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システムエンジニアの年収を年代別に解説!収入を上げるためのポイントも紹介

システムエンジニア(SE)として働く方や、これからSEを目指す方にとって、年収は重要な関心事の一つでしょう。「実際にどのくらい稼げるのか」「年齢とともに収入はどう変化するのか」「より高い年収を得るにはどうすればよいのか」といった疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
 
IT業界の急速な発展とデジタル化の進展により、システムエンジニアの需要は年々高まっています。しかし、同じSEでも経験年数、スキルレベル、所属企業の規模、担当する業務内容によって年収には大きな差が生まれているのが現実です。
 
この記事では、システムエンジニアの年収を20代から50代まで年代別に詳しく解説し、それぞれの年代で求められるスキルや役割についても触れていきます。また、より高い年収を実現するための具体的な方法やキャリアアップのポイントについても詳しくご紹介します。現在の自分の立ち位置を把握し、将来のキャリア設計に役立てていただければと思います。

目次

システムエンジニアの平均年収はいくら?


システムエンジニアの平均年収について、厚生労働省のデータによると574.1万円となっており、これは日本全体の平均年収約467万円(出典:国税庁)を大きく上回る水準です。この差額は約114万円に相当し、システムエンジニアという職種が比較的高収入な職業であることを示しています。
 
この背景には、IT業界の急速な成長とデジタル化の進展により、専門的な技術スキルを持つシステムエンジニアの需要が継続的に高まっていることが挙げられます。企業のDX推進やシステム開発需要の増加により、技術者への投資が活発化していることも年収水準を押し上げる要因となっています。
 
ただし、この平均年収はあくまで目安として捉える必要があります。システムエンジニアの年収は個人の技術スキル、経験年数、専門分野によって大きく変動するためです。
 
例えば、AI・機械学習、クラウド技術、セキュリティなどの先端技術に精通している人材や、プロジェクトマネジメント能力を併せ持つ人材は、平均を大幅に上回る年収を得ている場合も少なくありません。
 

システムエンジニアの平均年収は年代によって変わる?


システムエンジニアの平均年収は年代によって変わります。
一般的に、経験を積むにつれて年収は上がっていく傾向です。 いくつかの情報源からのデータを見ると、以下のような傾向が見られます。

20代システムエンジニアの平均年収

20代のシステムエンジニアの平均年収は約442万円となっています。この年代は多くの場合、新卒入社や第二新卒として企業に入り、基礎的な技術スキルの習得とビジネス経験の蓄積に重点を置く時期です。プログラミングスキルの向上はもちろん、チームでの開発経験を通じてコミュニケーション能力や問題解決能力を身につけることが求められます。
 
ステップアップのためには、まず担当する言語やフレームワークの深い理解を目指し、資格取得にも積極的に取り組むことが重要です。基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などの国家資格の取得は、技術力の証明として評価されます。
 
また、上流工程への参画機会があれば積極的に挑戦し、要件定義や設計の経験を積むことで、30代でのキャリアアップの土台を築くことができるでしょう。

30代システムエンジニアの平均年収

30代のシステムエンジニアの平均年収は約687万円と、20代から大幅に上昇します。この年代は技術的な専門性と業務経験の両方を兼ね備え、チームリーダーやプロジェクトリーダーとしての役割を担うことが多くなります。単純なコーディング業務から、システム設計や後輩の指導といったより責任の重い業務へとシフトしていく重要な時期です。
 
ステップアップのためには、技術スキルの幅を広げるとともに、マネジメントスキルの習得が不可欠です。プロジェクト管理の知識やチームビルディングの経験を積み、PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)などの資格取得も検討する価値があります。
 
また、クラウド技術やAI、セキュリティなどの新しい技術領域への挑戦により、より高い年収を目指すことも可能です。

40代システムエンジニアの平均年収

40代のシステムエンジニアの平均年収は約741万円となり、キャリアの成熟期に入ります。この年代では、技術的な深い専門知識に加えて、プロジェクト全体の統括やクライアントとの折衝、チーム運営などの高度なマネジメントスキルが求められます。多くの場合、シニアエンジニアやテックリード、プロジェクトマネージャーとしてチーム全体の成果に責任を持つ立場になります。
 
さらなるステップアップのためには、事業戦略レベルでの IT 活用提案ができる能力や、組織横断的なプロジェクトを推進できるリーダーシップが重要になります。ITストラテジストやシステムアーキテクトなどの高度な資格取得、または MBA の取得も選択肢の一つです。
 
技術トレンドへの継続的なキャッチアップと、ビジネス視点での問題解決能力を磨くことで、管理職や技術顧問としてのキャリアパスが開けてきます。

50代システムエンジニアの平均年収

50代のシステムエンジニアの平均年収は約820万円と高い水準に達します。この年代では、長年培った技術的専門性と豊富なプロジェクト経験を活かし、組織全体のIT戦略立案や大規模システムの技術統括を担うことが多くなります。若手エンジニアの育成や技術的な意思決定における最終責任者としての役割も重要になってきます。
 
この年代でのステップアップは、自身の専門性をさらに高めるか、経営視点でのIT活用に軸足を移すかの選択が重要です。技術顧問やアーキテクトとして専門性を極める道もあれば、CTO(最高技術責任者)やIT部門の役員として組織運営に注力する道もあります。
 
また、これまでの経験を活かしてコンサルタントや独立開業の道を選ぶ人も少なくありません。継続的な学習と若手との知識共有を通じて、組織価値の最大化に貢献することが求められる年代です。

システムエンジニアが年収アップするためのポイント


システムエンジニアが年収をアップさせるためには、いくつかの重要なポイントがあります。 

  • スキルを磨いて業務範囲を広げる
  • 資格を取得して専門性をアピールする
  • 給与が高い会社に転職する
  • フリーランスとして独立する

経験年数だけでなく、どのようなスキルを身につけ、どのようにキャリアを築いていくかが鍵となります。

スキルを磨いて業務範囲を広げる

システムエンジニアが年収アップを実現する最も確実な方法の一つが、技術スキルの向上と業務範囲の拡大です。単純なプログラミング業務だけでなく、要件定義、システム設計、テスト設計といった上流工程のスキルを身につけることで、より付加価値の高い業務を担当できるようになります。
 
特に注目すべきは、クラウド技術(AWS、Azure、GCP)、AI・機械学習、セキュリティ、DevOpsなどの先端技術分野です。これらの技術は市場価値が高く、習得することで大幅な年収アップが期待できます。
 
また、複数のプログラミング言語を扱えるフルスタックエンジニアとしてのスキルや、プロジェクトマネジメント能力も重要です。技術的な専門性とビジネス視点の両方を兼ね備えた人材は、企業から高く評価され、昇進や昇格の機会も増えていきます。

資格を取得して専門性をアピールする

IT関連の資格取得は、自身の技術力や専門性を客観的に証明する有効な手段です。基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などの国家資格は、技術者としての基礎力を示す重要な指標となります。さらに高度な資格として、データベーススペシャリスト、ネットワークスペシャリスト、情報セキュリティスペシャリストなどの専門分野の資格を取得することで、その領域のエキスパートとして認められやすくなります。
 
また、ベンダー資格も市場価値が高く評価されます。AWS認定、Microsoft Azure認定、Oracle認定、Cisco認定などは、実務での活用度が高く、転職市場でも強力なアピール材料となります。PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)のようなマネジメント系資格も、上位職種への昇進において重要な要素です。
 
資格取得は継続的な学習の証明でもあり、企業からの信頼獲得と年収アップに直結する投資といえるでしょう。

関連記事:システムエンジニア(SE)になるにはどの資格がおすすめ?SEになるために必要な知識や勉強法も解説

給与が高い会社に転職する

現在の職場での昇給に限界を感じる場合、より給与水準の高い企業への転職は年収アップの有効な手段です。外資系IT企業、大手システムインテグレーター、急成長中のスタートアップ企業などは、一般的に高い給与水準を設定している傾向があります。特に、技術力の高いエンジニアに対しては積極的な採用活動を行っており、現在の年収を大幅に上回るオファーを提示するケースも珍しくありません。
 
転職を成功させるためには、自身のスキルセットと市場価値を正確に把握することが重要です。転職エージェントやヘッドハンターとの面談を通じて、現在の市場価値を客観視し、求められるスキルや経験を明確にしましょう。
 
また、企業研究を徹底的に行い、その会社が求める人材像と自身の強みがマッチするかを慎重に検討することが、転職による年収アップを実現するカギとなります。

フリーランスとして独立する

豊富な経験と高い技術力を持つシステムエンジニアにとって、フリーランスとしての独立は大幅な年収アップの可能性を秘めています。企業に雇用される場合と比較して、直接的にクライアントから報酬を受け取るため、自身のスキルと実績に応じた適正な対価を得やすくなります。特に、専門性の高い技術分野や、大手企業での豊富なプロジェクト経験を持つエンジニアは、高単価での案件獲得が期待できます。
 
ただし、フリーランスとして成功するためには、技術力だけでなく営業力や案件管理能力も必要です。継続的な案件獲得のためのネットワーク構築、適切な単価設定、税務処理などの経営スキルも習得する必要があります。
 
また、会社員時代にはなかった収入の不安定さや社会保障の問題もあるため、十分な準備期間を設けて計画的に独立を進めることが重要です。リスクはありますが、成功すれば会社員時代を大きく上回る年収を実現できる可能性があります。

システムエンジニアに関するよくある質問


ここからは、システムエンジニアに関してよくある質問に回答していきます。

システムエンジニアで年収1,000万円は稼げる?

システムエンジニアで年収1,000万円を稼ぐことは十分に可能です。ただし、この水準に到達するためには、単純なプログラミング業務を超えた高度な専門性と豊富な経験が不可欠となります。
 
一般的なルートは、上流工程への参画やマネジメント職への昇進です。要件定義やシステム設計といった上流工程を担当できるシニアエンジニアや、プロジェクト全体を統括するプロジェクトマネージャー、技術的な意思決定を行うテックリードなどの役職では、年収1,000万円以上が期待できます。また、フリーランスとして独立し、高単価案件を継続的に受注することでも、この水準の年収は実現可能です。
 
しかし、これらのポジションには相応の責任が伴います。大規模プロジェクトの成功に対する責任、チーム全体のパフォーマンス向上、クライアントとの高度な技術的折衝など、技術力だけではなく総合的なビジネススキルが求められます。
 
AI・機械学習、クラウドアーキテクチャ、セキュリティなどの先端技術分野での深い専門性を持つことも、高年収実現の重要な要素となるでしょう。

一番稼げるエンジニアは?

「一番稼げるエンジニア」を明確に断定することは困難です。なぜなら、エンジニアの年収は企業規模、年齢、保有するスキル、担当する業務領域、地域など複数の要因によって大きく左右されるためです。同じ技術力を持つエンジニアでも、大手企業と中小企業、東京と地方では年収に数百万円の差が生じることも珍しくありません。
 
ただし、一般的な傾向として、上流工程を担当するエンジニアの方が高い年収を得やすいことは事実です。プロジェクトマネージャーやテックリード、システムアーキテクトといった役職では、技術的な専門性に加えて、プロジェクト全体の責任やチームマネジメント、クライアントとの折衝といった付加価値の高い業務を担当するため、相応の報酬が期待できます。
 
最終的には、個人の専門性の深さ、経験の幅広さ、そして市場における希少価値が年収を決定する重要な要素となります。特定の技術分野での深い専門知識と、ビジネス課題を解決できる総合力を兼ね備えたエンジニアが、最も高い年収を実現できると考えられます。

システムエンジニアはやめとけって言われるのは本当?

「システムエンジニアはやめとけ」と言われる背景には、この職業特有の厳しい労働環境があります。プロジェクトの納期に追われることで長時間労働が常態化しやすく、システム障害やトラブル対応のために休日出勤や深夜作業を余儀なくされるケースも少なくありません。また、IT技術の進歩が非常に速いため、常に新しい知識やスキルの習得が求められ、継続的な学習に対するプレッシャーも大きな負担となります。
 
さらに、クライアントからの度重なる仕様変更や無理な要求に対応しなければならない状況も多く、精神的なストレスが蓄積しやすい職業といえるでしょう。これらの厳しい現実を目の当たりにした経験者が、後進に対して警鐘を鳴らす意味で「やめとけ」と助言することがあります。
 
しかし、一方でシステムエンジニアは働き方やスキル次第で大幅な年収アップが期待できる職業でもあります。デジタル化の進展により需要は高まり続けており、将来性も非常に高い分野です。適切な職場選びとスキル向上により、これらの課題は克服可能であり、やりがいと高収入を両立できる魅力的なキャリアといえます。 

関連記事:システムエンジニアがやめとけと言われる7つの理由とは?向いている人の特徴も解説

まとめ

システムエンジニアの年収は年代やスキル、経験によって大きく変動しますが、継続的な学習と適切なキャリア戦略により、高い年収を実現することは十分に可能です。技術力の向上、資格取得、転職、独立など複数の選択肢を組み合わせることで、理想的な年収とキャリアを築いていけるでしょう。重要なのは、市場価値を正確に把握し、自分に合った成長戦略を見つけることです。
 
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