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製造業における出来高とは|定数製造との違いや出来高製造のメリットなども解説!

「出来高」という言葉はさまざまな文脈で使用されます。ここでは、製造業における「出来高」について説明します。この記事を通じて、出来高製造と定数製造の違いについて理解できるようになります。また、出来高製造を行うメリットや、製造業においてそもそも生産性を向上させるべき理由について明確になるはずです。

目次

製造業における出来高とは


製造業における出来高とは、製造によって作られた製品の数量のことです。製造業において、大量の商品を製造する場合、発注した数量ぴったりで納品するのは困難です。そのため、出来高で、つまり実際に製造した数量で出荷したり、納品したりすることがあるのです。

出来高製造と定数製造の違い

製造業においては、出来高製造と定数製造があります。定数製造とは、発注した数量に合わせて製造、出荷、納品することです。
上述したように、出来高製造では最終的に出来上がる数量に変動が発生する可能性があります。その理由はさまざまです。大量生産しているプロセスで、製品の欠けや割れが発生することがあります。また、生産された商品が汚れていたり、ラベルの印刷がずれたりすることもあります。そのため、同じ原料を使っても、毎回出来高は変化するのです。そのため、実際に生産工程を終えて、作られた出来高で出荷することを「出来高出荷」といいます。
 

出来高製造を行うメリット



ここでは、出来高製造を行うメリットについて説明します。主な3つのメリットがあります。

  • 製品ひとつあたりの単価を落とせる
  • 環境に良い製造に取り組める
  • 余剰在庫を持たずに済む


製品ひとつあたりの単価を落とせる

出来高製造を行う1つ目のメリットは、製品ひとつあたりの単価を落とせる点です。出来高製造においては、製造において発生するロス分を想定した見積もりにする必要が無いため、若干ではあるがひとつあたりの単価を落とすことが可能になります。
 

環境に良い製造に取り組める

出来高製造を行う2つ目のメリットは、環境に良い製造に取り組める点です。出来高製造であれば、余分に製造してしまった分も出来高出荷で廃棄せず使用できます。また、あくまでも定数製造を貫く場合、製造側としてはロス分を想定して大目に製造しなければなりません。例えば、発注数が1,000個の場合、ロスを想定して1,100個製造するとします。しかし、結局ロスが50個しかでなければ、50個は廃棄することにもなりかねません。こうした無駄をなくすることで、環境によい製造を行えるため、SDGsの目標12「つくる責任」 も果たすことができるのです。

余剰在庫を持たずに済む

出来高製造を行う3つ目のメリットは、余剰在庫を持たずに済む点です。余剰在庫を抱えるなら、その分、スペースを確保したり、管理したりするためのコストがかかります。毎回の製造のたびに生まれる在庫は大したことはないかもしれませんが、定数製造を選択し、在庫を蓄積していけば、そのコストは膨大なものになりかねません。

出来高は生産性を向上させる際に役立つ指標の一つ



一般的に生産性は生産出来高と、生産に投入した資源(材料、人材など)によって測定できます。言い換えれば、より少ない資源で、より多くの出来高を生み出せれば、製造現場の生産性は高いと評価されます。つまり、出来高は生産性を計る際に利用される数値の一つなのです。

生産性の向上を図るメリット 


 
製造現場の指標として、出来高の数値が必要になってくることを踏まえると、生産性の向上を図ることが必要です。生産性の向上を図るメリットには以下のようなものがあります。
 

コスト削減につながる

生産性の向上を図る1つ目のメリットは、コスト削減につながることです。生産性が向上すれば、より少ない労働力でこれまでと同じ出来高製造を行えます。製造現場で勝手に出来高を減らすことはできませんが、生産性を向上させることで、現在の人手不足の問題にも対処できるでしょう。
 

労働時間の減少によってライフワークバランスがとれる

生産性の向上を図る2つ目のメリットは、労働時間の減少によってライフワークバランスがとれる点です。生産性が向上すれば、従業員の労働時間を削減することができます。そうすれば、従業員の残業を減らせますし、定時で帰ることができ、仕事以外の時間を家族や自分の趣味のために使うことができるのです。
 

まとめ


 
出来高製造は、自社にとっても、環境保護の観点からもメリットが多いといえます。現在、定数製造を採用している製造現場の方は出来高製造を検討してみてはいかがでしょうか?

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