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面接時の逆質問例文45選!「何か質問はありますか」と聞かれたときの対策

面接の終盤に「何か質問はありませんか?」と聞かれた際、なんと答えているでしょうか。逆質問の時間を有効に活用することで、面接官に好印象を与えられるほか、転職活動において役立つ情報も手に入ります。とはいえ、「どんなことを聞けばよいのか?」と疑問を抱く人も多いかもしれません。

本記事では、逆質問の例文や注意点などについて解説します。

目次

「何か質問はありますか」と面接官が逆質問を求める理由



面接官から問いかけられる逆質問ですが、その意図は企業によってさまざまです。
ここでは、採用担当者がみているであろう3つのポイントを紹介していきます。
 

応募者の熱意を確かめるため

面接官は、応募者の逆質問を通じて自社への熱意があるかを判断しています。人手不足に悩んでいる企業は多く、その背景には離職率が高い理由が挙げられます。
 
厚生労働省のデータによると、就職後3年以内の離職率は、新規高卒就職者が37.0%、新規大卒就職者が32.3%となっています。すぐに辞めてしまったり内定を辞退されたりするのは、時間やコストが無駄になりかねないので、面接官は応募者の熱意を確認し、早期離職や内定辞退のリスクを軽減する対策が必要なのです。
 

質問力やコミュニケーション能力を知るため

逆質問は、応募者のコミュニケーション能力を計る手段としても用いられます。自発的に発言する必要のある逆質問は、よりコミュニケーション能力を求められるため、「しっかりと自分の考えを持っているか」といった点も面接官は知りたいと考えています。
 
面接官からの回答を受けて質問を重ねたり、自分の考えを述べたりするなど、会話のラリーが続くかどうかを基準に評価されるので、ビジネスにおいては必要な要素だといえます。企業の成長に貢献する人材を選ぶためにも、「人前でも臆さず発言できるか」「瞬時に理解して正しい返答ができるか」といった部分も応募者の能力を判断する基準となるでしょう。
 

応募者の疑問や不安を解消するため

面接官は面接を通じて、応募者の疑問や不安を解消し、応募者の入社意欲を高める狙いもあります。なぜなら、疑問や不安が解消されないまま面接を終えた場合、応募者が他社に魅力を感じてしまい、採用を辞退されるリスクがでてくるからです。
 
実際、8割が入社後にギャップを感じたことがあるというデータもあり(※参考:2600人に聞いた「就業前後のギャップ」調査ー『エン派遣』ユーザーアンケートー|PR TIMES)、企業にとってコストや労力の無駄になりかねません。そのため、逆質問には企業側も誠実に対応してくれます。わからないことがあれば、率直に質問をぶつけることで、面接官へのアピールへとつながることもでしょう。


逆質問で好印象を残す答え方のコツ



逆質問で好印象を残す答え方として、以下3つのコツを紹介します。

  • 情報をさらに深掘りする
  • 自己アピールに繋げる
  • 相手の立場に合わせて質問する

事前に準備しておけば今後の面接対策に活かせます。それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
 

情報をさらに深掘りする

情報を深掘りしておくことで、面接官に入社する意思を強く伝えられるため、双方にとって大きなメリットをもたらします。HPや会社の資料を読み込んでいき、「自分は〇〇の仕事で活躍してみたいです。御社は〇〇についてどのように考えているのでしょうか?」など、入社後にやりたいことを具体的に説明できるくらい情報を深掘りしてみてください。
 
面接官は応募者の適性を正確に評価し、最適な採用決定を行えるため好印象を与えられるでしょう。公式サイトを見ればすぐにわかるような情報ばかりを質問してしまうと、面接官に良い印象を与えられないため、人と話すのが苦手な方は徹底してみてください。
 

自己アピールに繋げる

終盤に聞かれる逆質問は、最後に改めて入社意欲をアピールする絶好の機会でもあります。そのため、自己PRと絡めた質問になるよう工夫してみてください。
 
例えば、評価制度について知りたい場合は、「将来的に管理職やマネージャーポジションを目指したいと考えていますが、今からどんなスキルを磨けば良いでしょうか」と質問してみます。これを聞いた面接官は、「逆質問を考えていただけでなく、自社での成長意欲もある人なんだ」と良い印象を与えられるきっかけになるでしょう。
 
何をアピールしたいのか決めておくことも大切なため、自分の長所を伝える軸を先に決めて、そこから逆算して質問の内容を考えてみてください。
 

相手の立場に合わせて質問する

一次面接、二次面接、最終面接のいずれかで、質問内容を変えていきましょう。内容によって面接官の立場が異なることがあるため、立場にあわせて質問を変えればより的確な回答を得られるだけでなく、コミュニケーション能力も評価してもらえるでしょう。
 
例えば、一次面接で基本的な情報や企業の概要について聞いてみたり、二次面接は具体的な業務内容やチーム構成について詳しく質問したりするなど、面接官の立場を理解した質問を意識してみてください。状況に左右されず、柔軟に対応できる人材だと評価されるかもしれません。


【アピールポイント別】逆質問の例文



アピールポイントは、自分の状況によって面接官に伝える内容も変わってくるでしょう。
ここでは、さまざまなアピールポイント別に逆質問の例文を紹介します。
 

熱意をアピールしたいとき

熱意をアピールしたい場合は、「御社への志望度が高い」と面接官に思わせる質問が効果的です。入社前に準備することがあるか、どんな努力が御社には必要かなど聞くことで、入社に対して前向きな姿勢を伝えられます。
 
具体的な質問例文を以下で紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
 
御社で仕事を行っていく際に何を押さえておくべきだと思われますか?
 
新入社員に期待したいことで、大事なポイントがあれば教えてください
 
新入社員の方は、だいたいどの程度の期間で最初の成果を出していますか?
 
御社が現場で働いていく中で、大切にしている考えがあれば教えてください
 
御社で活躍している人の中には、何か共通点はありますか?
 
〇〇部に配属されたら、どのような仕事を任せていただけますか?
 
責任あるポジションを目指したいと考えているのですが、評価制度・昇進制度について教えていただけますでしょうか?
 
私は○○部署が気になっているのですが、仕事内容について詳しく教えてください
 
社内教育に力を入れているとお聞きしましたが、独自の研修などはありますか?
 
若手社員の方が、最初につまずくのはどんな場面が多いですか?
 

長所をアピールしたいとき

あからさまに強調するの必要はなく、さりげなさを心がけていきましょう。「私には○○の強みがあります」とストレートに伝えるのではなく、「私は〇〇を強みとしていますが、御社ではどの場面で貢献できるか」などと質問してみてください。
 
面接中に長所をアピールできない場面もあると思うため、その際は逆質問の時間を上手く活用してみましょう。
具体的な質問例文を以下で紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
 
◯◯に関しては得意ではありますが、御社で活躍するために、さらに努力すべき点はありますでしょうか?
 
私は頼られたりすることにやりがいを感じる性格なのですが、新入社員の段階で求められる役割はどのようなものでしょうか
 
多くの価値観を受け入れられる性格ですが、配属先の雰囲気を教えてください
 
私の強みは〇〇で△△のような場面で力を最も発揮すると考えています。御社は業務内容が多岐にわたりますが、特に〇〇が発揮できる場面はどのような場面でしょうか?
 
私は今まで周囲と積極的に連携して仕事する現場で働いていました。御社は多数の部署があるのですが他部署の方々とはどの程度接点がありますか?
 
私は根気強い性格で、目的を成し遂げるまでは諦められない性格です。御社の求める人物像としても「熱意のある人」と記載がありましたが、具体的にどんな人材が〇〇部署には所属していますでしょうか?
 
さまざまな人と交流してコミュニケーションを図るのが好きなのですが、御社の組織風土について教えてください
 
私は前職で幅広い年代の人と連携して仕事してきました。御社の業務の中で特に求められる人材はどのようなものでしょうか?
 
学生時代はサークルのリーダーを務めていました。その経験を御社で活かしたいと考えた場合、どのような業務があるでしょうか?
 
自分の意見はしっかりと口に出す性格ですが、新人でも意見をすることが許される環境でしょうか?
 

スキルや知識、経験をアピールしたいとき

スキルや知識、経験をアピールできるような逆質問ができれば、面接の最後により良い印象を残せる可能性があります。長所と同じで謙虚にアピールしつつ、入社後のやる気も伝えるのが良いでしょう。
 
具体的な数字や表彰された経験などがあれば、さらに好印象へとつながるでしょう。質問例文を以下で紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
 
留学経験を活かしたいと考えていますが、若手のうちから語学をいかす機会はありますか?
 
社内ベンチャーでリーダーとして働いた経験があります。御社でも新規事業を提案できる制度はありますか?
 
不動産の仕事にチャレンジしたく、半年前から宅建の勉強をしています。御社で活かすことはできますか?
 
前職では年1回社内で表彰があり、毎年名前を呼ばれることがモチベーションアップにつながっていました。御社には、社員を表彰する制度はありますでしょうか?
 
前職では毎月必ずノルマを達成していました。御社では、どのようにノルマを設定しているのでしょうか?
 
大学時代は、学部を越えて多くの友人に恵まれました。御社では、部署を越えた交流はありますか?
 
自分が取得している◯◯という資格を御社で活かすことはできますか?
 
アルバイト先では半年に1回活躍したアルバイトを表彰する制度があり、受賞をモチベーションに日々頑張り、三度優秀賞を獲得しました。御社では、そういった社員を表彰する制度はありますか?
 
日常業務の中で海外の人とコミュニケーションを取りながら仕事していました。海外勤務の可能性はあるでしょうか?
 
ラグビーで培った粘り強さは、前職の営業職でさらに磨かれたと思います。この粘り強さを御社の業務で発揮できる機会はありますか?


 【一次面接】逆質問の例文



一次面接は、人事部採用担当や、応募部署の現場社員・マネジャーが面接官となることが多いです。基本的な能力、あいさつや服装も含めた対人印象、コミュニケーションスキルを持っているかを見ているため、会社の制度や事例などを把握しておきましょう。
 
質問例文を以下で紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
 
私が志望したポジションで求められる人柄やミッションを教えてください
 
社員全体が仲が良い職場とお聞きしたのですが、社内で仕事以外のコミュニケーションを取る習慣はありますか。
 
もしよければ、〇〇(応募したポジション)の部署内の雰囲気を教えてください。
 
女性も活躍できる環境に力を入れているとのお話がありましたが、商品開発部に所属されている女性の働き方を教えてください。
 
新人でも御社で大きなチャンスをいただくためにも、私の経験やスキルについて現時点で不足している部分があれば教えてください。


【二次面接】逆質問の例文



二次面接まで進むと、面接官に会社で働く姿を想像させられるかが問われます。企業によっては、管理職が二次面接の面接官になるケースもあるため、即戦力になることをアピールできるよう、自分の知識やスキルを整理しておきましょう。
 
質問例文を以下で紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
 
一次面接で仕事内容を簡単に説明いただきましたが、〇〇部署に関する実際の仕事範囲はどこからどこまでになるかを具体的に教えていただきたいです。
 
1次面接でお伝えしたスキル以外に、〇〇の資格の試験も受験予定です。募集職種以外でもよいのですが、私の資格を生かせる業務があれば教えてください。
 
御社のHPに掲載してあります〇〇というサービスに感銘を受けました。このサービスが生まれたきっかけを知りたいため、教えていただけますでしょうか?。
 
御社の社員方は、休憩時間にどのような過ごされ方をしていますか?資料にもありましたが、〇〇さんのお昼休み光景についてお聞きしたいです。
 
御社に入社が決まった際は即戦力として1日でも早く活躍できるように努力していきます。入社前に身につけておくべき知識や、入社後に習得する必要があるスキルなどがあれば教えてください。


【最終面接】逆質問の例文



最終面接は応募者とのコミュニケーションの中で、応募者がどのようにして自社に貢献してくれそうかの最終判断を行います。会社のトップ層と話すため、長く勤めることを意識した質問を意識してみましょう。また、熱意の高さは厳しくチェックされるため、臆せずに対応していきましょう。
 
質問例文を以下で紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
 
〇〇様の書籍を読み、〇〇の言葉で感銘を受けました。〇〇の時期では何を考えて行動されたのか教えていただきたいです。
 
今まで経営をされてきた中で、最もピンチな時にはどのようにして乗り越えましたか?
 
経営者目線で見た御社の魅力は何だとお考えですか?
 
入社させていただけたら、私も〇〇の事業にも挑戦したいと考えているのですが、成果次第では可能でしょうか?
 
御社では、現在○○事業が活発におこなわれていますが、なぜ〇〇事業に多くの資金を費やしているのか。理由を教えていただけますでしょうか?

 

逆質問する際の注意点



逆質問する際の注意点は以下の4つです。

  • 調べればわかることは聞かない
  • 同じことを何度も聞かない
  • 待遇面をしつこく聞かない
  • 面接官が立場上答えられない質問はしない

それぞれの注意点を解説しますので、面接を受ける前の参考にしてみてください。
 

調べればわかることは聞かない

逆質問をする際には、企業の資料などを事前に調査し、それでもわからなかった点を質問していきましょう。なぜなら、公式サイトですぐにわかる内容を質問してしまうと、熱意がないと思われてしまい逆効果だからです。
 
例えば、扱っている商品やサービスに関する基本的な情報や、取引先企業などは、調査で容易に得られる情報の一部です。しっかりと調査したうえで、状況に応じた質問を行ってみてください。
 

同じことを何度も聞かない

同じ内容を何度も聞くことも、面接では避けるべきです。繰り返してしまえば、面接官に話を聞いていないという印象を与えてしまうので、注意していきましょう。
 
とはいえ、集団面接等の場合であれば質問に対する答えが出てしまったり、用意していた質問が被ったりする可能性もあります。そういった事態を避けるためにも、質問は最低7つ程度は用意しておきましょう。
 

待遇面をしつこく聞かない

待遇に焦点を当てすぎた場合、企業に対して給与や休暇などが最優先である印象を与えかねず、応募者としての熱意が伝わらない恐れがあるからです。気になる点ではありますが、伝え方によっては「会社や仕事内容よりも、待遇面が判断基準になっている」という印象を与えてしまいます。注意しておきましょう。
 

面接官が立場上答えられない質問はしない

面接官が個別の業務や部署の詳細な情報を提供できない場合は、質問を控えましょう。例えば、人事部の面接官に対して「営業課の1日の具体的な業務内容を教えてください」と聞いても、細かく把握していない可能性があります。担当している面接官が答えられる範囲を気遣えるか、コミュニケーション能力が問われる場面なので注意してみてください。


逆質問のNG例文



面接官から「何かありますか?」と聞かれたからといって、何でも聞いていいわけではありません。たった一つのNGな逆質問で不採用になる可能性も十分にありえる話です。

ここでは、逆質問のNG例文を5つほど紹介します。
 
社員の交流は月何日ありますか?できればプライベートとは区別したいので、参加したくないのですが…。
 
仕事がこなせるか不安なのでチームのリーダーにはなりたくないのですが、避けられる部署はありますか?
 
御社の創業はいつからですか?
 
営業職ですが、ノルマが達成できなかったら残業はありますか?
 
年間休日は130日以上ありますか?


まとめ



逆質問では待遇や詳細な業務情報に焦点を当てすぎず、熱意や適性をアピールしていきましょう。なお、一次面接や二次面接など、状況に応じた逆質問もあるため注意してみてください。最後に伝えきれなかった入社熱意や意欲などをアピールする絶好のチャンスなので、この機会をうまく活用すれば後悔のない面接を行えるはずです。

今回紹介した面接の注意点や例文を参考に、事前に対策を練りながら内定を勝ち取りましょう。

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