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機械加工技能士とは?受験資格や仕事内容を解説!

機械加工の仕事に興味があるなら「機械加工技能士を目指したい!」と考える人もいるのではないでしょうか。
「興味はあるけど、どうやって資格を取ればいいのかわからない」人もいるかもしれませんね。

そこでこの記事では、機械加工技能士の受験資格や試験内容を紹介します。
機械加工技能士の資格を取得するメリットや、機械加工技能士の仕事についてもまとめたので、ぜひ参考にしてください。

目次

機械加工技能士とは


機械加工技能士とは、金属などの工作物を切削したり研磨して形を整える、機械加工の技能を証明する国家資格です。
都道府県の職業能力開発協会が試験を実施しており、3級・2級・1級・特急の4階級に分かれています。

階級別にレベルの目安を紹介すると、3級は初心者、2級は中級者、1級は上級者、特級は管理者や監督者となります。

次に、機械加工技能士の受験資格や試験内容について見ていきましょう。

受験資格

機械加工技能士は、階級によって受験資格が異なります。
階級別の受験資格は以下の通りです。

実務経験不問

2級

実務経験2年以上

1級

実務経験7年以上

特級

1級合格者で5年以上の実務経験者


2級を受験する場合は、学歴によって実務経験が不要になる場合があります。
また1級を受験する場合は、学歴によって必要な実務経験年数が変わります。

受験料

受験手数料の標準金額は、実技試験が18,200円、学科試験が3,100円です。
受験手数料は各都道府県によって異なるので、正確な金額は都道府県の職業開発協会に問い合わせましょう。

学生の場合、受験手数料が減額されることもあります。
受験手数料は、指定された方法で期日までに納めましょう。

試験内容

機械加工技能士の試験には学科試験と実技試験があります。
学科試験か実技試験のどちらかに合格している場合、合格している作業に限り、試験が免除されます。
試験免除は、特級の試験だと5年で免除の効力がなくなりますが、それ以外の階級では試験免除に期限はありません。

2021年の試験を参考に、階級別の試験内容を見ていきましょう。

学科試験

実技試験

3級

工作機械加工一般

機械要素

機械工作法

材料

材料力学

製図

電気

安全衛生

【選択科目】

旋盤加工法

フライス盤加工法

研削盤加工法

マシニングセンタ加工法

けがき作業法

【選択科目】

普通旋盤作業

数値制御旋盤作業

フライス盤作業

平面研削盤作業

マシニングセンタ作業

けがき作業

2級・1級

機械要素

工作機械加工一般

機械工作法

材料

材料力学

製図

電気

安全衛生

【選択科目】

旋盤加工法

フライス盤加工法

ブローチ盤加工法

ボール盤加工法

中ぐり盤加工法

研削盤加工法

歯切り盤加工法

ラップ盤加工法

ホーニング盤加工法

マシニングセンタ加工法

精密器具製作法

けがき作業法

【選択科目】

普通旋盤作業

数値制御旋盤作業

立旋盤作業

フライス盤作業

数値制御フライス盤作業

ブローチ盤作業

ボール盤作業

数値制御ボール盤作業

横中ぐり盤作業

ジグ中ぐり盤作業

平面研削盤作業

数値制御平面研削盤作業

円筒研削盤作業

数値制御円筒研削盤作業

心なし研削盤作業

ホブ盤作業

数値制御ホブ盤作業

歯車形削り盤作業

かさ歯車歯切り盤作業

ラップ盤作業

ホーニング盤作業

マシニングセンタ作業

精密器具製作作業

けがき作業

特級

工程管理

作業管理

品質管理

原価管理

安全衛生管理および環境の保全

作業指導

設備管理

機械加に関する現場技術

工程管理

作業管理

品質管理

原価管理

安全衛生管理

作業指導

設備管理


合格率

機械加工技能士試験の合格率も確認しておきましょう。

厚生労働省による令和元年度の資料によれば、機械加工技能士の受験申請者数は26,576人、合格者は16,150人となり、合格率は60%くらいです。

ちなみに機械加工技能士試験の合格基準は、100点満点中、実技試験が60点以上、学科試験が65点以上となります。

参考:厚生労働省

試験日程

試験は年に2回、前期と後期に日程が設けられています。
その年によって変わることもありますが、基本的な実施日程の概要は以下の通りです。

前期

後期

実施公示

3月上旬

9月上旬

申請受付

4月上旬~4月中旬

10月上旬~10月中旬

実技試験

6月中旬~9月上旬

11月下旬~2月下旬

学科試験

7月末~9月上旬

1月末~2月中旬

合格発表

10月上旬(3級は8月末)

3月中旬


機械加工の種類


機械加工の仕事は、切削加工と研削加工の2種類あります。
ここでは、切削加工・研削加工それぞれの加工方法と特徴を解説します。

切削加工(せっさくかこう)

切削加工は、ドリルやエンドミルなどの刃物を使って金属を削っていく方法です。
切削加工のなかでも、さらに添削加工と旋削核に分類できます。

添削加工

フライス盤に取り付けた回転盤を使って加工する方法。
材料の表面を平面や局面に加工できます。

旋削加工

円筒形や円盤形の材料を回転させてパイトという工具で加工する方法。
穴開け・中ぐり・ねじ切り・突切り・外丸削り・面削り・テーパ削りなどの加工ができます。

研削加工(けんさくかこう)

研削加工は、砥石や研磨剤を使って製品を仕上げる方法です。
高速回転する砥石に金属を押し当てて、少しずつ削り取り加工します。

刃物を使用する切削加工よりも、精度の高い加工が可能です。

機械加工技能士の職種


機械加工技能士の資格を取得すると、どのような仕事ができるのでしょうか。
機械加工技能士が携わる仕事の一例を紹介します。

NC研削盤工

NC研削盤は、砥石で金属の加工を行う機械です。
NCという数値制御装置に加工情報を入力することで、自動的に研削加工を行うため、制度の高い金属加工ができるようになります。

NC研削盤工は、NC研削盤を扱う技術者です。
金属のサイズや材質などによって、NC研削盤を使い分ける技術が求められます。

機械の動きをプログラミングしたり、製品の質をキープするために機械のメンテナンスを行うのも、NC研削盤工の仕事です。

NC旋盤工

NC旋盤は、あらゆる種類のネジやボルトなどの部品を製造できます。
NC旋盤工は、NC旋盤を使用して金属を旋削加工する技術者です。

仕事内容は、プログラミングとオペレーティングの2種類。
プログラミングでは、NC旋盤を動かすためのプログラムを登録します。
ねじなどの部品を正確に作るための微調整も重要な仕事です。

オペレーティングでは、NC旋盤がプログラミングに従って正常に動いているのかを確認します。
手順書に沿ってNC旋盤の管理や検査も行います。

NCフライス盤工

NCフライス盤工は、高精度の切削加工ができるNCフライス盤を扱う技術者です。
加工目的によって、さまざまなフライス盤を使い分ける必要があります。

最初に加工図面を確認・把握してから、金属を加工するための工程数や基準点、加工方法や工具を検討して、プログラムを作成します。
NCフライス盤の正確な操作やプログラミング、加工の段取りに対する素早い判断が要求される仕事です。

マシニングセンター・オペレーター

マシニングセンターとは、金属をセットしておけば、加工に最適な工具を自動的に交換して切削加工できる機械です。
マシニングセンター・オペレーターは、マシニングセンターを扱う技術者のことを言います。

図面に従って、手順や加工方法を決めてプログラムを作成し、マシニングセンターを操作しながら金属を加工します。
金属の性質に合わせた加工が必要なので、金属に関する知識も身に付けなくてはいけません。

マシニングセンター・オペレーターとして経験を積むことで、プログラマーや監督職へのキャリアアップも可能です。

機械加工技能士の資格を取得するメリット


機械加工技能士の資格がなくても、機械加工の仕事はできます。
機械加工技能士の資格を取るメリットを紹介します。

機械加工技能士の資格を取得するメリット

国家資格による高い技術力の証明

機械加工技能士は、国が実施する技能検定に合格した者に与えられる国家資格です。この資格を保持していることは、図面の読解、加工条件の選定、精密な測定といった、機械加工における高度な専門知識と技能を客観的に証明するものです。社内での評価だけでなく、転職市場においても自身のスキルを証明する強力な武器となります。

待遇改善やキャリアパスの拡大

多くの企業において、技能士資格の取得は昇進や昇給の重要な基準となっています。資格手当が支給されるケースも多く、直接的な収入アップが見込めます。また、2級から1級、そして特級へとステップアップすることで、現場のリーダーや管理職、さらには「ものづくり」のスペシャリストとしてのキャリアを確実に築くことが可能になります。

理論に基づいた現場対応力の向上

資格取得に向けた学習を通じて、普段の業務では得られにくい材料工学や切削理論などの体系的な知識が身につきます。これにより、現場での突発的なトラブルや難易度の高い加工に対しても、根拠を持って柔軟に対応できるようになります。理論に裏打ちされた自信は、仕事の質の向上だけでなく、周囲からの信頼獲得にも直結します。

機械加工技能士に向いている人

細かい作業が苦にならない人

1ミリよりもずっと小さい、目に見えないくらいのズレを気にする仕事です。「これくらいでいいや」と思わずに、きっちり最後まで丁寧に仕上げるのが好きな人にはぴったりです。

図面を見て完成図がイメージできる人

紙に描かれた図面を見て、「あ、これはこういう形になるんだな」と頭の中で立体をイメージできる力がある人です。プラモデル作りやパズルが好きな人は、適性があることが多いです。

トライアンドエラーを通して工夫できる人

 一回失敗しても、なぜだめだったのかを考えて、やり方を変えて試すのが好きな人です。粘り強く、自分なりに工夫して正解を見つけるのが得意な人に向いています。この姿勢は、加工手順の効率化や、原因不明のトラブル解決など、現場での実践的な対応力として大きく活かされます。

まとめ


機械加工技能士は、金属の機械加工に関するスペシャリストです。

機械加工の仕事は、未経験者でもOKという求人も多く、機械加工技能士の資格がなくても働けます。
しかし資格取得のための勉強は、加工技術や知識の向上につながります。
1級や特級などの上位階級の資格を取得できれば、仕事の幅も広がるでしょう。

これから金属加工の仕事に携わり、技術を極めたい気持ちがあれば、機械加工技能士の資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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