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CADオペレーターが習得すべきおすすめソフト12選と選び方【業界別に解説】

「CADオペレーターを目指しているけれど、ソフトの種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」
「未経験から勉強を始めるなら、どのソフトがおすすめ?」

などと悩んでいませんか?

CADソフトは、目指している業界や将来のキャリアによって選び方が異なります。

本記事では、CADソフトの種類から未経験者におすすめのソフト12選を、業界別にわかりやすく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

目次
松本 隆志 採用統括グループ長
著者:株式会社ワールドインテック採用統括グループ長/松本 隆志

CADソフトにはどんな種類があるの?


CADソフトには、大きく分けて「汎用型」と「専用型」の2種類が存在します。

【汎用CAD】
特定の分野に限定せず、あらゆる作図に対応できるオールマイティなソフトです。自由度が高く、建築・機械・土木・アパレルなど、幅広い業界で利用されています。

【専用CAD】
建築向け、機械向け、電気・電子向けなど、業界ごとに特化して開発されたソフトです。業界で頻繁に使うパーツや記号が標準搭載されていたり、専門的な計算機能や自動化機能が備わっていたりするため、業務の効率化に直結します。

これからCADを学ぶ場合は汎用CADからスタートし、線の引き方や図形の修正、レイヤー管理といった基本操作を覚えましょう。その後進む業界に応じて、専用CADへスキルアップしていくのがおすすめです。

汎用CAD


汎用CADは、業界を問わず2D図面(平面図)を描くために広く使われているソフトです。

直線、円、寸法線といった基本的なコマンドのみで構成されている点が特徴で、分野に関係なく使用できます。そのため、機械・建築・土木・電気など、あらゆる設計現場で使われています。

汎用CADには、CADの基本操作が詰まっており、これからCADオペレーターを目指す方が最初に触れるソフトとしても最適です。

今回は、数ある汎用CADの中でも特に需要が高い、代表的なソフトを3つ紹介します。

AutoCAD

AutoCAD(オートキャド)は、アメリカのAutodesk社が提供している世界トップシェアの汎用CADソフトです。

世界中の設計・製図現場で「事実上の標準(デファクトスタンダード)」として利用されており、CAD業界で知らない人はいないと言っても過言ではありません。拡張性の高さと、あらゆる業界の図面作成に対応できる万能型で、多くの現場で使用されています。

AutoCADは、キーボードでコマンドを入力して作図する独特の操作方法のため、最初は難しく感じるかもしれません。しかし慣れれば、スピーディーに作業を進められます。

大規模プロジェクトや大手企業の求人も多いため、業界を問わずCADオペレーターとして就職したい人は、AutoCADの習得に挑戦しましょう。

Jw_cad

Jw_cad(ジェイダブルキャド)は、日本国内で高い普及率を誇る無料の2D CADソフトです。

もともとは建築設計現場の関係者が開発したソフトのため、壁や建具の作成などの建築向けの便利な機能が多く備わっていますが、現在では汎用CADとして幅広い分野で活用されています。

Jw_cadは「クロックメニュー」と呼ばれる、時計のような操作画面が特徴で、マウス操作だけで直感的に図面を作成できるのが魅力です。

無料で導入できるため、コストをかけずにCADの基本操作を学んでみたい未経験者におすすめです。また中小規模の設計事務所や工務店などで広く導入されていることから、建築、土木、設備・電気業界での就業を目指している人にも向いています。

IJCAD

IJCAD(アイジェイキャド)は、AutoCADとの高い互換性が強みです。

画面のインターフェースや操作感、コマンドの入力方法などはAutoCADに似せて作られており、AutoCADと同等の操作性を得られます。

操作性はほぼ同じですが、AutoCADよりも導入コストを大幅に抑えられるため、近年コスト削減を目的にIJCADへ乗り換える企業も増えています。

IJCADは、コスパ良くAutoCADに近い操作スキルを身につけたい人におすすめです。またIJCADを導入・移行している企業への就職を狙う方や、AutoCADのスキルとあわせて互換ソフトも扱える点をアピールしたい方にも適しています。

機械系CAD


機械系CADは、自動車や家電、産業機械などの設計に特化したソフトです。

以前は平面の2D CADが中心でしたが、現在は立体のまま設計を進め、より完成形に近い状態で検証できる3D CADが主流になっています。

汎用CADとの決定的な違いは「パラメトリック機能」と「アセンブリ機能」を備えている点です。パラメトリック機能とは、入力した寸法(数値)を変更すると、連動して図形の形状も自動で変わる仕組みのことです。パラメトリック機能により、設計変更時の修正作業が大幅に楽になりました。

またアセンブリ機能を使えば、作成した複数の部品データ同士を画面上で組み立てて、部品同士がぶつかっていないかなどをシミュレーションできます。

今回は、機械系CADの中でも特に需要の高い、おすすめソフトを3つ紹介します。

SolidWorks

SolidWorks(ソリッドワークス)は、フランスのダッソー・システムズ社が提供している、世界トップクラスのシェアを誇る3D CADです。

日本国内の機械設計や家電などの現場で多く導入されており、Windowsの操作感に近い直感的なインターフェースで扱いやすいのが特徴です。

SolidWorksは、機械設計分野の求人数が圧倒的に多いため、機械メーカーや部品メーカーなどでCADオペレーターとして活躍したい方におすすめです。またこれから3D CADを学びたい未経験者も、SolidWorksを習得しておくと転職のチャンスが広がるでしょう。

CATIA

CATIA(キャティア)もSolidWorksと同じく、ダッソー・システムズ社が提供しています。CATIAはSolidWorksよりも高度で、複雑な設計を可能にする3D CADです。

非常に滑らかで複雑な曲面を正確に作成できる点が強みで、高精度が求められる航空宇宙産業や、国内の大手自動車メーカーなどで標準ソフトとして採用されています。

CATIAは高精度な分高額なため、導入している企業は限られます。しかしCATIAを扱えるCADオペレーターは少なく現場で重宝されるため、自動車や航空機関連など、最先端の高度なものづくりに携わりたい人は習得を目指してみると良いでしょう。

Autodesk Fusion

Autodesk Fusion(オートデスク フュージョン※旧名称 Fusion 360)は、AutoCADと同じAutodesk社が提供しているクラウドベースの3D CADソフトです。

CAD機能だけでなく、強度などを計算する解析や、加工機を動かすデータを作る機能も搭載されています。クラウド上でデータを管理するためチームでの共同作業がしやすく、導入コストも他の3D CADに比べてリーズナブルな点も魅力です。

30日間の無償体験もあるため、まずはお金をかけずに3D CADの学習を始めてみたい方におすすめです。

電気・電子系CAD


電気・電子系CADは、建物の配線や機械の制御盤、スマートフォンなどに搭載されている電子基板の設計に特化したソフトです。

機械系や建築系CADが「図形の正確な形状や寸法」を重視するのに対し、電気・電子系CADは「電気がどう流れるか」や「部品のスペック情報の管理」に特化しています。

今回は、電気・電子業界で需要の高い代表的なソフトを3つ紹介します。

AutoCAD Electrical

AutoCAD Electrical(オートキャド エレクトリカル)は、汎用CADとして圧倒的なシェアを持つAutoCADに、電気制御設計向けの専用機能を搭載したソフトです。

数十万点の標準的な電気シンボルや部品データが初めから収録されており、配置していくだけで効率的に回路図を作成できます。また配線番号の自動割り当てや部品表の自動生成など、電気設計特有の手間のかかる作業を大幅に自動化してくれる点も強みです。

AutoCADの操作性をそのまま引き継いでいるため、すでにAutoCADの基本操作を習得している人が、電気設計の分野へステップアップするのにも最適なソフトと言えます。

産業機械の制御盤設計などの求人も多く、幅広いメーカーやエンジニアリング会社でCADオペレーターとして活躍したい人におすすめです。

EPLAN

EPLAN(イープラン)は、ドイツで開発されヨーロッパを中心に世界中の電気設計・制御盤設計の現場でグローバルスタンダードとして利用されている統合CADソフトです。

回路図を描くだけでなく、設計データをデータベースとして一元管理できるのが特徴で、設計から部品手配、製造、メンテナンスまでの工程全体をスムーズに進められます。

近年は日本国内でも、設計の標準化や業務効率化を目指す大手メーカーなどで導入が増えているため、
グローバルに展開する企業で働きたい方や、作図だけでなく設計データの管理や製造プロセスの自動化など、より上流工程に挑戦したい方におすすめです。

CR-8000 Design Force

CR-8000 Design Force(デザインフォース)は、日本企業の株式会社図研が開発している、プリント基板設計のためのCADソフトです。

スマートフォンや自動車、家電などに内蔵されている複雑な電子基板を設計するために使われており、複数の基板を組み合わせたシステム全体を3Dで可視化しながら設計できる点が特徴です。また高度な電気的検証も可能で、世界トップクラスの性能を誇ります。

基板設計は専門知識が求められますが、スキルを身につければ企業から重宝される人材になれます。

特に電子機器メーカーや半導体関連企業で高く評価されているため、電気・電子系業界でプリント基板のレイアウト設計に特化した専門性の高いCADオペレーターとしてキャリアを築きたい方は、習得を目指してみましょう。

建築・土木系CAD


建築・土木系CADは、建物のデザインや構造計算、道路工事などの設計に特化したソフトです。

従来、建築や土木業界では、汎用CADを利用した2Dの平面作図が主流でしたが、近年は「BIM(ビム)」対応ソフトの需要が増えています。

BIMとは、コンピューター上に実際と同じ建物の立体モデルを再現し、よりリアルな建物づくりを行うものです。図面の一部を変更すると関連するすべてのデータが自動的に連動して修正されるため、設計から施工、維持管理に至るまでのプロセスを効率化できます。

今回は、建築・土木業界で特に需要が高まっている代表的なCADソフトを、3つ紹介します。

Revit

Revit(レビット)は、AutoCADと同じAutodesk社が提供しているBIM対応の建築3D CADソフトです。意匠設計、構造設計、設備設計などを一つのソフトで統合して管理できるのが最大の特徴で、世界でもトップシェアを誇ります。

直感的な操作で壁や柱などのパーツを3Dモデルで配置でき、そこから平面図や立面図も自動で切り出されるため、大幅な業務効率化が可能です。

大手ゼネコンや組織設計事務所など、大規模な建築プロジェクトに携わりたい方は、Revitの操作スキルを持っていると転職時のアピールになるでしょう。

Vectorworks

Vectorworks(ベクターワークス)は、アメリカのNemetschek Vectorworks社が開発した、Macとの親和性が高い2D・3D CADソフトです。

CADとしての基本機能はもちろん、IllustratorやPhotoshopなどのデザイン機能や、プレゼンテーション用のレンダリング機能を備えている点も特徴です。図面の作成だけでなく、顧客に見せるための完成予想図まで、一つのソフトで完結できます。

デザイン系機能の高さから、アトリエ系設計事務所や、インテリアデザイン業界などで働きたい方におすすめです。

Autodesk Civil 3D

Autodesk Civil 3D(シビル スリーディー)は、土木インフラの設計に特化したAutodesk社の3D CADソフトです。道路や河川などの大規模土木工事において、地形のモデリングや土量の自動計算、配管ネットワーク設計などを高精度に行えるのが特徴です。

国土交通省の推進方針もあり、近年Autodesk Civil 3Dを導入する建設コンサルタントや土木系ゼネコンも増えています。そのためAutodesk Civil 3Dは、インフラ整備など社会貢献度の高い仕事に関わりたい人におすすめです。

未経験者が最初に選ぶべきソフトは?


業界別にさまざまなCADソフトを紹介してきましたが「結局どれを選べばいいの?」と迷っている方もいるでしょう。

そこで未経験者が最初に学ぶべきソフトを「求人数の多さ」「習得難易度」「将来性」の3項目で比較し、目的別のおすすめを厳選しました。

カテゴリ ソフト名 求人数 習得
難易度
将来性 特徴
汎用 AutoCAD ◎ 中 〇 ・求人数No.1
・全業界で通用する「標準スキル」
Jw_cad 〇 低 △ ・中小建設業でシェア大
・独学の入門用に最適
IJCAD △ 中 〇 ・AutoCADからの乗り換えが増えている
・操作性が同じで導入企業が拡大中
機械 SolidWorks ◎ 中 〇 ・機械設計の定番
・求人と覚えやすさのバランスが良い
CATIA △ 高 〇 ・自動車・航空などのハイエンド
・高単価・専門職向け
Autodesk Fusion △ 低 ◎ ・クラウド・AI対応
・個人やスタートアップで急増中
建築 Revit △ 高 ◎ ・BIM対応で需要が増加中
・大手ゼネコンの就職に有利
Vectorworks 〇 中 〇 ・デザイン・内装に強い
・Macユーザーからの支持が高い
土木 Autodesk Civil 3D △ 高 ◎ ・インフラDXでよく使われる
・土木業界には欠かせないソフト
電気 AutoCAD Elec. △ 中 〇 ・汎用AutoCADベースの電気設計
・配線設計が効率化できる
EPLAN △ 高 ◎ ・制御盤・プラント設計の自動化が可能
・専門性が高い
CR-8000 △ 高 〇 ・電子基板設計の国内トップ
・図研ブランドで信頼性が高い


【求人数・安定性重視】迷ったら「AutoCAD」
業界を一つに絞りきれていない方や、ライフスタイルに合わせて派遣社員・正社員などを柔軟に選びたい方は「AutoCAD」がおすすめです。

AutoCADの最大の強みは、圧倒的な求人数の多さです。建築、機械、土木などすべての業界において「標準語」として使用される汎用CADのため、AutoCADのスキルを身につけておけば、どの分野でも即戦力として評価されやすいでしょう。

【モノづくり志望】機械業界なら「SolidWorks」
自動車や家電、ロボットなどの製品設計に関わりたい方は「SolidWorks」が適しています。

SolidWorksは日本の製造業において、中堅から大手企業まで幅広く採用されている3D CADで、直感的に操作できる扱いやすさと求人数の豊富さが魅力です。

ものづくりの現場で機械系エンジニアやCADオペレーターとして活躍したいなら、SolidWorksのスキルを習得すると、就職のチャンスが広がります。

【将来性・年収アップ】先行投資するなら「Revit」
これから本格的に建築業界を目指す方や、すでに2D CADの操作スキルを持っており、さらにキャリアアップを図りたい方は「Revit」を学びましょう。

現在、国の方針により建築・土木業界でのBIM/CIMの原則化が進んでいるため、RevitのようなBIM対応ソフトの需要は今後さらに伸びると予想されます。しかし現場では、まだRevitを使いこなせるCADオペレーターは少ないです。

そのため今からRevitを習得しておけば、希少価値の高い人材として重宝され、高時給や年収アップを狙える可能性があります。

【リスク軽減】とりあえず試すなら「Jw_cad」
CADの仕事には興味はあるものの、未経験で自分にできるかどうか不安を感じている方や、とりあえず何かしらのCADソフトを触ってみたい方は「Jw_cad」からスタートするのが安心です。

Jw_cadは無料で導入できるため、金銭的な負担なく始められる点が魅力です。

まずはJw_cadを使って図面を描く楽しさやCADの基本操作を体験し、適性を判断してからAutoCADなどの有料ソフトに切り替えると、経済的なリスクを最小限に抑えながら着実にスキルアップを目指せます。

CADオペレーターソフトに関するよくある質問


これからCADオペレーターを目指す未経験の方から、よく寄せられる質問にお答えします。

CADオペレーターに必要な資格はある?

CADオペレーターになるための必要な資格はありません。しかし実務経験がない未経験者が操作スキルを客観的に証明するには、資格を習得しておくのがおすすめです。

下記におすすめの資格をまとめたので、参考にしてみてください。

【2次元CAD利用技術者試験(基礎・2級)】
CADの基礎知識や、汎用的な理解度を証明できる資格です。特定のソフトや業界に偏らないため、あらゆる業界で通用する基礎力をアピールできます。

【建築CAD検定試験(3級・2級)】
建築業界への就職を目指している方におすすめです。指定時間内に建築図面を描き上げる実技試験が含まれているため、より実践的なスキルとして現場から評価されやすいです。

【関連記事】 【2025年最新】CADオペレーターにおすすめの資格8選!勉強法も解説

CADオペレーターはなくなるって本当?

結論、CADオペレーターという職種自体がなくなることはありません。ただし設計者が手書きしたラフ画などを、パソコン上で綺麗に書き写すだけの「トレーサー」と呼ばれる単純作業は、今後システムによる自動化が進み、需要が減ると予想されています。

一方で、設計者の意図を的確に汲み取って図面を柔軟に修正・提案できる、最新の3Dデータを自在に扱える人材の需要は増えています。

今後のCADオペレーターには、作図スキルだけでなく「Revit」や「Autodesk Civil 3D」といった最新ソフトを積極的に習得し、より高度で付加価値の高い3Dモデリングができる技術者へとステップアップしていく姿勢が不可欠です。

まとめ

CADソフトには汎用型と専用型があり、目指す業界やキャリアによって選ぶべきソフトは異なります。

未経験からスタートする場合、まずは求人数が多い「AutoCAD」や無料で始められる「Jw_cad」で、基本操作を身につけるところから始めると良いでしょう。作図の基礎を固め、ゆくゆくは3D CADやBIM/CIMといった最新技術を習得していくと、長期的に活躍できるCADオペレーターになれます。

「未経験からCADオペレーターに挑戦したい」「働きながら一生もののスキルを身につけたい」とお考えなら、ぜひワールドインテックにご応募ください。

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松本 隆志 採用統括グループ長
株式会社ワールドインテック採用統括グループ長
松本 隆志

採用組織の責任者として、戦略立案から広報、ブランディングまでを統括。「継続は力なり」を座右の銘とし、昨日より今日、一歩前進する姿勢とチームワークを重視する。趣味のゴルフや運動で培った活力を活かし、技術者や研究者が「なりたい姿」を諦めず、自身の可能性を最大限に広げられる社会の実現と環境構築に尽力している。

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