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工場勤務は髪色が自由?制限される理由や注意点を紹介

目次

帽子や作業着を着用して仕事をする職場が多い工場勤務。髪色や髪型は自由なイメージを持っている人も多いと思いますが、実際のところはどうなのでしょうか?


今回は、工場で働く場合の髪色や髪型、ピアスやネックレスの着用について、法律上の規則も含めて詳しく解説します。工場勤務を検討している人で派手な髪色でも働けるのか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。


法律上は就業時の髪色や髪型は自由


工場での勤務にかかわらず、髪色や髪型は「個人の自由として尊重されるべき」と法律上で定められています。つまり、髪色や髪型は労働者の人格に関わるため、基本的に会社側は厳しい注意や制限を設けることはできません。従って、就業時の髪色や髪型は自由です。


身だしなみについて、実際に大阪市営地下鉄(現・大阪市高速電気軌道)の運転士が裁判を起こし勝訴した事例があります。訴訟の内容は、大阪市側は「ひげを生やすのは清潔感を欠く」などの理由で禁止しにもかかわらず、ひげを生やして勤務を続けた運転士に対して減点評価を下したのです。これに不服を感じた運転士が、裁判を起こしました。


裁判結果は、規律自体は違法ではないが「ひげを生やすのは個人の自由で適正な人事評価を受けていない」とし、大阪市側の違法が認められ、大阪市に44万円の賠償が命じられたのです。


参考:地下鉄運転士「ひげ禁止」は違法 大阪市に賠償命じる


特に、工場勤務の場合は取引先や顧客と直接会う機会が少ないため、髪色について厳しく言われにくい職場です。しかし、工場の種類によっては安全・安心を保護する目的で規制される場合があるので、下記で詳しく解説します。


業務上の安全・安心を保護する目的で規制される場合あり


工場での髪色や髪型は法律でも定められているように基本的に自由であることをお伝えしましたが、工場の種類によっては業務上の安全性や安心を保つ目的で規制される可能性があります。


例えば、食品工場やライン工場では長い髪を禁止していることが多いです。理由は、製品に異物である髪の毛の混入を防ぐことや機械に巻き込まれないようにするためなどです。このように、衛生面や安全性を最優先する理由の場合、会社側は規制によって禁止できます。


安全や安心を保護する目的で髪色や髪型に規制が設けられている場合は、「個人の自由」よりも優先されるため、規則に従う必要があることも覚えておきましょう。


ピアスやネックレスなどのアクセサリーは?


工場勤務で髪色や髪型については「個人の自由」が尊重されるため、基本的に厳しく言われません。では、ピアスやネックレスなどのアクセサリーはどうなのでしょうか?


結論を先にお伝えすると、先ほどの長い髪と同じ理由で工場の種類によってはアクセサリー全般を禁止していることがあります。特にピアスは外れやすいため、機械の中に落ちて故障の原因になったり、食品の中に入って異物混入になったりするなど衛生面や安全性においてリスクの高いアクセサリーです


このような理由から、アクセサリーについては髪色や髪型よりも厳しく規制している工場もあり、就業中の着用は認められない可能性が高くなります。


個人の自由はあっても規律性が重要


工場勤務で髪色や髪型について「個人の自由」が尊重されるとはいっても、同僚との兼ね合いもあるためやはり規律性は重要です。


金髪などの派手な髪色やドレッドヘアーなどの奇抜な髪型は周囲との協調性に欠けていると思われるため、最低限社会人としての常識が必要です。特に、面接や勤務し始めのときに派手な髪色をしていると「協調性がない」と判断されてしまうので、髪色には注意しましょう。


好みの髪色で工場勤務をしたい場合は、周囲の雰囲気や同僚の髪色などを見て判断するといいでしょう。それでも不安な場合は、上司に相談するのがおすすめです。


まとめ


工場勤務での髪色や髪型は法律上も定められている通り「個人の自由」が尊重されるため、基本的には厳しく言われません。しかし工場の種類によっては安全性や衛生面を最優先するため、髪色や髪型に規制を設けている会社もあります。派手な髪色は協調性に欠けると判断されることもあるので、自由とはいっても規律性を重視することも大切です。





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