Blog

ブログ

【2025年版】おすすめの半導体株5選!注目されている理由や購入時の注意点など国内外別に解説

テクノロジーの急速な進化と世界的なデジタル変革の中心に位置する半導体市場。2025年、この分野は前例のない成長と変革の波に乗っています。
人工知能(AI)、5G、量子コンピューティング、自動運転技術の発展により、半導体産業は今まさに歴史的な転換点を迎えています。
 
本記事では、投資家必見の半導体株を徹底解説し、今注目すべき企業の魅力と、慎重に選ぶための注意点を解説します。

目次

【国内企業版】半導体株のおすすめ5選

【国内企業版】半導体株のおすすめ5選
日本の株式市場には、世界的に見ても高い技術力や市場シェアを持つ半導体関連企業が多数上場しています。これらの企業は、半導体の設計、製造、検査、材料、製造装置など、サプライチェーンの様々な分野で重要な役割を担っています。
 
以下に、国内の半導体関連企業の中から、事業内容や市場での立ち位置などを踏まえ、特に注目されている企業をいくつかご紹介します。
 
ただし、これは特定の銘柄の購入を推奨するものではなく、あくまで情報提供を目的としたものです。株式投資は、ご自身の判断と責任において行うようにしてください。

企業名

主な事業・特徴

銘柄コード

東京エレクトロン

・半導体製造装置で世界トップクラス

・スマートフォン・PC・AI向けなど幅広い分野で成長が期待される

8035

SCREENホールディングス

・ウエハ洗浄装置など半導体前工程装置に強みを持つ

・AIやデータセンター需要の拡大で注目

7735

新光電気工業

・半導体パッケージ基板で世界シェア2位

・高い技術力とグローバル展開が強み

6967

芝浦メカトロニクス

・半導体後工程や生成AI向けパッケージ装置に強みを持つ

・業績堅調で高配当株としても注目

6590

日本電子

・電子顕微鏡・計測機器大手

・半導体製造装置分野でも存在感を拡大している

6951


ここからは、それぞれの企業の特徴について解説していきます。

東京エレクトロン

東京エレクトロンは、半導体製造装置の世界的なリーディングカンパニーとして知られる日本の精密機器メーカーです。主に半導体デバイスの製造に不可欠な最先端の製造装置を開発・生産しており、特にスマートフォン、データセンター、自動車電装など、先端テクノロジーを支える重要な役割を担っています。
 
世界中の大手半導体メーカーに高性能な製造装置を提供し、微細加工技術や薄膜形成技術において卓越した技術力を持つことで、グローバル半導体産業になくてはならない存在となっています。
 
参考:東京エレクトロン

SCREENホールディングス

SCREENホールディングスは、半導体製造装置、印刷関連機器、医用画像診断システムなど、多岐にわたる先端技術分野で事業を展開する京都発祥の革新的な技術企業です。
 
半導体製造装置事業では、微細加工技術や薄膜形成技術において世界的に高い評価を受けており、特にウエハ処理装置や成膜装置では顕著な技術力を誇っています。デジタル技術の進化に伴い、IoTや次世代通信技術に不可欠な高性能半導体の製造に貢献し、グローバル市場で重要な役割を果たしています。
 
参考:SCREENホールディングス

新光電気工業

新光電気工業は、半導体パッケージング技術に特化した世界的に高い評価を受ける日本の精密電子機器メーカーです。主にIC(集積回路)のパッケージング、高密度実装技術、半導体パッケージの設計・製造において卓越した技術力を持ち、スマートフォン、自動車電装、データセンター、通信機器などの最先端エレクトロニクス分野に不可欠な製品を提供しています。
 
特に、微細で高性能な半導体パッケージの開発において、先進的な技術革新を続け、グローバル市場での競争力を維持している企業として知られています。
 
参考:新光電気工業

芝浦メカトロニクス

芝浦メカトロニクスは、半導体製造装置、フラットパネルディスプレイ製造装置、メカトロニクス技術を核とする精密機械メーカーです。特に半導体製造プロセスにおける前工程装置に強みを持ち、高精度な製造技術と革新的なソリューションを提供しています。
 
半導体製造に不可欠な洗浄、熱処理、成膜などの重要な工程で高度な装置を開発し、次世代エレクトロニクス産業の技術革新を支える重要な役割を担っています。IoTや人工知能の進展に伴い、より高度で複雑な半導体製造技術の開発に積極的に取り組んでいる企業として注目されています。
 
参考:芝浦メカトロニクス

日本電子

日本電子は、電子顕微鏡、分析機器、半導体製造装置などを手がける高度な科学技術企業です。世界をリードする電子顕微鏡技術で知られ、ナノテクノロジー、生命科学、材料科学、半導体産業など、最先端の科学研究や産業発展に不可欠な精密機器を提供しています。
 
特に電子顕微鏡の分野では、世界トップクラスの技術力を持ち、微細な構造の観察や分析において画期的なソリューションを生み出し続けています。半導体製造技術においても、高度な検査・解析装置で重要な役割を果たし、最先端テクノロジーの発展に大きく貢献している企業として高く評価されています。
 
参考:日本電子

【海外企業版】半導体株のおすすめ3選

【海外企業版】半導体株のおすすめ3選
世界の半導体市場は、AI、データセンター、自動運転、IoTなど、新しい技術や用途の拡大に伴い、中長期的な成長が期待されています。この市場を牽引する海外の主要な半導体関連企業の中から、特に注目されている企業をいくつかご紹介します。
 
ただし、こちらについても特定の銘柄の購入を推奨するものではなく、あくまで情報提供を目的としたものです。株式投資は、ご自身の判断と責任において行うようにしてください。

企業名

主な事業・特徴

銘柄コード

エヌビディア(NVIDIA)

・AI・データセンター・自動運転分野で世界をリードするGPU大手

・生成AIブームの中心的存在

NVDA(NASDAQ)

台湾積体電路製造(TSMC)

・世界最大の半導体受託製造企業(ファウンドリ)

・最先端プロセスでNVIDIAやAppleなど主要メーカーを支える

TSM(NYSE/ADR)

マイクロン・テクノロジー

・DRAMやNAND型フラッシュメモリなどメモリ半導体で世界的シェア

・AI・データセンター向け需要も拡大中

MU(NASDAQ)


ここからは、それぞれの企業の特徴について解説していきます。

エヌビディア(NVIDIA)

エヌビディアは、グラフィックス処理装置(GPU)とAI computing分野で世界をリードする革新的なテクノロジー企業です。もともとゲーム用グラフィックスカードで知られましたが、現在は人工知能、自動運転、データセンター、スーパーコンピューティングなど、最先端のテクノロジー分野で中心的な役割を果たしています。
 
特にAIの深層学習や機械学習に不可欠なGPUテクノロジーで圧倒的な技術優位性を持ち、クラウドコンピューティング、科学研究、自動運転技術の発展に革命的な貢献をしています。
 
世界中の主要テクノロジー企業や研究機関と連携し、次世代のコンピューティング技術を牽引する存在として、デジタル革命の最前線に立つ企業として高く評価されています。
 
参考:エヌビディア(NVIDIA)

台湾積体電路製造(TSMC)

台湾積体電路製造(TSMC)は、世界最大の半導体受託生産(ファウンドリ)企業として、グローバルエレクトロニクス産業の中核を担う企業です。アップル、エヌビディア、クアルコムなど、世界の最先端テクノロジー企業に高性能な半導体チップを供給し、最先端の微細加工技術で圧倒的な競争力を誇っています。
 
人工知能、5G通信、スマートフォン、自動運転技術など、現代のテクノロジーを支える重要な半導体を生産し、世界中のハイテク産業にとって不可欠な存在となっています。特に最先端の3ナノメートル、2ナノメートル製造プロセスにおいて技術的優位性を保ち、半導体製造技術のイノベーションをリードする企業として世界的に高く評価されています。
 
参考:台湾積体電路製造(TSMC)

マイクロン・テクノロジー

マイクロン・テクノロジーは、メモリおよびストレージソリューションで世界をリードする半導体メーカーです。DRAM、NAND、3D XPointなどの先端メモリ技術において、高性能かつ革新的な製品を開発・製造しています。
 
データセンター、スマートフォン、自動車、AIコンピューティングなど、現代のデジタル技術に不可欠なメモリ製品を供給し、グローバルIT産業の重要な基盤を支えています。急速に進化するテクノロジー市場において、常に最先端の記憶装置技術の開発に注力し、高速・大容量・省エネルギーなメモリソリューションで、デジタル革新の最前線に立つ企業として知られています。
 
参考:マイクロン・テクノロジー

半導体業界の株が注目されている3つの理由

半導体業界の株が注目されている3つの理由
半導体業界の株が市場で大きな注目を集めている背景には、いくつかの複合的な要因があります。ここでは、特に重要と考えられる3つの理由を解説します。

需要の高い業界で今後も成長が期待されるから

半導体は、デジタル社会の神経系とも言える存在となり、あらゆる先端テクノロジーの根幹を支えています。人工知能(AI)、5G通信、自動運転、クラウドコンピューティング、モノのインターネット(IoT)など、急速に進化する技術革新において、半導体は不可欠な役割を果たしています。
 
特にAI関連市場の爆発的な成長、データセンターの拡大、電気自動車の普及により、半導体への需要は劇的に増加しています。さらに、スマートフォン、家電、産業機器の高度化も相まって、半導体産業の将来的な成長は極めて有望視されており、投資家から大きな注目を集めているのです。

高収益が見込めるから

半導体業界が高収益を期待される背景には、デジタル革命の加速とテクノロジーの爆発的な成長があります。人工知能(AI)、クラウドコンピューティング、自動運転、IoT、5G通信など、あらゆる先端技術が半導体への需要を劇的に押し上げています。
 
特にAI関連の半導体市場は急速に拡大し、データセンター向けの高性能チップや特殊用途の半導体の需要が急増しています。さらに、世界的な供給不足と地政学的な半導体サプライチェーンの再編により、技術力の高い半導体メーカーの競争力と収益性が著しく向上しており、投資家から注目を集めています。

経済の先行指標として注目を集めているから

半導体業界は、現代経済のカナリアとも呼ばれる重要な先行指標として注目を集めています。あらゆる電子機器に不可欠な半導体の需要と生産状況は、世界的な経済活動や技術革新の動向を敏感に反映するからです。
 
データセンター、スマートフォン、自動車、家電製品、IoTデバイスなど、広範囲の産業における半導体需要は、グローバル経済の景気動向を予測する上で極めて重要な指標となっています。
 
半導体の生産能力、受注状況、在庫水準は世界経済の将来的な成長や景気サイクルを読み解く鍵となり、投資家や経済アナリストが最も注目する経済指標の一つとして認識されているのです。

半導体業界の株を購入する際の注意点

半導体業界の株を購入する際の注意点
半導体業界の株式は、AI技術の進展やデジタルトランスフォーメーション(DX)の波に乗り、中長期的な成長が期待される分野として注目されています。しかし、その一方で特有のリスクや注意点も存在します。
 
半導体業界の株を購入する際に考慮すべき主な注意点を以下にまとめます。

  • 価格変動が激しい
  • 企業ごとに価格差が発生する
  • 政治や国際情勢の影響を受けやすい

価格変動が激しい

半導体業界の株式投資は、極めて激しい価格変動というリスクと隣り合わせの投資となります。技術革新、地政学的リスク、サプライチェーンの混乱、需給バランスの急激な変化など、多様な要因が株価に即座に影響を与えます。
 
世界的な景気動向や特定の技術トレンド、主要企業の戦略的発表一つで、株価が短期間に大きく変動する可能性があり、投資家には強い精神力と冷静な判断力が求められます。サイクル性の高い半導体産業の特性上、急激な上昇と下落を繰り返すため、長期的な視点と分散投資の戦略が特に重要です。

企業ごとに価格差が発生する

半導体業界の株式投資において、企業間の価格差は極めて顕著で、慎重な投資判断が求められます。
 
各企業の技術力、市場シェア、顧客基盤、製造能力によって株価が大きく変動するため、単純に業界全体のトレンドだけでは投資判断ができません。例えば、最先端の微細加工技術を持つ企業や、AIや自動運転などの成長市場に強い企業は、そうでない企業と比べて大きなプレミアムがつく傾向があります。
 
また特定の顧客との戦略的関係や、独自の技術的優位性、生産効率、財務健全性によっても、企業間で株価に大きな差が生じます。投資家は各企業の具体的な強みと将来性を徹底的に分析し、単なる業界トレンドを超えた個別企業の競争力を見極める必要があるのです。

政治や国際情勢の影響を受けやすい

半導体業界の株式投資において、政治や国際情勢の影響は極めて大きなリスク要因となっています。
 
米中対立に代表される地政学的緊張は、半導体産業に直接的かつ深刻な影響を与える可能性があります。各国の安全保障政策、技術移転規制、輸出入制限などが、半導体企業の事業展開や市場戦略を大きく左右するのです。
 
また国家間の技術覇権争いは、半導体の研究開発、生産、供給網に重大な変動をもたらす可能性があり、投資家にとっては常に警戒が必要な分野となっています。さらに地域紛争、貿易摩擦、経済制裁などの地政学的リスクは、半導体企業の業績や株価に予期せぬ影響を及ぼす可能性があり、慎重な投資判断が求められます。

半導体株に関するよくある質問

半導体株に関するよくある質問
ここからは、半導体株についてよくある質問に回答していきます。

安くておすすめの半導体株は?

株式投資は、最終的にはご自身の判断と責任において行っていただく必要がございます。その上で、一般的に「安い」とされる株の考え方や、半導体株を選ぶ上での情報収集のポイントとあわせておすすめの半導体株についてお伝えします。
 
「安い」という言葉には、主に2つの意味合いが考えられます。ひとつは、1株あたりの株価が数百円など、比較的少額から購入できる銘柄を指す「低位株」のことです。もうひとつは、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった株価指標で見たときに、同業他社や市場平均と比較して割安と判断される銘柄のことです。
 
半導体関連企業を調べる際には、以下のような特性に注目すると良いでしょう。

  • シリコンサイクル: 好不況の波が大きい
  • 技術革新の速さ: 常に新しい技術が登場し、競争が激しい
  • 設備投資の大きさ: 研究開発や設備投資に多額の資金が必要になる
  • 地政学リスク: 国際情勢の影響を受けやすい

そのうえで、いくつかおすすめの半導体株を下表にまとめました。

銘柄

コード

株価

PER(株価収益率)

特徴・おすすめポイント

芝浦メカトロニクス

6590

7,620円

11

・半導体後工程やAI向けGPUパッケージ装置に強み

・業績好調・高配当でテーマ性も高い

キオクシア

285A

1,788円

4.7

・NAND型フラッシュメモリ世界3位

・AI・データセンター需要で今後の成長に期待

・上場間もないが割安感あり

浜松ホトニクス

6965

1,822円

-

・光電子増倍管で世界シェア90%

・光半導体市場の成長期待

・株価調整で割安感が出ている

黒田グループ

287A

964円

11.2

・半導体関連部品メーカー

・配当利回り6%超と高配当でPBRも低く割安

ミタチ産業

3321

1,174円

5.8

・半導体商社

・低PER・高配当で、業績も安定している


※株価・PERは2025年5月時点の参考値投

株価が比較的手ごろで割安指標や配当利回りにも注目できるため、半導体業界の成長を取り込みつつリスク分散を図りたい方におすすめです。

半導体の株価は今後どうなる?

2025年の半導体株は、AI革命とデータセンター需要の爆発的な成長を背景に、中長期的には非常に有望な投資機会として注目されています。特に生成AI、クラウドコンピューティング、量子コンピューティングの急速な発展により、半導体企業は持続的な成長が期待されています。
 
一方で、短期的には市場の調整局面にあり、投資家は変動性の高い相場環境に備える必要があります。AI関連需要を中心とした二桁成長の可能性と、地政学的リスクや供給網の変動といった不確定要因のバランスを慎重に見極めることが重要です。
 
長期投資の観点からは、テクノロジーの進化と共に半導体産業の成長ポテンシャルは依然として極めて高く、戦略的な投資判断が求められる状況となっています。

まとめ

半導体株投資の世界は、技術革新と経済の最前線を象徴する刺激的な市場です。AI、データセンター、量子コンピューティングといった未来技術の急速な発展は、半導体産業に空前の成長の機会をもたらしています。投資を始める際は、単なる株価の変動に惑わされることなく、長期的な技術トレンドと各企業の競争力を冷静に見極めることをおすすめします。

ワールドインテックのテクノ事業部では、産業機械や電気/電子機器、生産技術など半導体に関するお仕事も多く、半導体不足により人材需要が高まるなか生涯エンジニアとして技術を極め続けていただくことが可能です。
また、種類豊富な研修制度や教育制度、資格取得をサポートする充実した制度が整っているため、未経験でも安心!

資格手当の支給や資格受験料の補助が受けられるため、働きながらスキルアップを目指すことが可能です。実務経験を積みながら、自己成長やキャリアアップをサポートする環境が整った職場なので、「半導体エンジニアに興味があるけれど、スキル面が不安…」という方はぜひチェックしてみてください。

半導体に関するお仕事はこちら

Contact

各種お問い合わせ

Recruit

採用情報