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生産技術職とはどんな仕事?仕事内容・向いている人の特徴とは

生産技術職は、ものづくりのやりがいを感じられる職種です。ただ、技術職に興味はあっても、実際にどんな資格やスキルが求められるのか、よく分からないという方もおられるでしょう。
ここでは、生産技術職の仕事内容、必要な資格やスキル、将来性ややりがいについて説明します。また、どんな人が生産技術職に向いているかも解説します。

目次

生産技術職の仕事内容


生産技術職とは、生産ラインの設計・管理を行う仕事です。

企業が製品を製造する一連の流れは原料の加工、部品の製造、組み立て、品質検査などさまざまな工程に分かれます。これらの工程を合理的に設計し、効率的に作業しなければコストがかさんだり、品質が低下したりします。結果的に売り上げが低下したり、顧客のクレーム対応に追われたりすることになります。そのため、生産技術職の仕事は非常に重要です。

生産技術職の仕事の流れは、予算内でできるだけ効果的な生産ラインを設計することから始まります。理想的な生産ラインを設計するために経営陣と予算の確保について折衝することもあります。生産ラインが実際に稼働したあとも、常に管理を行い続けます。そして、改善を行い、常にハイパフォーマンスの生産ができるように工夫します。

生産技術職に必要な資格・スキル



生産技術職に必須資格はありませんが、おすすめとして以下について説明します。

  • 生産技術者マネジメント資格
  • CAD利用技術者試験
  • 情報処理技術者試験


また、生産技術職は生産ラインを管理する際に経営層や現場の従業員とコミュニケーションする機会が多くあります。そのため、高いコミュニケーションスキルが求められます。所属する企業や、設計管理するラインにより生産される製品によりますが、工場拠点を海外に設置する場合は英語力も必要になるでしょう。

生産技術者マネジメント資格

生産技術職マネジメント資格(CPE資格)とは、製造業における生産技術のプロフェッショナルのための資格です。
資格区分は経験を積んだ管理者を目指す「A級」と、基礎知識・実務経験のある「B級」に分かれています。試験はコンピュータ上で行われるため、日時や場所を選べます。

試験に関する情報は以下の通りです。

試験日

受験場所

受験者数

合格基準

合格率

通年受験

日本を含む180カ国のテストセンターで受験可

452名(2021年)

A級

525点以上/800点 B級 545点以上/800点

50.2%(2021年)

CAD利用技術者試験 

CAD利用技術者試験は、「CADを利用するための知識を持ち、さらに図面を正しく理解してCADを利用した作図を効率的にこなすことができる技能を証明できる試験制度」です。3次元による設計が進んでいますが、従来の2次元図面も広く利用されています。
試験に関する情報 は以下の通りです。

 

試験日

受験場所

受験者数

合格基準

合格率

3次元CAD利用技術者試験

2級:随時実施準1級/1級: 前期:2023年7月16日 後期:2023年12月10日

全国各地

2級:3017名(2021年) 準1級:371名(2022年後期) 1級:198名 (2022年後期)

各分野5割以上、および総合7割以上の正解を合格基準

2級:44.68%(2021年) 準1級:61.46%(2022年後期) 1級:22.25% (2022年後期)

2次元CAD利用技術者試験

基礎(IBT):随時実施

2級(CBT):随時実施

1級(建築/機械/トレース): 前期:2023年6月11日 後期:20233年11月5日

全国各地

2級:4367(2021年)

1級:トレース27名、建築139名、機械198名 (いずれも2022年度後期)

総合7割以上を合格基準

2級:52.28%(2021年)

1級:トレース54.05%、建築54.67%、機械35.35% (いずれも2022年度後期)

情報処理技術者試験 

情報処理技術者試験は、経済産業省が「情報処理の促進に関する法律」に基づき、情報処理技術者としたの知識や技能が一定水準以上であることを認定する国家資格です。

試験に関する情報 は以下の通りです。

試験日

受験場所

受験者数

合格基準

合格率

年2回(毎年4~5月に行われる春季試験、10~11月に行われる秋期試験)

全国各地の試験会場

74,452名(令和3年度秋期)

1,000点満点中600点以上

累計平均は25.4%、おおむね22~27%を推移

生産技術職の平均年収


生産技術職の平均年収は約456万円で、日本の平均年収と比べると高い傾向にあります。地域別に比較すると、最も高いのは関東で、中でも東京は560万円と突出しています。逆に最も低いのは長崎県で345万円です。

生産技術職の将来性 

画像: URL記載なし
生産技術職は将来性のある職業といえます。というのも、生産技術職は他の企業の生産技術にもスライドしやすく、汎用性が高いからです。そのため、中小企業で経験を積み、大企業に転職する人も多くいます。

DXにより、生産現場にロボットが導入されるため、今後は仕事が減るのではともいわれています。しかし、自動化が導入されていない生産現場もまだまだ多くあります。特に中小製造業であれば、手作業の工程も多く残っています。

生産技術職のやりがい


生産技術者のやりがいは、ものづくりの一端にあずかれることでしょう。生産ラインで生じるさまざまな複雑な問題を解決し、製品が世に出るのをサポートするのは非常に創造的な仕事といえるでしょう。

自分が設計した生産ラインがうまく機能し、製造コストを下げ、利益を上げることに貢献できているとの自覚を得やすいのも生産技術職のやりがいです。

生産技術職に向いている人の特徴


生産技術職に向いている人は以下のような特徴 を備えています。

  • 業務改善が好き

生産ラインを設計し、実際に稼働させてみると、解決すべきさまざまな課題が出てきます。課題が出てくる度に、粘り強く改善を続けていくことを楽しめる人が理想です。

  • コミュニケーション能力がある

課題を解決するためには、経営層、開発部門、製造現場などさまざまな人たちと交渉、折衝しなければなりません。自分の要望だけをぶつけるようだと課題解決からは遠のいてしまいます。そのため、ストレスフルな状況でもよく相手の話を聞き、互いの妥協点を探れるコミュニケーション能力が必要です。

  • 海外勤務希望

企業によっては生産拠点を海外に置いています。そのため、生産技術者として海外勤務を希望することで、業務の幅は広がり、キャリアアップにつながるでしょう。

まとめ


ロボットの導入などが進んでいることから分かるように、今後製造現場のDXはますます進むことでしょう。生産効率を上げて、より多くの価値を生み出すために生産技術者の役割はこれからも増大していくことが予想されます。


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