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ネットワークエンジニアは将来性がある!仕事内容や必要なスキルを解説

ネットワークエンジニアは、主にコンピューターネットワークの構築・保守・修理を行います。さまざまな種類のエンジニアが存在している中、ネットワークエンジニアは将来性のある職種です。


クラウドサービスの普及によって、ネットワークエンジニアの需要は高まりつつあります。そんなネットワークエンジニアの将来性や仕事内容、必要なスキルなどを詳しくチェックしていきましょう。

目次

ネットワークエンジニアは将来性がある仕事!3つの理由を解説



ネットワークエンジニアが将来性のある仕事といわれている理由は、主に以下の3つです。

  • クラウド化の推進
  • 先端分野の需要増加
  • IT業界の人材不足

それぞれの理由について詳しく説明します。
 

クラウド化の推進

インターネット上であらゆるサービスが利用できる「クラウド化」が進んでいる今、高度なネットワークの構築やセキュリティへの対応を担うネットワークエンジニアの役割が重要になっています。
 
実際に、オンプレミス(自社内サーバーにネットワークサービスやITシステムが設置されている)環境から、クラウド(インターネット上でサービスが利用できる)環境に移行する企業が増えている状態です。
 
クラウド環境ではネットワーク機器が仮想化されるため、機器の設置やネットワーク構築など、従来のネットワークエンジニアの仕事は減少傾向にありますが、クラウドの知識を持ち適応していけば、仕事はなくなりません。逆に、ますます需要は増えることになるでしょう。
 

先端分野の需要増加

近年、AIやIoTなど先端分野の需要が増加しており、多くの企業が最新技術に対応できるネットワークエンジニアを求めています。
 
特に、高速かつ大容量の通信を実現する「5G(第5世代通信)」は、ネットワークエンジニアの知識が欠かせません。スマホやタブレットなど5G対応機器の増加や、5Gの普及に伴ってアーキテクチャへの変更が必要となります。
 
上記のように、ネットワークエンジニアは需要が高まっている先端分野にも順応していかなければなりません。今後も需要が期待できる分野のため、ネットワークエンジニアの将来性は高いといえるでしょう。
 

IT業界の人材不足

IT業界は需要に対して人材(供給)が追いついておらず、人手不足の状態です。何とか人手を確保しようと、未経験歓迎の求人を出す企業も増えてきました。「ネットワークエンジニアは未経験だと難しい」と思われがちですが、チャレンジしやすい環境が整っているといえるでしょう。
 
また、未経験でも入社後にスキルを身につけていけば、将来活躍できるエンジニアになれる可能性があります。最初は、下流工程(内部設計・コーディング・テスティング)から始まり、経験を積み重ねていくと上流工程(クライアントの要求分析・要件定義・外部設計)に挑戦できるでしょう。
 
なお、ネットワークエンジニアは、企業マネジメントや経営に携わる「ゼネラリスト」、ネットワークのスキルを極めた「スペシャリスト」など、自分に合ったキャリアパスが選択できるのも大きな魅力です。


ネットワークエンジニアの主な仕事内容


では、ネットワークエンジニアは具体的にどのような仕事をするのでしょうか。主な仕事内容は以下のとおりです。

  • ネットワークの設計
  • ネットワークの構築
  • ネットワークの運用・保守

前述したように、ネットワークエンジニアは、コンピューターネットワークの設計、構築、運用・保守がメインとなります。具体的にどのようなことをするのか、チェックしていきましょう。
 

ネットワークの設計

クライアントのシステムに対する希望をヒアリングし、要件をまとめた上でシステムを設計します。ネットワークの設計で大切なのは、クライアントがどのようなシステムを希望しているのか、しっかりと要件をまとめることです。クライアントからのヒアリングによって、予算内でネットワーク機器や数、使用する回線、維持コスト、構築スケジュールを決めることになります。
 

ネットワークの構築

ネットワークの設計で固めたスケジュールをもとに、実際にネットワーク機器の設置と設定を行います。ネットワークの規模によって所要時間は異なりますが、多くの拠点を結ぶ大規模ネットワークの場合は数ヶ月かかるでしょう。ネットワークの構築後はテストを行い、運用をスタートさせます。
 

ネットワークの運用・保守

ネットワークシステムを運用し続けるために、随時機器の設定や構成を変更します。ネットワークシステムは立ち上げたら終わりではなく、運用のために手を加える必要があるからです。また、ネットワークシステムに何らかのトラブルが起きた際は、原因を突き止め、迅速に対処しなければなりません。


ネットワークエンジニアの平均年収



厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、ネットワークエンジニアの平均年収は534.6万円です。国税庁が発表している日本の平均年収が461万なので、ネットワークエンジニアの平均年収は高い水準といえるでしょう。
 
さらに、スキルを身につけてキャリアアップを図れば、大きく稼げる職種でもあります。ネットワークに関する基本知識だけでなく、高度な知識で適切な管理と運用ができるネットワークエンジニアは、社内SEやクラウドエンジニア、ITコンサルタントなど幅広いスキルを求められる職種にも対応でき、収入アップも期待できるでしょう。
 
参考:厚生労働省「jobtag」  
参考:国税庁|平均給与


ネットワークエンジニアとして市場価値を高めるスキル



ネットワークエンジニアとしての市場価値を高めるスキルとして、主に以下の6つがあります。

  • クラウドサービスの知識
  • ネットワーク仮想化の知識
  • プログラミングスキル
  • セキュリティに関する知識
  • 通信関連の知識
  • マネジメントスキル

それぞれどのようなスキルなのか、一緒にチェックしていきましょう。
 

クラウドサービスの知識

前述したように、クラウド化の推進が注目されている今、クラウドサービスの知識はネットワークエンジニアにとって必要不可欠です。オンプレミス環境からクラウド環境へ変更する企業が増えてきているため、ネットワークエンジニアとしての市場価値を高めるには、SaaS、IaaS、PaaSといったクラウドサービス全般の知識を習得したほうがよいでしょう。
 

ネットワーク仮想化の知識

従来のネットワーク機器はハードウェアで構築されていましたが、ソフトウェアを用いてネットワークに置き換える技術「ネットワーク仮想化」が注目されています。ネットワークを仮想化することで複数の物理的ネットワークを仮想化されたネットワークに統合でき、柔軟なカスタマイズが可能になりました。ネットワーク仮想化の知識として、SDNやOpenFlowなどの技術を習得しておくとよいでしょう。物理サーバーと仮想サーバーを統合するスキルを身につけておけば、さまざまな企業で重宝されます。
 

プログラミングスキル

ネットワーク仮想化に対応するには、Java、Ruby、Pythonなどのプログラミング言語に関するスキルも身につけておきたいところです。SDNの実装によく使用されるRuby、Webアプリケーションやスマホアプリで使われるJavaなど、プログラミング言語によって使用用途が異なるため、それぞれの特徴も把握しておきましょう。
 

セキュリティに関する知識

インターネット上でサービスが利用できるクラウドサービスでは、個人情報を含めた大事な情報を守るためのセキュリティ対策が欠かせません。ネットワークエンジニアは、SSLなどを用いた通信の暗号化やユーザー認証、アクセス制限の方法、クラウドのカスタマイズ設定といったセキュリティに関する知識も必要となります。
 

通信関連の知識

ネットワークエンジニアは、ITや通信技術に関する知識も必要となります。クライアントの要件をまとめ、希望のシステムを構築するには、Microsoft Azureといった大手クラウドサービスの特徴や使い方、ハードウェア、ネットワーク機器、回線などさまざまな通信関連の知識を身につけておかなければなりません。
 

マネジメントスキル

エンジニアはデスクの上で地道に作業する仕事というイメージが強いと思いますが、ネットワークエンジニアはクライアントのヒアリングからネットワークの設定・構築・運用を行うことになるため、プロジェクトを全体でマネジメントするスキルも必要です。特に、大規模ネットワークになると、複数人のエンジニアをまとめる必要があります。チームメンバーの仕事の進捗や品質などを管理しながら、全体の成果を客観的に判断していかなければなりません。


ネットワークエンジニアを目指すためにおすすめの資格



ネットワークエンジニアを目指すための資格を取得する場合は、以下がおすすめです。

  • シスコ技術者認定
  • Linux技術者認定試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • 情報処理安全確保支援士試験
  • CompTIA

シスコ技術者認定は、大手ネットワーク機器製造販売会社のシスコシステムズによる認定資格です。ネットワーク業界では取得者が多い資格で、世界中に広く普及しているシスコシステムズの製品に関する知識を有していることが証明できます。
 
Limux技術者認定試験は、国際標準の認定としてLinuxユーザーが多く取得している民間資格です。Lumixのシステムやサーバーなどをよく使用するケースに役立つ資格となります。
 
情報処理技術試験の中でも難易度が最も高いとされているネットワークスペシャリスト試験は、合格率が約14%という難易度の高さから、取得すればネットワークエンジニアとして高い能力が証明できます。
 
サイバーセキュリティに関する調査や情報の提供、分析、評価などをメインに行いたい方は、情報処理安全確保支援士試験を受けるのがおすすめです。サイバーセキュリティ分野の国家資格になるため、セキュリティコンサルタントといったキャリアパスへの道を切り拓くことができます。
 
ITネットワークの業務に従事したい方は、国際的な認定資格となるCompTIA (コンプティア)の取得がおすすめです。資格を取得すると、基本的なネットワークの概念、セキュリティ、トラブルシューティングなど実務レベルの能力を証明できます。


ネットワークエンジニアに関するよくある質問



ここでは、ネットワークエンジニアに関してよくある質問と回答をまとめました。ぜひ参考にしてください。
 

ネットワークエンジニアのやりがいは?

ネットワークエンジニアのやりがいは、社会に貢献できるという点です。企業だけでなく、殆どの人がインターネットを使用しています。ネットワークエンジニアはインターネットを通して、社会を豊かにする仕事です。病院や行政などのネットワークを担当することもあり、緊急事には命を守る重要な役割を担っているといえるでしょう。
 
また、AIやIoTといった最新技術に携われるほか、実力次第では年収1,000万円以上という高収入を目指せるのもネットワークエンジニアのやりがいです。
 

未経験でもネットワークエンジニアになれる?

未経験でもネットワークエンジニアになれますが、専門性が高い仕事内容なので初心者は難易度が低い運用や保守の仕事から始めるのがおすすめです。運用や保守では、手順書と呼ばれるマニュアルが用意されているため、未経験者でも安心して取り組めるでしょう。
 
監視から保守→運用→構築→設計という流れで実務経験をしっかりと積みながら、自ら必要なスキルを習得していくと、ネットワークエンジニアとしての市場価値が高まります。


まとめ



主にコンピューターネットワークの構築・運用・保守を担うことになるネットワークエンジニアは、クラウド化の推進や先端分野の需要増加などによって、必要とする企業が増えています。今となっては、ネットワークは多くの人と企業が利用するインフラになっているため、ネットワークエンジニアの仕事はなくなりません。

将来性のあるネットワークエンジニアとして市場価値を高めるには、自ら必要なスキルや資格を取得しようとする姿勢が必要となります。なお、SI事業部では、システムの企画設計から開発まで支援や、エンジニアの人材育成サポートに取り組んでいるので、ぜひチェックしてください。


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