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段ボール工場はきついのか?将来性は?業務内容と併せて詳しく解説!

目次

私たちの生活に取り入れられることの多い「段ボール」ですが、製造している工場での仕事内容を知っている人は多くないかもしれません。段ボール工場の仕事についてネットでの評判を見ると、「きつい」という意見があります。


この記事では、なぜ段ボール工場の勤務が「きつい」といわれているのか、その理由を解説します。また、段ボール工場の業務内容と業界の将来性についても併せて紹介しますので、段ボール工場で勤務しようと考えている人はぜひ参考にしてください。



段ボール工場での作業内容


段ボール工場における製造スタッフの仕事内容には、パレット積みや梱包・検品作業などがあります。製造自体は機械が行うため、できあがった段ボールの確認・仕上げ作業が主です。段ボールを重ねて結束バンドで固定したり、汚れやキズ、シワなどがないか確認したりする作業は、工場勤務の作業員の手で行われています。


現場勤務以外の仕事

工場以外でも、段ボールに関わる仕事があります。それは営業やデザイン、設計業務です。営業の仕事は他の業界にもありますが、業務内容は段ボール工場でも同じです。


まずは顧客を探してアポイントを取り、困っていることはないかなど顧客の要望を聞きます。受注が決まれば、見積もりを出して工場に製造を依頼し、できあがった商品を納品します。納品後も、次の受注につながるよう、顧客とよい関係を築きアフターフォローするまでが仕事です。


デザイン・設計業務では、営業担当がヒアリングした顧客の要望をもとに、最適な段ボールのデザインを設計・考案します。顧客が納得する商品に仕上がるよう、サンプルを作り納品するまでが仕事です。


段ボール工場の現場勤務できついことは何?


一般的に、段ボール工場の勤務はきついといわれている職業の一つです。理由として仕事内容や労働環境がありますが、具体的には次のような点が挙げられます。


  • 段ボールが重くて運ぶのがきつい
  • 立ちっぱなしの作業なため腰や足がきつくなる
  • 臭いがきつい
  • 作業環境がきつい
  • 交替勤務制がきつい


それぞれ内容を詳しく見ていきましょう。


段ボールが重くて運ぶのがきつい

段ボール一つはそれほど重くはありません。しかし、実際の作業現場では、ある程度まとまった数の段ボールを一気に運ぶ作業が発生します。


特に、パレット作業はかなりの肉体労働です。パレット積みでは、段ボールをパレットの上に重ねて積み上げていき、まとめてトラックへと詰め込みます。パレット降ろしでは、段ボールが積み上がったパレットを丸ごと降ろします。


こういった重たい段ボールを運搬する作業を数時間続けるためには、ある程度の体力が必要です。自らの背丈以上ある段ボールの束を運ぶこともあり、慣れるまでは全身筋肉痛になります。


作業現場の中には、力仕事が難しい女性でも働ける部門もあるため、すべての作業が重くてきついということではありません。

力仕事が苦手でも、細かい作業が得意な人が梱包作業で活躍している現場もあります。体力に自信のない人でもできる仕事はありますので、作業内容を確認しましょう。


立ちっぱなしの作業なため腰や足がきつくなる

工場での作業は、基本的に立ち仕事です。同じ姿勢のまま、製品に問題がないか集中してチェックします。主に動いている機械に材料をセットしたり、できたものを移動させたりといった作業ですが、一日中繰り返していると疲れてきてしまいます。また、重い段ボールを移動する必要もあります。


丸一日の立ち仕事は足腰への負担が大きくなってきてしまい、腰痛に悩まされている人もいるようです。中には、継続的に筋トレをして体力をつけながら仕事をしている人もいます。


臭いがきつい

段ボール工場では、紙の独特な臭いが充満しています。特に、臭いに過敏な人にとっては慣れるまではきつい現場でしょう。


段ボールの独特な臭いの原因は、製造過程で使用されるスターチというデンプンなどです。紙の表面に塗って強度を上げるために使用されていますが、デンプンは腐りやすく、腐敗したら非常に強い異臭を放ちます。


日本製品は品質に敏感なため、腐ったスターチを使用することはまずありませんが、工場勤務ではこういった臭いの原因や、そのほか作業中に発生する臭いなどに悩まされる可能性があります。換気の十分に行われている工場でないと、苦痛に感じるかもしれません。


作業環境がきつい

段ボールを加工する過程では、どうしても埃や紙くずが舞ってしまいます。


紙をカットする際などに発生した細かい粉は、鼻や喉から体内に入ってしまい、鼻詰まりを起こします。そのため、気持ち悪くなったり、体調を崩したりしてしまうなどのリスクがあります。


また、段ボールをずっと持っていると、紙が手の油分を吸って手が乾燥します。工場勤務の際には、マスクや軍手は必需品です。


交替勤務制がきつい

段ボール工場には夜勤があります。交替勤務制を採用している工場が多く、日勤と夜勤に分ける2交替制や3交替制など、勤務地によってさまざまです。


仕事の時間が変則的だと、生活リズムが崩れやすくなってしまいます。特に夜勤の日は昼間に眠らなくてはなりませんが、明るい時間帯では十分な睡眠が取れず、結果的に睡眠不足になって、眠いまま仕事をすることになります。寝不足が続くと体力的にもきつく、ストレスも溜まってきます。


交替勤務制には、平日に休みが取れたり、夜勤手当が出たりするなどのメリットもありますが、一方で健康を害するデメリットが大きいでしょう。


段ボール工場が向いている人


段ボール工場勤務はきつい職業であるとされていますが、もちろん向いている人もいます。特におすすめなのは、次のような人です。


【段ボール工場が向いている人】

  • 単純作業が好きな人

工場の製造ラインで行う仕事は、基本的に同じ作業を繰り返す単純作業です。一つのことに集中して長時間取り組むことのできる人や、自分のペースでコツコツと仕事をすることが好きな人におすすめします。


  • 転勤などをせずに働き続けたい人

段ボール業界は転勤の少ない業界です。もちろん、大手企業に転職すれば転勤の可能性もありますが、ほとんどの中小企業は営業エリアが決まっているため、転勤の可能性はありません。


段ボール工場のおすすめポイント


体力的にきつい、つらいなど段ボール工場の悪いイメージが先行しがちですが、もちろんメリットもあります。段ボール工場の仕事のメリットや魅力は、以下のとおりです。


【段ボール工場のおすすめポイント】

  • 今後も需要がある素材として認識されている
  • 女性でも活躍できる箇所がちゃんとある
  • 転勤が少ない


ここでは、それぞれのポイントについて具体的に説明します。


今後も需要がある素材として認識されている

段ボールは、国内でリサイクルが積極的に行われており、リサイクルのシステムが確立しています。また、近年はSDGsの観点で、リサイクルがしやすい段ボールに注目が集まっています。


繰り返し利用可能なプラスチック製の段ボールもありますが、脱プラスチックの取り組みの中で、現在は導入が見直されています。既存のプラスチック製品に関しても、環境によい段ボールで代替する活動が行われています。


強度の増した段ボールで、頑丈ながらも軽い家具や雑貨などが作られており、今後も活躍の場が広がることでしょう。


女性でも活躍できる箇所がちゃんとある

段ボール工場では、女性も多く働いています。重い段ボールを運ぶなどの肉体労働もありますが、段ボールの向きを揃えることや出荷に向けての準備など、肉体労働ではない作業も多いです。細かな作業が必要な部署では、女性が重宝されています。


また、デザインや設計業務では美大や芸大卒の人も多く、男女問わず仕事をしています。

段ボール工場での業務は多岐にわたり、女性が快適に働ける環境が整った会社も多く、現場では細やかな気遣いや、消費者のことを考えた提案が求められており、女性も活躍できる職場です。


転勤が少ない

段ボール業界は、比較的転勤がほとんどない業界とされています。


理由は、営業場所や会社がある都道府県や近隣のみと、エリアが限られているためです。もちろん、段ボール企業の中でも大企業に就職すると転勤の可能性が出てきますが、ほとんどの中小企業では、基本的に急な転勤の心配はないと思ってよいでしょう。


転勤したくない人、地元で働きたい人にとっては特におすすめします。


段ボール工場の将来性と重要性


段ボールは、畑や市場などでの農作物の運搬、店舗の商品や家具の引っ越し作業など、日常のあらゆる場面で利用されています。野菜や果物、商品の保管・輸送に必須のツールであり、生活に欠かせません。


あらゆる物の市場や輸送が広がることで、それに比例して段ボールの売り上げも上がります。また最近では、コロナ禍における通販需要の高まりから段ボールの利用機会が増えています。


箱としてだけでなく、段ボールを使用した環境にやさしい家具や、災害時の簡易ベッドなど、活躍の場面も増えてきています。


このように、段ボールは業界的にも需要が高まりつつある製品です。活発な営業活動や、顧客との関係性が良好な企業などは、これから将来性の高まるよい職場であるといえるでしょう。


 まとめ


段ボール工場での仕事は、一般に体力や健康面できついといわれることが多いです。


一方で、業務が単純作業なことや、転勤が少ないなどのメリットもあり、人によっては働きやすい環境でもあります。


さらに近年では、段ボール需要の高まりによって将来性も高まってきました。きついこともありますが、身近で人の役に立つもの作りは、十分にやりがいや可能性を感じる仕事でもあります。女性でも働ける職場があるため、段ボール業界に興味を抱いた人は、ぜひ挑戦してみましょう。





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