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工場で二交替制12時間勤務のメリット・デメリット|辞めるべき?次はどうする?その他の勤務形態もご紹介

目次

24時間稼働させるために、工場では1日を12時間に分け、夜勤と昼勤の二交替制シフトで回していることが多いです。そんな長時間労働をする二交替制で働くメリット・デメリットはなんだろうと、気になっていませんか。本記事ではそのメリット・デメリットに加え、二交替制のシフトで働き続けるポイントや、転職したいと考えたときの動きを紹介します。二交替制で働いているや続けるべきか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。


二交替制とは


二交替制とは、シフトを2パターンに分けて分業する働き方のことです。工場やホテル、病院や消防署など24時間稼働している職種で採用されています。シフトの分け方は職場によって異なりますが、例えば、7:00~19:00の昼勤と、19:00~7:00の夜勤のように12時間ずつに分けることが多いです。1日に12時間労働というと長く感じますが、その分休みの日が多かったり、手当が付いたりとメリットもあります。


二交替制に多い職業

二交替制を採用している職業には、工場やホテル、病院、消防署、警備などがあります。これらはすべて、24時間稼働している必要がある職種です。二交替制を取り入れ、隙間なくサービスを提供できるようにしています。


二交替制のメリット


一見、勤務時間が長く大変そうに感じられる二交替制ですが、よくいわれる給料が高い、休みが多いことを含めて、以下のようなメリットがあります。


【二交替制のメリット】

  •   手当によって給料が高い
  •   休みが多くなりやすい
  •   残業が少ない
  •   三交替制と比べて生活リズムが不規則になりにくい


それぞれ詳細を確認しましょう。


手当によって給料が高い

二交替制の勤務では、他の昼勤のみの仕事よりも給料が高くなります。二交替制では一定周期で夜勤になり、その場合は夜間勤務の手当が付きます。それにより、賃金が割り増しになるからです。また、シフト交替の間に空白の時間が生じる場合は、残業で調整することもあります。その際、残業手当が付くので給料が高くなるでしょう。


休みが多くなりやすい

交替勤務制の職種は、休みが多くなりやすいことが特徴です。特に、二交替制を導入している工場では「4勤2休」でシフトを回すことが多く、一般企業の「5勤2休」よりも休みが増えます。4勤2休とは、4日間出勤し2日間休む流れを1クールとして考える働き方です。休みの日は変動してしまいますが、1カ月の3分の1が休みになるのでプライベートとの両立がしやすくなるでしょう。


残業が少ない

二交替制勤務では、自分の作業が時間内に終わらなかったとしても、引き継ぐ人が出勤してくるため残業は発生しにくいです。


通常、残業というと自分の仕事が終わるまでや締め切りに間に合わせるためなど、いつ終わるか分からないこともあります。しかし、二交替制で回していれば、自分の作業を引き継いでくれる人がいるので、次の人が出勤してくれば帰宅できるのです。シフトの間に発生する隙間時間を埋めるためや、引き継ぎの残業はあるかもしれませんが、帰れる見通しが立たないということはありません。


三交替制と比べて生活リズムが不規則になりにくい

三交替制よりも、二交替制の勤務は生活リズムが整えやすいです。三交替制は名前の通り、3パターンの出勤シフトがあります。例えば、8:00~17:00の早番、16:00~1:00の中番、0:00~9:00の遅番のように、休憩を除くと8時間ずつに区切る場合が多いです。コンビニや病院で取り入れられていますが、1カ月の中で3通りの勤務時間があるので生活リズムが崩れやすくなります。そのため、体調不良になりやすいです。実際に三交替制で働いている人の中には、慣れないとつらい、十分な睡眠時間が確保しにくいと感じている人もいます。


一方で、二交替制は作業時間が長くなりがちですが、2通りの勤務パターンのため生活のリズムはそれほど崩れることはないでしょう。


二交替制のデメリット


給料が高い、休みが多いなど魅力の多い二交替制勤務ですが、下記のようなデメリットもあります。


【二交替制のデメリット】

  •   夜勤と昼勤を交互にやる可能性がある
  •   プライベートの時間を出勤日に確保しづらい
  •   肉体的・精神的な疲労がたまりやすい


詳細を確認し、本当に自分が二交替制が合っているか見ていきましょう。

夜勤と昼勤を交互にやる可能性がある

二交替制では夜勤と昼勤の2パターンあり、どちらか一方ではなく、交互にシフトが回ってくることがほとんどです。そのため、意識して体調管理を行わないと体調を崩しやすいことがデメリットです。


例えば、ようやく夜勤に体が慣れた頃に昼勤に変わることがよくあります。夜勤は夜間勤務手当が付く分、給料は高くなりますが日勤より体に負荷がかかります。特に、規則正しい睡眠時間の確保が難しく不眠に悩む人もいるようです。そして健康管理のためには、睡眠時間だけではなく栄養バランスが整った食事も重視する必要があります。裏を返せば、5勤2休で働いている人よりも厳しく体調管理をするため、周りの人よりも健康でいられるかもしれません。


プライベートの時間を出勤日に確保しづらい

通常、二交替制は12時間労働になることが多く、出勤日はプライベートの時間を取ることが難しいです。8時間勤務であれば、仕事の後に友達や同僚と飲みに行ったり、映画を見に行ったりできるでしょう。しかし、12時間働いた後の疲れた体では、仕事の後に遊びに行っても十分に楽しむことはできないかもしれません。


ただし、休日は比較的多いので、出勤日以外でプライベート時間を確保することは可能です。また、他の人が働いている時間・曜日が休みになることもあるので、テーマパークや大型商業施設はあまり混雑していない状態で楽しめるでしょう。


 肉体的・精神的な疲労がたまりやすい

二交替制はどうしても肉体的・精神的に疲れがたまりやすくなります。長時間労働に加え、夜勤と昼勤があり生活パターンが変わるからです。特に夜勤は昼勤に比べて、体感で1.5倍も疲れるという人もいます。本来、人間は太陽が出ている時間に活動し、夜は体を休めるので当然といえば当然かもしれません。しかし、あらかじめ二交替制では疲労が蓄積しやすいことが分かっていれば、リフレッシュできる時間を作ったり健康管理に気を付けたりして対処することは可能でしょう。


二交替制の仕事を続ける上で意識すべきポイント


すでに二交替制勤務に就いている人が、仕事を長く続けるために意識すべきポイントは三つあります。


【二交替制の仕事で意識すべきポイント】

  •   規則正しい生活をして体調を崩さないようにする
  •   体調を崩しそうになったらすぐに対処法を考える
  •   自社の勤務体制を再度確認しておく


肉体的・精神的につらい部分があるとはいえ、仕事自体が楽しく、人間関係も良好であれば少しでも長く続けたいですよね。三つの項目を確認し、無理せず二交替制勤務を継続していきましょう。


規則正しい生活をして体調を崩さないようにする

二交替制の仕事を続ける上で、一番重要なことは規則正しい生活を心がけることです。規則正しい生活を意識すれば、長時間勤務や昼勤、夜勤に柔軟に対応できるようになります。


具体的には、日頃から栄養バランスが整った食事や、適度な運動を取り入れ、睡眠の質を向上するための工夫をすることが重要です。自炊が難しければ、定期的に食事を届けてくれるサービスを活用するのもよいでしょう。また、室内で手軽に運動できるグッズも増えてきました。自分に合った寝具を購入したり、ぬるめのお湯に10~20分、ゆっくり浸かったりすることも睡眠の質をアップさせる効果があります。また、夜勤明けの休日は、体調を整えるためにうまく使いましょう。


慣れるまでは大変かもしれませんが、体調を自己管理し万全な状態で仕事に臨むことが慣れへの第一歩です。


体調を崩しそうになったらすぐに対処法を考える

日頃から自身の体調の変化に気を配り、体調を完全に崩してしまう前に、対応できるようにしておきましょう。工場にも繁忙期があり、忙しいとセルフケアに手が回らなくなり、体調不良に陥りやすくなります。体調を崩さないためにも、常に自分の体の変化に敏感になっておくことが大切です。特に、睡眠不足は万病の元であると同時に、仕事で失敗する原因にもなります。工場でのミスは事故につながる恐れがあるので、脳をリラックスさせ良質な睡眠を取るようにしましょう。そのために、下記のような工夫ができます。


  •   寝る前はスマートフォンを見るのをやめる
  •   寝る2時間前に食事を終える
  •   寝酒をやめる
  •   ゲームや映画、アニメなど興奮するような娯楽は避ける
  •   寝る前に軽くストレッチをする


自分の生活に合ったものから取り入れていくとよいでしょう。また、仮に体の調子が悪くなっても初期症状で抑えられるように、初期症状向けの薬を備蓄しておくのも一つの手です。


自社の勤務体制を再度確認しておく

今一度、自身の勤務体制を確認し、自分に適しているか判断しましょう。一口に二交替制といっても、シフトの区切り方や休憩時間の取り方、拘束時間など細かいルールは職場によって違います。周りがそうだからと、思い込んでいる規則があるかもしれません。


また、実際に二交替制の勤務をしていて体調を崩したり精神的に疲れていたりする人は、勤務体制を確認した上で上長にシフトや部署の変更を相談してみましょう。もし、二交替制の仕事は自分に合っていないと判断したら、転職を検討してもよいかもしれません。


二交替制から転職したいと思い立った場合の動き


今まで我慢してなんとか働いてきたものの、どうしても二交替制が合わず転職したいと考えている人もいるかもしれません。転職をする場合、下記三つの選択肢があります。


【二交替制の仕事から転職したいと思い立った場合の動き】

  • 転職サイトを活用
  • 職業訓練校を利用
  • 「4勤2休」の仕事を検討


それぞれどのような特徴があるか解説しますので、自分に合う方法を選びましょう。


 転職サイト・転職エージェントを活用

転職をするのにメジャーな方法は、転職サイトや転職エージェントを活用することです。両者の大きな違いは、自分で求人検索や応募などの作業をするか、アドバイザーと二人三脚でするかです。転職サイトは登録したら自分で求人情報を探し、応募しなければなりません。しかし、転職エージェントはプロの転職アドバイザーがいるため、より自分に適した転職先を見極めることが可能です。また、転職エージェントは非公開の求人を紹介してくれたり、面接日程調整や勤務条件の交渉もしてくれたりするので、転職活動の負担が軽減できます。


基本的には転職サイトも転職エージェントも無料で利用できるので、併用してさまざまなチャンスをつかむことがベストです。


職業訓練校を利用

お金の余裕があれば転職サイトや転職エージェントを活用するのと同時に、職業訓練校を利用するのもよいでしょう。職業訓練校とは、失業中の人や、退職予定の人が就職するためのスキルを身に付けるために通う公的機関です。工場でいえば、そこで習得した技術を生かし、オペレーター側の職に就けるようになるでしょう。オペレーター側であれば、工場で働くにしても二交替制の仕事を管理する立場になれる可能性もあります。


職業訓練校への申し込みはハローワークを通じて行います。気になる人は、まずハローワークへ行ってみましょう。


「4勤2休」の仕事を検討する

現在、二交替制で5勤2休のところに勤めている場合は、4勤2休の職場に変更することを検討しましょう。4勤2休のほうが休みが多く、肉体的な負担はかなり減少するからです。二交替制で元気に働くためには、しっかりと休養を取ることが要になってきます。その点、4勤2休は月の3分の1が休みになるので、夜勤の疲れを取るタイミングが増えるのです。


5勤2休で二交替制勤務の職場の場合は、ぜひ4勤2休の職場への転職を視野に入れてみてください。


まとめ


工場で二交替制12時間労働をする際のメリット・デメリットを見てきました。


メリットは、手当が付き給料が高くなりやすいことや休みが多いこと、残業が少ないこと、そして三交替制と比べて生活リズムが崩れにくいことが挙げられます。反対に夜勤と昼勤を交互にやる必要があることや、出勤日にプライベート時間を確保しにくいこと、疲労がたまりやすいことがデメリットでした。


また、二交替制の勤務を続けるために必要なこともお伝えました。中でも、一番のキーワードは規則正しい生活を送り、体調の自己管理をすることであり、それができれば仮に体調不良になっても対処することができるでしょう。


加えて、二交替制に限界を感じ転職したいときの動きについても併せて紹介しました。転職サイトや転職エージェント、職業訓練校を活用するのもいいですし、現在5勤2休であれば4勤2休で働ける職場に変わることも視野に入れて行動しましょう。








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