格を取得していると、役に立つでしょう。
 

テストエンジニア

テストエンジニアは、他のエンジニアが開発したシステムのテストを行います。テストに先立って計画書を作成する必要がありますが、Excelなどを使用するケースが多いため、事務的な仕事も頻発します。
 
テストを正確に行うスキルはもちろん、計画書や報告書などの書類作成スキルも大切です。資格を取得するなら、基本情報技術者やMicrosoft認定資格がおすすめです。


SEがキャリアプランを考えるときに意識するポイント



SEがキャリアプランを考えるときに意識すると良いポイントは、以下の4つです。

  1. 自己分析をして自分の長所や強みを理解する
  2. 将来性があるジャンルを見極める
  3. 働き方について考える
  4. 実現させるための具体的な期間を考える

1つずつ見ていきましょう。
 

自己分析をして自分の長所や強みを理解する

自己分析で長所や強みを理解しないと、どのキャリアプランを選択すればいいのかがわかりにくいです。たとえば、社内SEとITコンサルタントでは、特性や求められるスキルが大きく異なります。もちろん強みと目指すキャリアに相違がある場合も十分考えられます。
 
ただし、SEとして長く活躍したいのであれば、自分の長所や強みを最大限に行かせる職種を選ぶのがおすすめです。自己分析はフレームワークや診断ツールを利用すると、効率良く進められます。
 

将来性があるジャンルを見極める

近年の急速なIT化により、SE自体の需要は今後も増えると考えられます。しかし、キャリアプランを形成するのであれば、より将来性の高いジャンルを覚えておくと良いでしょう。
 
平成28年に経済産業省が公表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、以下の3つを将来性があるジャンルとしています。

  • ビッグデータ
  • IoT
  • 人工知能(AI)

それぞれの詳細は以下の記事で解説していますので、興味をお持ちの方は併せてご覧ください。
 
内部リンク:SEは将来性が高い!需要がある理由・おすすめの分野についてデータをもとに解説
出典:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」
 

働き方について考える

一生プレイヤーとして働くのか、マネージャーやジェネラリストなどになりたいのかなどによっても、キャリアの選択肢は異なります。最終的に自分がどのような立場で働きたいのかを考えて、キャリアプランを組みましょう。
 
また、雇用形態について考えるのも大切です。近年価値観の多様化により、会社に雇用されないフリーランスとして働く人も増えています。フリーランスは仕事がなくなるリスクがありますが、勤務時間が自由、スキルを身につければ会社員よりも稼げる可能性があります。
 
メリットとデメリットを考えて、自分に合う働き方を選択しましょう。
 

実現させるための具体的な期間を考える

キャリアプランを形成する際は、最終目標から逆算して具体的な期間を考えるのがおすすめです。1年後→5年後→10年後に分けて、中期的な目標を決めましょう。
 
たとえば、フリーランスとして月収100万円を稼ぐというキャリアプランを立てる場合の具体的な期間と内容は、以下のとおりです。
 
【1年後:副業で月5万円稼ぐ→5年後:独立して月収100万円を達成する→10年後:法人化して事業を拡大させる】
 
具体的に期間を考えれば、自然にやるべきことがわかります。


SEがキャリアプランを成功させるためにやるべきこと



SEがキャリアプランを成功させるためにやるべきことは、以下の3つです。

  1. 昇進や転職に有利な資格を取得する
  2. 常に最新情報をキャッチしておく
  3. 将来的な転職を検討する

キャリアプランの成功のために、ぜひ参考にしてみてください。
 

昇進や転職に有利な資格を取得する

資格はスキルの裏付けになるため、持っておいて損はありません。今から取得を目指すのであれば、以下の資格がおすすめです。

  • G検定
  • AWS認定
  • 情報処理安全確保支援士試験(SC)
  • CompTIA Security+
  • IoTシステム技術検定試験

目指すキャリアによって、取得するべき資格は異なります。実際に挑戦する際は、自分のキャリアプランに合った資格を取得しましょう。
 

常に最新情報をキャッチしておく

IT業界は、現在も進化を続けている業界です。そのため将来的に需要がある分野などが変わる可能性は、十分考えられます。

SEがキャリアプランを成功させるには、常に最新情報をキャッチし、トレンドに乗り遅れないことが大切です。必要に応じてキャリアプランの見直し、修正ができれば、SEとして成功できるでしょう。
 

将来的な転職を検討する

目指すキャリアによっては、将来的な転職を検討する必要があります。たとえばITコンサルタントを目指しているのに現職にポストがない場合、会社に居続けても目標は叶いません。
 
さらに、転職しようと思って行動しても、タイミングや年齢によっては、希望の企業や職種に就けない可能性があります。早めのキャリア形成を行った上で転職が必要なのであれば、計画的に行動するのがおすすめです。


まとめ



SEのキャリアプランは幅広いため、理想を実現するには早めにキャリアを形成して計画的に行動するのがポイントです。
 
本記事で紹介したキャリアプラン例や計画の際に意識すべきポイントを参考に、自分のキャリアを形成してみてはいかがでしょうか。

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