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組み込みエンジニアの平均年収はいくら?必要なスキルや収入を上げるためのコツを解説

家電製品、自動車、医療機器など、私たちの生活を支えるさまざまな機器に組み込まれているソフトウェアを開発する「組込みエンジニア」。近年、IoTやAI技術の発展により、ますます需要が高まっている注目の職種です。

 

本記事では、最新のデータに基づいた平均年収や、年収アップを目指すためのポイント、転職事情など、組込みエンジニアの年収に関する情報を網羅的に解説します。


目次

組み込みエンジニアの平均年収は約550万円


組み込みエンジニアの平均年収は厚生労働省「jobtag」によると約550万円とされていますが、これはあくまで一般的な数字です。実際の年収は、経験やスキル、勤務する企業の規模や業績、さらには地域によっても大きく異なります。
 
組み込みシステムの需要が高まるにつれ、高い専門性を持つエンジニアの価値も上昇しており、その結果、年収アップのチャンスも増えています。


組み込みエンジニアとして活躍するために必要な5つのスキル



組込みエンジニアとして活躍するためには、以下の5つのスキルが必要です。

  • プログラミングスキル
  • ソフトウェア・ハードウェアに関する知識
  • 電気・電子基板に関する知識
  • 英語力
  • コミュニケーション能力

 

プログラミングスキル

組み込みエンジニアにとって最も基本的かつ必要不可欠なスキルが、プログラミング能力です。C言語やC++など、低レベルの言語でのコーディング能力はもちろん、最新の技術や言語への適応力も求められます。
 
これらのスキルを磨くことで、より複雑な組み込みシステムの開発に挑むことが可能になります。
 

ソフトウェア・ハードウェアに関する知識

組み込みエンジニアは、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアに関する深い知識も必要です。
 
具体的には、マイクロコントローラやセンサー、アクチュエーターなどのハードウェアを制御するソフトウェアの開発が主な仕事となります。そのため、ソフトウェアとハードウェアの双方を理解し、それらを統合する能力が求められます。
 

電気・電子基板に関する知識

組み込みシステムは、電気・電子基板を活用して構築されます。そのため、基板設計の基礎知識や電子回路に関する理解も、組み込みエンジニアにとって重要です。
 
電子部品の選定から回路設計、基板のレイアウトに至るまで、幅広い知識が必要とされるのです。
 

英語力

組み込みエンジニアリングは、グローバルなフィールドです。最新の技術トレンドや専門知識を得るためには、英語での文献やドキュメントを読解する能力が不可欠といえます。
 
また、海外のエンジニアとのコミュニケーションが求められる場面も少なくありません。英語力を磨くことは、組み込みエンジニアとしての市場価値を高める重要な要素です。
 

コミュニケーション能力

技術だけでなく、プロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション能力も、組み込みエンジニアには求められます。チーム内での意思疎通はもちろん、顧客や他部門との調整能力も重要。複雑な技術をわかりやすく説明する力は、プロジェクトの成功に直結します。


組み込みエンジニアは年収1000万円も可能?



組込みエンジニアは、年収1000万円を目指すこともできる仕事です。ここでは、年収を上げるためには具体的にどんなことを行えばいいのか、解説していきます。
 
主に以下の4つの手段が考えられます。

  • 資格を取得する
  • プログラミング言語を習得する
  • IoT・AIの知識を身につける
  • 年収が高い企業に転職する

 

資格を取得する

組み込みエンジニアのスキルと専門性を証明する資格を取得することは、年収アップの有効な手段の一つです。国際的に認知された資格や、特定の技術に関する資格を取得することで、専門性をアピールし、キャリアの幅を広げることができます。
 
具体的には、以下のような資格が役立つでしょう。

  • 情報処理技術者試験

     基本情報技術者試験:ITの基礎知識を証明
     応用情報技術者試験:ITの応用知識を証明
 

  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験:組込みシステム開発に関する知識・スキルを証明

 

  • ETEC(組込み技術者試験制度):組込み技術者向けのスキル・知識を認定

なお、組込みエンジニアに有利な資格については、以下の記事もご参考ください。
 

プログラミング言語を習得する

新しいプログラミング言語や技術を積極的に学ぶことで、より多様なプロジェクトに参加することが可能になります。特に需要の高い言語や技術をマスターすることで、市場価値を高め、年収アップにつなげられるでしょう。
 
習得すると役立つプログラミング言語の例は、以下の通りです。

  • C言語:組込みシステム開発でもっとも広く使用されている
  • C++:大規模なシステム開発に適しており、近年、組込みシステム開発でも使用が増加している
  • Rust:メモリ安全性を重視した言語で、組み込みシステム開発での採用事例も増えている
  • Python:スクリプト言語として広く使用されており、近年、IoTやAI分野での開発にも用いられている

 

IoT・AIの知識を身につける

IoT(Internet of Things)やAIといった先端技術への理解を深めることも、組み込みエンジニアとしてのキャリアアップには欠かせません。
 
これらの技術は、組み込みシステムの開発においてますます重要な役割を担っており、専門知識を持つエンジニアは高い評価を受けています。
 

年収が高い企業に転職する

もちろん、年収を上げる直接的な方法として、待遇の良い企業への転職も考えられます。組み込みエンジニアの需要は高く、特に専門性の高いエンジニアに対する需要は絶えません。
 
自身のスキルと経験を活かして、より良い条件を求めて積極的にキャリアチェンジを図るのも一つの手段です。


組み込みエンジニアのキャリアパス



組込みエンジニアのキャリアパスとしては、以下が考えられます。

  • プロジェクトマネージャー
  • システムアーキテクト
  • システムエンジニア
  • IoT・AIエンジニア

 

プロジェクトマネージャー

組み込みエンジニアからキャリアアップを図る一つの道として、プロジェクトマネージャーへの昇進があります。プロジェクト全体を管理し、チームをリードする役割です。
 
組み込みシステムの開発における豊富な経験と高いコミュニケーション能力が求められます。
 

システムアーキテクト

組み込みシステムの設計全般を担うシステムアーキテクトは、技術的な専門知識と創造性が求められる職種です。システムの構造を設計し、効率的かつ機能的なシステムを構築する責任を持つ役割になります。
 

システムエンジニア

システムエンジニアは、組み込みシステムの設計・開発・試験・運用に関わる技術者です。プログラミングだけでなく、システム全体の仕様を理解し、最適なソリューションを提案する能力が求められます。
 

IoT・AIエンジニア

IoTやAI技術を活用した組み込みシステムの開発に特化したエンジニアです。これらの先端技術に対する深い理解と、実践的な開発スキルが必要とされます。高度な技術力を持つIoT・AIエンジニアは、業界内で高い需要があります。


まとめ



組み込みエンジニアとして成功するためには、プログラミングスキルやソフトウェア・ハードウェアに関する深い知識、さらには英語力やコミュニケーション能力など、多岐にわたるスキルが必要です。

また、資格取得や先端技術への対応、さらにはキャリアチェンジなど、収入を上げるための様々な方法が存在します。組み込みエンジニアは、技術の進歩とともにその役割が拡大しており、これからも多くのチャンスが広がっている分野です。組み込みエンジニアとしてのキャリアを積極的に築いていくことで、自身の可能性を広げ、充実した職業人生を送ることができるでしょう。
 
ワールドインテックのテクノ事業部では、技術者のキャリアアップ支援に取り組み続けることで確立した独自の採用・育成・定着の仕組みをもとに、スキルとマインドセットを持ち合わせた「エンジニア」を創出しています。組込みエンジニアの仕事に興味のある方は、選択肢の一つとしてぜひ検討してみてはいかがでしょうか。


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