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2交替制勤務の働き方|どんな職種があるの?

目次

2交替制勤務は、世の中にたくさんある働き方の一つです。

求人情報誌などでも、2交替制勤務の求人を募集していることがあります。


応募したいけれど、「これまでの勤務スタイルと違うので不安」という人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、2交替制勤務のシフト例や働くメリット・デメリットを紹介しています。


2交替制勤務で働くときの注意点も解説しているので、参考にしてください。


2交替制勤務とは


2交替制勤務とは、労働時間を2つのパターンに分けて交替で働く方法です。

24時間人員が必要な仕事で多く取り入れられている働き方です。


仕事の種類によって、労働時間の分け方は変わります。

日勤と夜勤でそれぞれ12時間ずつ働くこともあれば、日勤は8時間で夜勤が16時間ということもあるでしょう。


労働基準法に違反しない?

24時間体制で仕事をする職場の場合、2交替制だと、1日の労働時間が12時間になります。

夜勤の勤務時間が長い職場では、16時間働くこともあるでしょう。

これは、「1日の労働は8時間まで」という労働基準法に違反しないのでしょうか。


これに関しては、2交替制勤務という働き方が必要な職業もありますので、例外的に「変形労働時間制」という制度があります。

変形労働時間制値は、1日の労働時間が8時間を超える場合でも、1週間で40時間以内の労働であれば問題ないという制度です。

ですから、2交替制勤務では、1週間単位で40時間を超えなければ、労働基準法に違反することはありません。


参考:厚生労働省


夜勤専従って?

夜勤専従とは、夜勤専門で働くことです。

常に夜勤として働くため、日中働くことはありません。

シフト制と違い常に勤務時間が一定なので、生活リズムが乱れにくいのがメリットです。


昼夜逆転の生活にはなりますが、慣れてしまえば、日勤もある働き方より生活サイクルが安定するでしょう。

また夜勤は日勤よりも仕事量が少ない傾向があるものの、深夜手当が付くので日勤で働くよりも給料が高くなります。


3交替制との違い

3交替制とは、日勤と夜勤のほかに準夜勤が入った、3パターンのシフト制です。

準夜勤が加わる分、2交替制よりも若干複雑なシフトにはなりますが、2交替制と比べると1回あたりの勤務時間は短くなります。

例えば24時間体制で働く仕事なら、1回の勤務時間は8時間程度です。


仕事によっても変わりますが、日勤が8~16時、夜勤が16~24時、夜勤が24~翌8時といった具合に8時間ずつシフトが組まれることが多いでしょう。

準夜勤であっても仕事が終わるのは深夜なので、2交替制勤務よりも夜勤の割合は多くなります。



 2交替制のシフト例


2交替制勤務には、日勤と夜勤があります。

日勤と夜勤で12時間ずつ働く場合もあれば、日勤が8時間勤務で夜勤を16時間勤務にしている職場もあります。

24時間体制で働く職種のシフト例を、それぞれ見ていきましょう。


【日勤のシフト例】

  • 8時間勤務の場合:8時~18時(休憩1時間)
  • 12時間勤務の場合:8時~20時(休憩1時間30分)


【夜勤のシフト例】

  • 16時間労働の場合:16時~翌8時(休憩2時間)
  • 12時間の勤務の場合:20時~翌8時(休憩1時間30分)


休憩時間は、6時間以上の勤務で45分以上、8時間以上の勤務で1時間以上と定められています。

ただ12時間勤務や16時間勤務の場合は、休憩時間のほかに仮眠時間が設けられていることもあるでしょう。


職場によっては引き継ぎのために、「日勤8時~17時30分、夜勤19時~8時30分」という形で、30分ほど勤務時間を被らせる場合もあります。


2交替制が多い職種


2交替制を取り入れているのは、24時間体制で働く必要のある仕事です。

  • 入院施設のある病院
  • 介護施設
  • 施設の警備員
  • 工場の生産ライン
  • コンビニ
  • ホテル
  • 運送業
  • 消防署 など


これらの職業はどれも、24時間人員が必要な仕事です。

すべての職場で2交替制を取り入れているわけではなく、勤務先によっては3交替制を取り入れているところもあるでしょう。


2交替制勤務のメリット


2交替制勤務はハードなイメージもありますが、2交替制勤務ならではのメリットもあります。

2交替制勤務で働くことの魅力について見ていきましょう。


給料が比較的高い

2交替制勤務では、夜勤に入ったときに深夜手当が付きます。

深夜手当は、労働基準法で定められている制度で、22時から翌日5時までの労働に対してかかる割増賃金です。


深夜手当が付く時間帯の勤務は、通常の労働賃金より2割5分以上の割合で高くなります。


参考:厚生労働省


休みが多い

夜勤と日勤を繰り返す2交替制勤務では、労働者の負担を考えて、休みが多めに設定されています。

通常日勤だけであれば、5日働いて2日休む「5勤2休」が一般的ですが、2交替制の場合は、「4勤2休」にしているところもあるようです。


夜勤の次のシフトが日勤だった場合は、夜勤明けの日は1日休みで、次の日の朝から働くことになります。

休みが多いので、プライベートの時間も充実させられるでしょう。


 残業が少ない

2交替制勤務の場合、自分の仕事が終わる時間に次の仕事の人が来ます。

残っている仕事があっても、基本的には引き継ぎをして帰ることができます。


仕事の量によっては多少の残業もあり得ますが、それでも残業は少ないでしょう。


2交替制勤務のデメリット


続いて、2交替制で働くことのデメリットを紹介します。


 生活のリズムが乱れやすい

2交替制で働く場合、日勤専従や夜勤専従でない限り、日中働くこともあれば深夜に働くこともあります。

睡眠時間も不規則になるので、生活のリズムが乱れやすくなるでしょう。


夜勤明けの日は日中休みなので、慣れないうちはつい用事を済ませたり、出かけたりしたくなりますが、体調を崩す原因にもなります。


家族や友達との予定が合わせにくい

家族や友人が昼間行動する生活スタイルだと、予定を合わせにくい可能性があります。

一般企業では土日が休みという職業も多く、平日の昼間が休みになる2交替制勤務の場合は、なかなか休みが合わないということもあるでしょう。


2交替制勤務では、土日の休みでも次の夜勤に備えて休まなくてはいけません。


夜勤による負担が大きい

同じ勤務時間で同じ量の仕事をしても、日勤より夜勤の方が体への負担が大きくなります。

人間は、昼間活動して夜は眠るという生活習慣が本能的に身に付いているので、同じ仕事をしても夜勤の方が体力を消耗するのです。


慣れるまでは、夜勤明けの休息を十分に取りましょう。


 2交替制勤務で働くときの注意点


2交替制勤務で働く場合、いくつか気を付けたいポイントがあります。

仕事を始めてから後悔しないように、よく確認しておきましょう。


求人情報で詳細を確認しておく

2交替制勤務のメリットやデメリットをお伝えしましたが、勤務先によって、時間やルールが違います。

あまりにも自分のライフスタイルとかけ離れているようだと、生活リズムの乱れとともに、精神的・肉体的な負担も大きくなります。


2交替制のメリットを生かして長く働くためにも、求人に応募するときは、勤務時間や給料をはじめとする採用条件をよく確認しておきましょう。

前もって採用後の働き方をイメージしておくことで、実際の労働とのギャップを減らせます。


体調管理に気を付ける

生活リズムが不規則になりがちな2交替制勤務で働く場合は、日ごろから体調管理に気を付けましょう。

そのために、睡眠時間の確保や、睡眠の質を上げることが大切です。


より上質な眠りを確保するためにも、睡眠を取るときは以下のポイントに気を付けましょう。


  • 日中寝るとき、遮光タイプのカーテンを利用して部屋を暗くする
  • 家族の生活音が気にならないように耳栓をする
  • 軽い運動をしてから眠る


生活のリズムが不規則になると、食生活も乱れやすくなります。

食生活が乱れると体調不良を招く原因となるので、注意が必要です。


手軽に食事できる外食やコンビニ弁当などは便利ですが、脂っこい料理も多く胃腸に負担をかけがちです。

野菜を中心とした、栄養バランスの良い食生活を心がけましょう。


家族との時間を大切にする

2交替制勤務で働く場合、家族が日中活動する生活サイクルだと、顔を合わせる頻度が減ってすれ違いが多くなります。

自分が寝ているときに、家族の生活音が気になることもあるでしょう。


仕事のために、家族との時間を犠牲にしないようにしましょう。

家族との時間を大切にするために、日ごろのコミュニケーションを大切にして、自分の仕事を理解してもらう努力も必要です。


まとめ


2交替制勤務は、日勤と夜勤の2パターンで働く方法です。

夜勤のみの夜勤専従もありますが、基本的にはシフト制で日勤と夜勤を繰り返すことになります。

「給料が高い」「休みが多い」「残業が少ない」といったメリットもありますが、生活リズムが乱れやすいというデメリットもあります。


慣れるまでは生活リズムを整えるのが難しいですが、今回紹介した2交替制勤務で働く時の注意点なども参考にして、無理なく働けるように心がけましょう。





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