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治験コーディネーターは楽しい?やりがい・向いている人の特徴を解説

「治験コーディネーターって楽しい?」
「治験コーディネーターを楽しいと感じられる人の特徴は?」

このような疑問をお持ちではないでしょうか?

治験コーディネーターは社会貢献度の高さや、患者から直接感謝の気持ちを伝えてもらえる点が魅力です。また医療知識が身につく点や、努力が年収に結びつきやすいところもやりがいにつながります。

本記事では治験が楽しいと感じられる点や、向いている人の特徴を解説します。治験コーディネーターに興味をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

治験コーディネーターってどんな仕事?


治験コーディネーターは、治験現場で医師・患者・製薬会社の間に立ち、治験がスムーズかつ安全に進むよう支援・調整を行うのが仕事です。

業務は治験を行う病院によって異なりますが、主に以下を担当します。

  • 治験を受ける患者の選定
  • 診察・検査への同席
  • 患者の服薬状況の確認
  • 有害事象のチェック
  • 治験のスケジュール管理
  • データ記録・書類作成
  • 関係者とのコミュニケーション


治験コーディネーターは、患者のサポートだけでなく治験全体を管理します。新薬開発に関わるため、社会貢献度が高くやりがいもありますが、患者の健康や医療業界の未来を左右する責任のある役割です。

治験コーディネーターが楽しいと感じる理由5選


治験コーディネーターが楽しいと感じる理由としては、以下が挙げられます。

  • 社会貢献度の高い新薬開発に携われる
  • 患者からの「ありがとう」を直接もらえる
  • 医療関連の知識が身につく
  • 裁量を持って働ける
  • 頑張りが収入に直結する


それぞれ具体的に解説します。

社会貢献度の高い新薬開発に携われる

治験コーディネーターは、新薬の誕生や医療の発展に直結関われる仕事のため、社会貢献が高い点が魅力です。

実際治験コーディネーターは、治験に参加する患者への説明や相談対応、検査・投薬管理、医師や看護師との調整など、多くのプロセスに関わります。治験を通じて安全性や有効性が確認されると商品として社会に流通するため、今まで治療法がなかった患者に新しい選択肢を提供できます。

人の命や健康を直接支えられる仕事は、世の中そう多くはありません。治験コーディネーターは、自分が開発に携わった治験薬が社会に広まり、多くの患者の命や健康の向上に直接役立っていることを実感できるため、大きなやりがいや誇りを持って仕事に取り組めます。

患者からの「ありがとう」を直接もらえる

治験コーディネーターは、治験に参加する患者と接する機会が多いです。治験内容の説明や不安の解消、生活管理のサポートなど、患者の信頼を得てスムーズに治験を行うための重要な役割を担っています。

患者は、不安や期待を抱えながら治験に臨んでいます。関わる機会が多い治験コーディネーターが、きめ細やかな対応や丁寧な説明で安心感を与えることで「あなたの説明で安心できた」「治験のおかげで症状が改善した」など、直接「ありがとう」と感謝の言葉をもらえるでしょう。

また治験薬の効果が現れて患者の体調が改善したときの喜びや笑顔を間近で見られるのも、大きなやりがいです。

治験終了後「あなたのおかげで前向きになれた」「家族も安心してくれた」といった感謝の声を直接聞けると「これからも頑張ろう」という気持ちになれるでしょう。

医療関連の知識が身につく

仕事を通じて、幅広い医療知識が身につくのも魅力の一つです。

治験コーディネーターは、治験薬や新しい治療法について情報を収集し、医師や看護師、製薬会社の担当者と専門的なやり取りを行います。そのため最新の医薬品や医療技術、疾患の特徴、副作用の管理など知識が必然的に身につきます。

また資料の解読や医療英語、GCP(医薬品の臨床試験の国際基準)など、専門的な制度やルールへの理解も欠かせません。

最初は学ぶ内容が多く大変と感じるかもしれませんが、研修や実践を積んでいくと、医療関連の知識がだんだんと身につきます。治験コーディネーターで身について医療知識は、医療現場や研究分野などでも活かせるため、キャリアパスにも役立ちます。

裁量を持って働ける

治験コーディネーターは、担当する治験のスケジュール作成や日々のタスク配分、患者への説明の進め方など、自分の判断で進める場面が多い職種です。

例えば患者の体調や家庭事情を考慮して診察日時を柔軟に調整したり、医師やスタッフと相談しながら新たな対応策を提案したりなど、状況に応じて臨機応変に対応する力が求められます。

自分の工夫や判断が治験結果や患者の容態に関わるため、責任は大きいですが、裁量を持って働きたい人にはやりがいのある仕事です。

頑張りが収入に直結する

治験コーディネーターは、努力や実績が賞与や昇給などの評価につながりやすく、頑張った分だけ収入アップが期待できます。

厚生労働省のデータによると、治験コーディネーター(CRC)の平均年収は、東京都で490.8万円です。国税庁のデータでは、日本の平均年収を461万円と記載しているため、高い収入を得られる職種といえます。

治験コーディネーターは、治験という患者や医療業界の未来に関わる責任の大きい仕事ですが、その分頑張りが収入として還元されるため、やりがいを持って働けるでしょう。

参照:厚生労働省「jobtag」
参照:国税庁

私は治験コーディネーターとして楽しく働ける?向いている人の特徴


治験コーディネーターに向いている人の特徴は、以下の4つです。

  • 勉強好きでコツコツと新しい知識を学べる人
  • 責任感が強くルールを守れる人
  • コミュニケーションがある患者に寄り添える人
  • 周りの状況を見て臨機応変に行動できる人


上記に当てはまる人は、治験コーディネーターの適正がある可能性が高いため、ぜひチェックしてみてください。

勉強好きでコツコツと新しい知識を学べる人

治験コーディネーターは、プロトコル(治験実施計画書)や症例ごとに必要な医薬品・治療法・疾患の情報収集、GCP(医薬品の臨床試験の国際基準)法規制など、業務に関わる新規則のインプットが欠かせません。

そのため継続的に医学や薬学の勉強を行い、知識をアップデートし続ける力が求められます。

仕事と両立しながら論文や専門書を読んだり、研修や勉強会に参加して知識を深めたりする努力が不可欠です。したがって勉強好きでコツコツと新しい知識を学べる人が、治験コーディネーターとして活躍できます。

責任感が強くルールを守れる人

治験コーディネーターは、患者の安全確保や治験データ、新薬の承認などの重要な役割を担っています。治験は厳格な法規制や細かな手続きが多く、一つのミスや記録漏れが全体の検証結果に影響するため、細部まで気を配り責任感を持って仕事を進める姿勢が不可欠です。​

ミスが許されない治験現場では、責任感が強くルールを守れる人ほど信頼されます。自分の行動が患者や社会へ与える影響を自覚し、常に誠実に業務を遂行できる人は、治験コーディネーターの適正があるでしょう。

コミュニケーション力があり患者に寄り添える人

患者は、効果や副作用への不安を抱えて治験に参加しています。そのため患者と直接関わる治験コーディネーターは治験の説明や効果の確認だけでなく、患者の気持ちに寄り添い、丁寧なコミュニケーション力が求められます。

患者とのコミュニケーションは安心感を与えるだけでなく、治験の些細な変化に気づくきっかけにもなるため、治験コーディネーターには不可欠な素質です。

治験現場では患者一人ひとりとじっくり向き合い、個別対応が求められる場面も多いです。そのため寄り添い型のコミュニケーションが得意な人ほど、治験コーディネーターとして活躍できます。

周りの状況を見て臨機応変に行動できる人

治験コーディネーターは医師、看護師、患者、製薬会社など多くの関係者と関わるため、急な予定変更や予想外のトラブルが発生する可能性があります。予期せぬ事態が起こっても、その場の状況を瞬時に判断して臨機応変に行動できる人は、治験コーディネーター向きです。

治験は複数のプロジェクトが並行する場合も多く、優先順位を判断して冷静に動く姿勢が求められます。さまざまな立場の人と連携しながら現場の空気を読み、臨機応変な対応でチーム全体を円滑に動かせる人は、治験現場で高く評価されるでしょう。

治験コーディネーターになるにはどうしたらいい?


治験コーディネーターになるには、下記のステップに沿って準備する方法が一般的です。

1. 大学や専門学校などで医療知識を学ぶ
医学、薬学、看護学、生物学など医療系の学部・学科のある大学や専門学校などで学ぶと、医療現場で必要な基礎知識が身につきます。

しかし文系卒でも、研修や個人の努力で知識を補うのは可能です。​

2.資格を取得する
治験コーディネーターになるための必須資格はありませんが、求人では看護師、薬剤師、臨床検査技師などの国家資格を持っている人が優遇される傾向にあります。

就職後さらに専門性を高めたい場合は「日本SMO協会公認CRC」「日本臨床薬理学会認定CRC」などの認定資格を取得するのもおすすめです。

3.医療機関などで実務経験を積む
病院やクリニックでの勤務経験(看護師や臨床検査技師・薬剤師として臨床業務を経験した人)は、即戦力として優遇される可能性があります。

アルバイトやパートでも勤務経験はアピールできるため、まずは正社員以外で経験を積むのも良いでしょう。

「治験コーディネーターは楽しい」に関するよくある質問


「治験コーディネーターは楽しい」に関する、よくある質問について回答します。

治験コーディネーターの年収は?

厚生労働省のデータによると、治験コーディネーター(CRC)の平均年収は、東京都で490.8万円です。国税庁のデータでは、日本の平均年収を461万円と記載しているため、高い収入を得られる職種といえます。

月収に換算すると、25.3〜33.9万円と幅がありますが、スキルや経験、実績の差と考えられます。

治験コーディネーターは成果が収入に直結しやすい仕事のため、年収を上げたいならスキルを磨き、実績を積みましょう。

参照:厚生労働省「jobtag」
参照:国税庁

治験コーディネーターがきついといわれる理由は?

治験コーディネーターが「きつい」と言われる理由にとしては、以下が考えられます。

  • 病院内のさまざまな部門との連携が必要で、事前準備から治験終了まで細かい調整力を問われる
  • 患者への説明・サポート、服薬管理など、多岐にわたる業務を同時進行で進める
  • 記録・報告書類が膨大で、ミスや記録漏れが許されない
  • 医師や製薬会社との調整で、診療時間外に仕事が入る場合がある


人間関係や仕事への責任の重さなどがきついと言われる理由ですが、夜勤はなく日勤中心、残業も比較的少なめのため、ワークライフバランスを保ちやすい仕事です。

きつい面も理解しつつ、治験コーディネーターの適正がありそうと感じるのであれば、ぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

治験コーディネーターは「楽しい」と感じる部分が多く、やりがいのある仕事です。

自分が関わった治験薬が新しい治療法として世の中に流通し、多くの患者を救える社会貢献の高さや、患者からのありがとうの言葉は、仕事を続けるモチベーションになります。また医療知識が身につくところや頑張りが年収に直結する点も、やりがいに繋がります。

患者や医療関係者など多くの人と関わるため、人間関係や責任感の大きい仕事ですが「働いてみたい」と感じた方は、前向きに転職を検討してみてください。

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