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システムエンジニアの平均残業時間は23時間!原因や改善ポイントを解説

「システムエンジニアの残業時間ってどれくらい?」
「システムエンジニアを目指しているけど、残業が多いって聞いて不安…」

このようなお悩みをお持ちではないでしょうか?

dodaの調査によると、システムエンジニアの平均残業時間は月23時間。20営業日と仮定して計算すると、1日あたり約1時間のイメージです。

なお上記の数字はあくまで平均であり、企業や担当案件、プロジェクトの進捗状況によって、実際の残業時間は大きく変動します。

本記事は、システムエンジニアの残業時間が多い原因や改善法について解説します。

目次

システムエンジニアの平均残業時間は23時間


dodaの調査によると、システムエンジニアの平均残業時間は月23時間です。20営業日と仮定して計算すると、1日あたりの残業は約1時間とイメージできます。

1日約1時間の残業と考えると「意外と少ないのでは?」と感じる人もいるでしょう。しかしこの数字はあくまで平均であり、企業や担当案件、プロジェクトの進捗状況によって、実際の残業時間は大きく変動します。

たとえば納期が迫っている案件を担当している場合、一時的に残業時間が増える可能性があります。また繁忙期は業務量が増えるため、勤務時間が伸びやすいです。

一方スケジュールに余裕を持たせている企業や、保守中心の仕事を担当している場合は、ほとんど残業なく働けるケースもあります。

「月23時間」という数字は、あくまでも目安として考えておきましょう。

参照:doda|月の平均残業時間の実態調査(年代別・男女別・職種別)

システムエンジニアの残業が多い原因5選


システムエンジニアの残業が多い理由としては、以下の5つが挙げられます。

  • クライアントの要望で急な仕様変更や機能追加が発生しやすい
  • タイトスケジュール内で納品しないといけない
  • IT業界が人手不足
  • 仕事が属人化しており一人ひとりへの負担が大きい
  • 残業は仕方ないという風潮がある


働く環境や案件などにもよりますが、業界全体に共通する原因も大きいのが実情です。

クライアントの要望で急な仕様変更や機能追加が発生しやすい

システム開発は、プロジェクトの進行中にクライアントから追加の要望が出るケースが多いです。

たとえば当初の要件で設計を終えたあとに「もう少し機能を増やしたい」「ユーザー向けに画面仕様を変えたい」などの要望があった場合、進めていた作業を中断して修正しなければなりません。設計や開発だけでなくテスト工程の修正も必要で、想定以上の時間がかかる可能性もあります。

クライアントによる要望変更は突発的に起こるため、納期や当初のスケジュールに間に合わせるには残業せざるを得ないのです。

特にクライアント側の意向が強い案件や、要件が曖昧なまま進んだプロジェクトほど、追加対応が発生しやすい傾向にあります。

タイトスケジュール内で納品しないといけない

システム開発は、リリース日や導入日が決まっている場合が多いため、期限の厳守が最優先です。特に複数の企業が関わる案件では、後工程に迷惑をかけないようスケジュールを厳守しなければなりません。

しかしテストで不具合が見つかった、クライアントの要望で仕様変更が起こったなどの場合は、修正作業が発生します。修正対応が発生してもスケジュールの変更はできないケースが多いため、残業をして間に合わせなければならないのが現状です。

また見積もり段階で工数を甘く見積られていると、最初からスケジュールに余裕がなく、結果的に長時間労働につながりやすい状況が発生します。

IT業界が人手不足

IT業界は需要が伸び続けている一方で経験者を確保するのが難しく、慢性的な人手不足に悩まされています。人材不足のため限られたメンバーで多くの案件を担当しなければならず、1人あたりの業務量が増えているのが、残業につながっている原因です。

特にスキルの高いエンジニアが不足している企業では、経験の浅いエンジニアも幅広い作業を任される場合があります。経験が浅いと知識も乏しいため、調べながら進めなければなりません。

結果的に定時内で終わらず、残業して対応する人もいます。

仕事が属人化しており一人ひとりへの負担が大きい

人手不足に付随しますが、システム開発は「このデータ処理はAさんしかわからない」「設計周りはBさんが担当している」といった、仕事の属人化(特定の人に仕事を依存している状態)が起こりがちな現場です。

仕事が属人化すると、万が一担当者が対応できないときに業務全体が止まってしまいます。

また担当者が休みにくくなるだけでなく、トラブル対応も同じ人に集中しやすくなるため、負担が大きく残業につながっているのが現状です。

残業は仕方ないという風潮がある

システム開発の現場では「納期は変えられないから、間に合わせるためには残業は当たり前」という風潮が未だに残っている企業もあります。管理体制を見直したり作業効率化を図ったりするのではなく、残業によってなんとかしようとしている場合は、一向に改善されません。

従業員側にも「残業は仕方ない」と思いこんでいる人もおり、結果的に長時間労働が常態化しているのです。

風潮は個人で解決するのが難しいため、業界による積極的な改善への取り組みが急がれます。

システムエンジニアが残業を減らすためにできること


システムエンジニアは忙しい仕事ですが、個人でもできる工夫によって残業を減らせる可能性があります。

  • 業務効率化のための工夫をする
  • クライアントと対等な関係を築く
  • 自分の業務・スキルをチーム内に共有する


具体的にみていきましょう。

業務効率化のための工夫をする

業務の進め方を見直すと、今までやっていた作業の時間を短縮できる可能性があります。たとえば以下の工夫は誰でもすぐにでき、効率化に有効です。

  • タスクの優先順位をつける
  • マニュアルを作成する
  • 誰でもできる仕事は他の人に振り分けるなど


タスクに優先順位をつけると、納期が近い案件や他人の工程に影響するタスクが人目でわかるため、前倒しで作業を進められるでしょう。結果的に、後半一気に忙しくなる状況を避けられます。

マニュアルの作成や他人への業務振り分けは、誰でも同じ品質で作業できる、自分の業務負担が減るため、属人化の解消にもつながります。

クライアントと対等な関係を築く

システム開発は、クライアントの意向が優先される場面が多いです。しかしクライアントの要望を何でも聞けばいいわけではなく、対等な関係を築くのが大切です。

何でもかんでも要望を聞き入れていると、無理なスケジュールを抱える原因になります。無理なスケジュールは納品するシステムの品質にも影響するため、クライアントにとってもエンジニアにとっても望ましい結果にはなりません。

対等な関係を築くには「システム開発のプロ」として、クライアントの要望を一度受け止めたうえで、できること・できないことの根拠を示しながら丁寧に説明しましょう。

たとえば「機能追加は可能ですが、当初の日程では品質に影響が出るため、納期を調整する必要があります」などと交渉すれば、理解してもらえるでしょう。

クライアントとの対等な関係は、過度な残業や休日出勤の削減につながります。

自分の業務・スキルをチーム内に共有する

業務が属人化している人は、今すぐに自分のタスクやスキルをチーム内に共有しましょう。

自分に対応できない業務があると、トラブルや急な依頼が集中して残業をしなければならない可能性が高まります。また休みもゆっくり取れず、体調や精神面にも影響を及ぼすリスクがあります。

チームへの共有は、引き継ぎ資料や手順書を作成し、他のメンバーが同じ作業を行えるようにしておくのがおすすめです。困ったときにチームでフォローできる体制が整うと、残業や休日出勤のリスクを減らせます。

システムエンジニアの残業に関するよくある質問


システムエンジニアの残業に関する、よくある質問に回答します。

残業が多いと聞いて不安…経験者の意見を聞きたい

「システムエンジニアは残業だらけ」というイメージから、不安を感じる人は多いです。実際にWeb上のQ&A掲示板では「システムエンジニアは、本当に残業が多いの?」という質問が多く見られました。

回答内容を見ると「会社や案件によって差が大きい」という意見が目立ちます。中には月100時間を超えるケースもあれば、月10時間以下の人もいるようです。

経験者の声からわかるのは「システムエンジニア=激務」というわけではなく、企業・案件・働き方によって、残業時間が大きく変わるという点です。

不安を感じる場合は、入社を希望する企業が扱う案件や働き方を確認するのが大切といえます。

システムエンジニアは残業が当たり前?

システムエンジニアには「残業が当たり前」というイメージが根付いています。

これは納期を厳守する文化や、急なトラブル対応が発生しやすい業務特性が理由です。また属人化によって、特定の人に業務が集中する環境になりやすいため、残業が常態化しやすいのも課題です。

しかし近年は「残業が当たり前」という悪い風習の改善が進みつつあります。

業務内容や工数を見直す動きが広がっており、プロジェクト管理ツールの導入や、進行状況をチームで共有する取り組みに力を入れる企業も増加しています。

改善が進んでいる企業に入社すれば、残業が少ない環境で働けるでしょう。

まとめ

システムエンジニアの平均残業時間は、月約23時間です。20営業日と仮定すると、1日あたり約1時間の残業なので「思ったより少ない」と感じる人もいるでしょう。

しかし上記の数字はあくまで平均であり、企業体制や担当案件、プロジェクトの進行度によって、実際の残業時間は異なります。

システムエンジニアは、納期厳守の文化や残業の常態化が問題視されていますが、最近は働き方の改善に取り組む企業も増えてきました。働き方の改善が進む企業に入社すれば、過度の残業をせずにやりがいを持って働けるでしょう。

ワールドインテックITS事業部は、適切なスケジュール管理とチームで案件を進める体制づくりに力を入れています。実際に平均残業時間8.5時間と平均より大幅に少なくするなど、無理のない働き方を実現できます。

興味をお持ちの方は、ぜひ下記から詳細をご確認ください。

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