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工場で働きたいなら知っておきたい基本情報|どんな仕事がある?メリット・デメリットは?

目次

工場で働いてみたいものの、どのような工場があるのか、自分に合っている仕事は何か気になる人もいるでしょう。本記事では、工場の種類と仕事の種類に加え、その作業に向いている人をお伝えします。これを読めば、あなたに合った職種が分かるでしょう。また、工場で働くメリット・デメリットも紹介しますので、本当に自分が働くべきかどうかが分かりますよ。工場で働こうと考えている人は、ぜひ参考にしてください。



工場の種類


一口に工場と言っても、扱っている素材や担当している工程などでさまざまな種類に分けられます。本項目では、下記の7種類について紹介します。


  •   食品・飲料
  •   製紙・印刷
  •   金属・プラスチック・ゴム
  •   家電
  •   自動車・バイク
  •   電子機器
  •   化粧品・製薬


どのような製品を作っているのか、主な作業内容や特徴、その工場で働くことに向いている人などをお伝えします。ここで紹介するのはおおまかな内容のため、個々の工場によって詳細は異なります。しかし、自分に適している工場を見つけるために、まずは工場の種類の大枠を確認しておきましょう。


食品・飲料

食品・飲料を扱う工場では、コンビニやスーパーで売っているお弁当、飲み物などを製造しています。さまざまな食品、飲料品を取り扱うため製品の種類によって仕事内容が異なります。例えば、お弁当を製造している工場では下記のような作業が想定されます。


  •   材料を既定の大きさにカットする
  •   ご飯を規定量、器に入れる
  •   器に入れられたご飯を平らにする
  •   おかずを盛り付ける


他にも、お菓子を製造する工場では材料を機械に入れてそれらを混ぜたり、ベルトコンベアで流れてくるお菓子の不良品を取り除いたりと、単純作業が繰り返されることがほとんどです。一つ一つの作業の難易度が低く、パートやアルバイトが多いことも特徴です。従って、細かなシフト変更が可能な場合が多いです。また、食品を扱う工場なので衛生管理が他の工場より厳しく、化粧が禁止の工場もあります。


単純作業を楽しめる人、きれい好きな人に向いている工場です。


製紙・印刷

製紙工場には紙をはじめ、ティッシュやトイレットペーパーを作っている工場もあります。また、印刷工場では書籍、新聞、雑誌などが製造されています。


製紙工場では紙を製造する機械の操作や、色付けの塗料を運ぶといった作業も担当します。また、印刷工場では印刷に関する機械を扱うオペレーターの仕事とそれを補佐するための紙の補充、ラベル貼り、製品を運ぶなどの作業があります。印刷オペレーターになるには数年かかるといわれているため、正社員が担当することが多くパートやアルバイトは補佐の作業を行うことがほとんどです。


紙はかさばるとそれなりの重さになるため、体力が求められます。製紙工場ではチームを組んで作業をすることもあり一人一人の作業負担が軽くなるように思われますが、紙を扱う以上多少の重労働は避けられません。よって、製紙・印刷どちらの工場も体力や力に自信がある人が向いています。


金属・ゴム・プラスチック

それぞれの素材を加工し、製品を製造しています。例えば金属加工であれば鉄、銅、ステンレス、アルミニウムなどでネジや歯車のような部品を作ったり、カゴやケースなど製品そのものを作ったりします。


どの工場でも行う仕事が材料の充填や成形、仕上がりを整える作業です。機械を使う作業もあれば、目視や手作業もあります。検品や梱包作業には体力はあまり必要ありませんが、材料が重たいので担当する作業によっては重労働になるでしょう。また、素材独特の臭いがすることも特徴です。慣れれば問題ありませんが、場合によっては気分が悪くなったり、体調を崩したりしてしまうかもしれません。


そして、基本的にはどの作業でも精密さ・正確さが必要なので几帳面な人に向いているでしょう。


家電・電子機器

テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電やその部品を作っている工場です。


精密機械のため細かい部品を使うことが多く、中には顕微鏡を使用する作業もあります。また、ベルトコンベアで流れてくる部品を組み立てる仕事もあり、その場合はネジを締めるだけ、シールを貼るだけといった決まった作業を繰り返します。そして、大きい白物家電を扱っている工場ではプレスのような加工作業を担当することもあるでしょう。

さらに製造後の仕事で重要なのが、検査です。製品が基準に達しているかをチェックしたり、メーカーへフィードバックするために不良が生じやすい箇所はないかを確認したりします。


細かさと、繰り返しの作業への耐久力が要求される仕事ですので、黙々と作業をするのが好きな人に向いている工場です。


自動車・バイク

名前の通り自動車やバイクを製造している工場です。工場ごとに担当する作業を分担していることが多く、組み立て工場、部品を生産する工場、検査の工場、整備の工場など工場ごとで仕事が違います。各工場での主な仕事は、以下の通りです。


工場の種類
主な作業と補足
組み立て工場
  •   車体(フレームやドア、ハンドルなど)の組み立て
  •   ユニット(エンジンやトランスミッションなど)の組み立て
部品工場
  •   プレス作業によりルーフやドアを製造
  •   その他、部品の加工、溶接、ライン作業など
検査工場
  •   見た目や機能性、生産数をチェック
  •   小さな部品を顕微鏡で確認
整備工場
  •   不具合があった部品やユニット、自動車やバイク本体の診断・整備
  •   自動車設備士になるには国家資格が必要


資格の要・不要は工場によって違いますし、さらに同じ工場の中でも担当する作業で異なります。自動車やバイクに興味があればもちろんのこと、未経験でも応募可能な職種が多いので誰でも応募しやすいことが特徴です。


化粧品・製薬

化粧品や薬を作っている工場です。化粧品自体も薬剤の処方が必要ですので、製薬会社と似たような工程を経て製造しています。工場内は異物混入を防ぐために、衛生面にかなり厳しく気を配っています。中には化粧がNGの工場もあるほどです。


化粧品や薬を製造する工場での作業は、多岐にわたります。例えば化粧品や薬を製造する仕事、できあがった製品の検品や梱包、そして出荷準備をする仕事などです。製造の工程では、薬剤の配分や量を間違えない丁寧さが求められます。また、化粧品という性質から女性が多そうですが、材料や製品を運ぶ仕事は力も必要なので男性も活躍できます。このように担当する仕事によって、求められる資質が異なることが特徴といえるでしょう。


工場の仕事の種類


工場には、製品を作る「製造」以外にも、いくつかの仕事があります。本項目では、以下の七つを紹介します。


  •   製造
  •   検品
  •   組み立て
  •   箱詰め
  •   ピッキング
  •   品質管理
  •   営業・事務・経理


重労働もあれば軽労働もあり、慎重さや丁寧さが求められる作業など幅広い仕事があります。それぞれの仕事内容を紹介するので、自分に向いているものはどれか確認しましょう。


製造

製造ラインとも呼ばれ、製品や部品を作る作業を指します。製品を作る工程の一番初めであり、ものづくりに直接関わる仕事です。


製造マシンを動かし製品を作ったり加工したり、材料を機械に投入したりするなどの仕事があります。製造マシンの操作は単にボタンを押すだけの場合もあれば、直接機械を動かして製品を加工することもあり、作業によっては技術が必要になってくるでしょう。


検品

製造工程に含まれることもありますが、できあがった製品や部品に不備がないかを確認する仕事です。検品には、主に下記の三つがあります。


  •   不良品チェック:マニュアルに従って製品が不良品かどうかをチェックする
  •   混入検品:製品に異物が購入していないか目視チェックし、あれば取り除く
  •   作動検品:製品が正常に動くか指示書通りの動きをさせて確認する


他にも重さのチェックや、傷の有無の確認など、製造している商品によって検品内容は変わってきます。


組み立て

部品を図面通りに組み立て、製品を作っていく仕事です。製造の工程で作られた部品を使用します。


実際の作業は、ベルトコンベアで流れてくる部品を組み立てる単純作業を繰り返す場合もあれば、一人一人の作業机で部品から製品をすべて組み立てる場合もあります。


扱う部品は工場によって違います。例えば、自動車の工場であれば車体のドアやハンドルなどの部品を扱い、それらを取りつける仕事があります。他には、プラスチックの部品を使って製品を組み立てる作業などもあります。前者はある程度力が必要なので男性のほうが向いているかもしれませんが、後者であれば女性も活躍できます。


箱詰め

運送の際に製品が傷付かないように梱包し、箱に入れる作業を指します。製品が作られ、検品が終わった後の作業です。小さい工場だと検品やピッキング作業、宛名書きや運搬作業が付随することもあります。しかし、大きい工場では箱詰め単体の仕事として募集していることがほとんどです。


製品に合わせて箱を選ぶところから始まることもあり、傷付かないようにするためには緩衝材を入れたり、製品自体を包装したりします。


素早く的確に梱包するためにも、手先が器用な人が向いているでしょう。


ピッキング

ピッキングは、伝票や指示書に従って工場内にある製品や部品を集める作業です。指示されたものを集めてくるだけなので、工場の仕事の中でも比較的簡単な作業といえるでしょう。そのため、未経験者や初心者でも採用されやすい仕事です。ただし、製品や部品の中には重たいものや、高いところに置いているものもあるため重労働になることもあります。


ピッキングは工場内を歩き回るので工場が広ければ体力が必要ですし、また荷物を運ぶためにフォークリフトを使うこともあるので資格が必要な場合があります。応募する際には、募集要項をよく確認しましょう。


品質管理

発注主(メーカー)から依頼された製品の、品質基準と生産工程を管理する仕事です。具体的には下記のような作業があります。


  •   製品の品質検査の実施
  •   製品の管理状態の監視
  •   製品の品質改善策の施行
  •   人員配置の見直し
  •   設備の見直し


検品とは違い、製品一つ一つの不備ではなく、全体の品質を管理しています。メーカーの信頼を損ねないためにも不良品を出さず、かつ、より生産コストを抑えクオリティを上げることが重要です。それには品質管理者がPDCAサイクルを回し、改善を重ねていけるかどうかが鍵となります。


従って、品質管理は経験者が採用されることが多いです。


営業・事務・経理

工場の営業・事務・経理の主な仕事は、以下の通りです。



職種
主な仕事
営業
  •   自社製品を知らない人・興味がない人に製品を紹介し売買契約を結ぶ
  •   いつまでに何台、どこへどのようにして売るのかなど営業計画を立て、実行する
  •   製品購入後、不具合や他の需要がないかのアフターサービスをする
  •   顧客に販売価格交渉をする
  •   顧客が満足する製造・納品を行うために工場の生産管理者と連携する
  •   材料の仕入れ先を見つけ、仕入れる
事務
  •   工場内のオフィスにて、データ入力や電話・受付対応をする
  •   工場で働いている人の入退社管理、健康診断の手配
  •   書類作成や管理
  •   経費や請求書の処理
経理
  •   貸借対照表や損益計算書の作成
  •   原価管理や予算統制


営業の仕事は、他の一般企業の営業と大きな違いはありません。しいて言えば、顧客と工場の生産管理者との間に立ち、生産数や納期のすり合わせをする業務は工場の営業ならではといえるでしょう。


また、事務の仕事内容も一般企業の事務とほとんど同じです。ただし製造事務の場合は、工場の製造現場で働き、データ入力などをします。


工場ならではの経理の仕事は、製造過程で発生するお金の管理です。製品が完成するまでにかかったコストを正確に管理し、予算を立てて製造原価を統制します。


工場で働くメリット


働く工場や担当業務によってもメリットは変わってきますが、大きく三つのメリットが挙げられます。


  •   未経験でも働きやすい
  •   接客が少ない
  •   ものづくりに携われる


単純作業も多いので未経験者でも募集していることが多いです。未経験であっても働きながらスキルを身に付け、資格を取ったり経験を積んだりしていけば、今後にも大いに役立つでしょう。また、工場内で働くため直接ユーザーとやり取りすることはほとんどありません。人と接することにストレスを感じる方には向いている職場といえるでしょう。そして、一番のメリットはものづくりに携われることです。自分が関わった製品が世に出て、実際に使われているのを見ると達成感を得られますし、純粋にうれしく感じるものです。仕事を頑張ろうという活力にもなります。


工場で働くデメリット


工場で働くデメリットも、工場で扱っている製品や任される作業によって違いがあります。しかし、下記の三つはどの工場・作業にも共通していることが多いです。


  •   体力が必要
  •   危険が伴う
  •   同じ作業の繰り返し


どの作業も絶対に体力が必要というわけではありませんが、重いものを持ったり工場内を歩き回ったり、立ちっぱなしで作業したりすることもあります。また夜勤が入る場合は、生活が不規則になりがちです。高齢になって体力の衰えを感じたら負担が少ないポジションへ異動する必要があるでしょう。他にも、担当作業によっては機械のトラブルで思わぬ事故が起きたり、ケガをしたりする可能性もあります。そして、工場での仕事は基本的に同じ作業の繰り返しです。単調な作業に耐えられない人には向いていないかもしれません。ただし、そこに工夫する楽しさを見出せれば、作業の効率化・高速化ができ評価してもらえるようになるでしょう。


工場で働くには


工場で働く際の流れは、下記の2ステップです。


1.     求人サイトなどから応募

2.     書類選考・面接


応募の手順は、他の企業や職種と大きな違いはありません。しかし、工場ならではのポイントがあるので詳細を確認して、各過程で何をするかイメージしておきましょう。


1.求人サイトなどから応募

昨今はWeb上の求人サイトなどから応募するのが、メジャーな方法です。まずは、下記の流れに沿って応募を進めていきましょう。


1.     Googleなどで簡単な条件(「工場」「希望勤務地名」「希望職種」など)を入力し、求人情報や求人サイトを見つける

2.     求人ページの応募フォームに必要事項を記入する


工場専門の求人サイトもありますので、そういったところに登録しておくのもよいでしょう。登録しておくと求人情報を送ってくれるサイトもあります。また、一つに絞り込むのではなく、複数の工場に応募しておくほうが無難です。もし選考中に別の工場に合格し勤務することに決めた場合は、進めている面接などを丁重に断りましょう。


応募フォームにて職務経歴書や履歴書などの書類を添付し、書類選考を同時に実施する場合もあります。


2.書類選考・面接

選考から採用までは、下記のような流れで進みます。


1.     求人ページの応募フォームにて職務経歴書や履歴書を送る

2.     書類選考に通過する

3.     面接の日取りを決定する

4.     面接を行う


履歴書の中で一番重要なのは、「志望動機」です。その工場・会社に貢献できるとアピールするために、たとえ未経験であっても、あなたの長所と工場での仕事がマッチしていることをあなた自身の言葉で伝えましょう。その際、沿革、売り上げ、求人内容などを調べておくと、下記のような説得力のある志望動機を書けます。


「創業100年を迎え今も右肩上がりの成長を続ける御社で、几帳面な性格を生かして検品作業に貢献し、長く腰を据えて働きたいと思い応募しました」


また、面接では身だしなみはもちろん、前もって書類に書いた志望動機を自身の言葉で伝えられるように練習しておきましょう。本番は緊張してうまくしゃべれないかもしれませんが、練習しておけば幾分落ち着いて話せます。


工場で正社員登用を目指すことも可能


初めはパートやアルバイトでも、正社員登用のシステムがある工場なら正社員を目指すこともできます。また、未経験からでも正社員募集をしている工場はたくさんあります。


工場の提示する勤務期間や勤務態度などの基準を満たせば、正社員になることは十分可能です。ただし、パートやアルバイトから正社員になる場合には、正社員登用試験を受ける必要がある場合もあります。試験内容は、筆記試験、面接などです。そこに上長の推薦が必要な場合もあります。


工場の中には、大手企業の工場もあり、正社員登用制度を利用すれば大企業の一員になることも可能です。


まとめ


工場の種類やそこでの仕事の種類について紹介しました。一口に工場と言っても、製造しているものが違うと工場内での作業も違ってきますが、まずは大枠を捉え、自分に合っている仕事を見つけることで応募しやすくなるでしょう。また、応募の際には求人サイトを活用するとよいです。その際に履歴書等の提出があるかと思いますが、大事なのは志望動機です。自分がどのように貢献できるのかをきちんと伝えましょう。また、工場では正社員を募集していこともあります。最初から正社員として応募することもできますし、正社員登用制度があれば最初はパートやアルバイトとして入り、登用試験に合格すれば正社員になることも可能です。


工場で働きたいと思ったら、本記事の工場の種類・仕事の種類を参考に、まずは求人サイトを確認してみましょう。








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