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製造業の仕事内容|向いている人の特徴や必要な資格・年収を紹介

目次

国内全体の少子高齢化に加え、製造業というと「きつい」「残業が多い」というイメージが先行していることもあり、人手不足が深刻です。一方でわたしたちの生活に欠かせない分野であり、社会に大きく貢献している職種でもあります。

ここでは、製造業の仕事内容ややりがい、求められるスキルなども踏まえ、どんな人が向いているのか説明します。製造業を就職先として検討している人は参考にしてください。



製造業の仕事内容


製造業の主な仕事な内容を紹介します。その内容は多岐にわたりますが、ここでは代表的な五つの分野を取り上げます。


  •   製造
  •   検品
  •   組立
  •   生産管理
  •   ピッキング


製造

製造は、原材料を加工し、部品を組み立て、製品を生産する仕事のことです。製造業の中心をなす業務であり、生産される製品には、自動車や家電、工業機械などの機械関連製品、お菓子やジュース、加工品などの食品関連の製品、また医薬品などが挙げられます。また、そうした製品の原材料になる衣類の繊維や、機械の金属・部品などの製造分野もあります。

製造の仕事には、化学物質を扱ったり、感電や火災の危険性があったりするものが含まれています。そのため、製造において何よりも注意すべきなのは安全衛生管理です。


検品

検品とは、完成した製品をチェックして出荷できるようにしておく作業です。とても大切な仕事で、集中力が必要な作業でありながら、単純作業のため骨の折れる仕事といえるでしょう。

検品ミスが発生すると、製品や企業へのクレームにつながりかねません。そのため、マニュアルをきちんと確認して、分からないことをはきちんと質問し、焦らずに一つひとつ検品することが大切です。

組立

組立とは、ラインから流れてくる部品やパーツを接合してユニットにする仕事です。製造工程の中でも中心的な業務といえるでしょう。

組立が遅れると全体の作業工程の生産性が低下します。そのため、組立に携わる一人ひとりが受け身で漫然と作業するのではなく、どうすれば効率よく仕事を進められるか考えることが必要です。

生産管理

生産管理とは、受注数や原材料の供給、在庫、現場の人員などさまざまな要素を考慮して、生産工程全体を管理する仕事です。

生産管理は企業側のコストを最小限にし、顧客の満足度を最大化するための非常に重要な部門です。

納期や在庫、工程、原価が関係し、複数の部門や部署とのやりとりが必要なため、相互のコミュニケーションが大切です。各部門間に認識の相違が生まれると、生産計画通りに製造することが難しくなるからです。

ピッキング

完成した製品はすぐに発送されるわけではなく、倉庫に保管されます。受注数に応じて、適切なタイミングで発送される際に、倉庫の所定の位置から製品を取り出す作業がピッキングです。

ピッキングは決して複雑な作業ではありません。品番や数量を間違わずに正確にピッキングすること、ミスなく発送準備を整えるようにしましょう。


製造業の仕事のやりがい


製造業はわたしたちの日常生活に深くつながっており、その意義を考えるととてもやりがいのある仕事です。ここでは製造業のやりがいを二つの視点から分析します。


●社会貢献

●目標達成


社会貢献

医薬品や食料品、衣料品、あるいはそれらの原材料の生産がストップしてしまったら、わたしたちの生活は立ち行かなくなってしまいます。それほど重要な業種であるにもかかわらず、人手不足が深刻なのも製造現場の現状です。

言い換えると、製造業は社会の基盤を支え、消費者のニーズを満たす、貢献度の高い仕事です。製造現場で働く一人ひとりの働きが社会に貢献していることを忘れないようにしましょう。


目標達成

製造は単調な仕事のように思えるかもしれませんが、顧客の発注に応じて必要な製品を適切なタイミングで納品するためには、無理のない計画とそれを達成するための実行力や高い生産効率が求められます。製造に携わる一人ひとりがそのような意識を持ち、個人として、また部門・部署として目に見える数値目標を達成できたら、大きな満足感を得られるでしょう。


製造業に向いている人の特徴


自分が製造業に向いているかどうか分かるでしょうか? ここでは、二つのポイントを取り上げます。


●数字や図面に苦手意識がない人

●集中力のある人


数字や図面に苦手意識がない人

一口に製造業といっても扱う製品はさまざまですし、いろいろな工程があります。製造工程の中でも加工や組立においては数字や図面の参照が必要になることもあります。必須ではありませんが、もともと数字や図面に苦手意識がなければ、製造業に向いているといえるでしょう。


集中力のある人

製造業の仕事において注意力を欠くと、重大な事故やミスにつながりかねません。そのため、どの作業を行うにしても集中力が求められます。特にマニュアルに基づいて、細かいところまでチェックし、企業側が求めている品質を維持するための検品作業には高い集中力が要求されます。


製造業で必要なスキル・資格


製造業で生かせるスキルや資格には以下のようなものがあります。


●衛生管理者

●溶接技能者

●フォークリフト運転技能者

●特定化学物質等作業主任者


衛生管理者

衛生管理者とは、労働者の健康のため、現場の衛生環境を管理する職務を担う資格者です。労働者が常時50人以上いる事業場では、衛生管理者の選任が必須です。

衛生管理者には、ガスや有害な粉末などが発生する有害業務を含む業種も扱える第一種衛生管理者と、有害業務は扱えない第二種衛生管理者があります。

2020年の第一種衛生管理者の合格率は43.8%、第二種は52.8%で、国家資格の中では決して難関資格ではありません。もっとも合格するためにはしっかりとした勉強と対策が必要です。


溶接技能者

すべての溶接に資格が必要なわけではありませんが、対象材料によっては労働安全衛生法などによって定められた国家資格の取得が必要です。

例えば、ガス溶接を行うには、ガス溶接技能講習の修了による、「ガス溶接技能者」の取得が必要です。講習の内容を理解していれば、ほとんどの人が合格する試験で難易度は高くありません。

他にもガス溶接技能者や、アルミニウム溶接技能者などもあり、携わる溶接の種類に応じて資格が求められる場合があります。


フォークリフト運転技能者

ピッキングなどの際に必要なフォークリフトは、免許がなければ運転、操作できません。

講習は学科と技能があり、それぞれに修了試験があり、合格すると終了証が発行されます。合格率は90%を超えており、自動車の運転を経験した人にとっては難しくない試験といわれています。


特定化学物質等作業主任者

正式には「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者」です。作業に従事する労働者が特定化学物質等に汚染されないように作業を監督する資格者です。

2日間の講義があり受験しますが、合格率は95%以上で難易度は高くありません。


製造業界の平均年収


製造業界の平均年収は、他の業界と同じように経験年数や年齢によって異なります。20代の平均年収は300~400万円ですが、30代になると400~500万円、40代だと500~600万円と上がります。

製造業界で働く場合、資格や技能に応じた手当があることを覚えておきましょう。また、危険性が高かったり、高温や低温にさらされたりする環境で働く場合の特殊作業手当もあります。

他の業種と同じように、法定労働時間を超えた時間外手当として、基本給を時給換算した金額の25%以上が上乗せされますし、午後10時から午後5時までの勤務には深夜労働手当が支給されます。


製造業の求人例


ここでは、製造業の具体的求人例をご紹介します。


●事例1(ジェネリック医薬品の製造)

●事例2(大手メーカーの製造現場、構内軽作業)


事例1


年代別の年収例

40歳係長/600万円、35歳主任/500万円、26歳/400万円

求める人物像

高卒以上、製造・包装関連の業務経験、生産機械の知識ある人歓迎

仕事概要

ジェネリック医薬品の製造業務、包装業務



事例2


年代別の年収例
36歳(入社11年目)・クライアントリーダー/610万円、29歳(入社6年目)/490万円、23歳(入社2年目)/416万円
求める人物像

20代~50代、性別、学歴、経験一切不問

仕事概要
大手メーカーの製造現場、構内軽作業



まとめ


製造業は社会の基盤を支えるやりがいのある仕事です。人手不足が続いているため、売り手市場ともいえるかもしれません。また経験や資格を積むことで年収もアップしていきます。

新卒や中途で求職中の人は製造業への就職を検討してみてはいかがでしょうか?




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