Blog

ブログ

フォークリフトの種類と特徴|必要な資格や免許は?

目次

フォークリフトには、いくつもの種類があることをご存じでしょうか。

「仕事でフォークリフトを使わなくてはいけない」「フォークリフトを扱う仕事に就きたい」と考えているのであれば、扱う荷物や作業場所によって、使用するフォークリフトが変わることを知っておくべきでしょう。

この記事ではこれからフォークリフトの資格を取りたいと考えている人のために、フォークリフトを扱うのに必要な資格も紹介しています。

フォークリフトに関わる仕事に従事する前に、フォークリフトの知識を深めましょう。



フォークリフトとは


フォークリフトは、油圧で昇降・傾斜ができる荷役自動車で、車体に貨物を運ぶためのフォークが備わっているのが特徴です。

短距離の荷役運搬が目的なので、フォークリフトの最高速度は速くありません。


【最高速度の目安】

  • リーチリフト:約11km/h
  • カウンターバランス式小型フォークリフト:約20km/h
  • 最大荷重10トン以上の大型フォークリフト:約35km/h


荷物を運搬するときはフォークを荷物の下に差し込み、パレットを使って運搬する場合はフォークをパレットに差し込んで持ち上げます。


フォーク以外のアタッチメントを装着することで、さらに多くの作業に対応可能です。


ハンドリフトとの違いとして、荷物持ち上げるためのフォークやマストを装備していること、動力をもって走行したり、フォークの昇降を行ったりすることなどがフォークリフトの定義とされています。


フォークリフトの種類


フォークリフトは、大きく以下の6つに分けられます。


  • カウンターバランスフォークリフト
  • リーチフォークリフト
  • サイドフォークリフト
  • ウォーキーフォークリフト
  • マルチディレクショナルフォークリフト
  • オーダーピッキングトラック


それぞれの特徴を見ていきましょう。


カウンターバランスフォークリフト

カウンターバランスフォークリフトは、フォークが前方に付いているフォークリフトです。

一般的にイメージされる典型的なフォークリフトといってよいでしょう。

車体の後方に重りを置くことで、荷物を持ち上げたときにバランスを取ることができます。


車体の安定感があり、走行速度やフォークの動作が速いので、安全に効率よく作業できます。

デメリットは、車体が大きいので狭いところでの作業に向かないことです。


リーチフォークリフト

リーチフォークリフトは、オペレーターが立ったまま操作するフォークリフトです。

フォークを前後に動かして移動できます。


小回りが利くので、狭いところでの作業に向いているフォークリフトです。

若干安定性が悪く、荷物を高く上げすぎるとバランスを崩す可能性があります。

傾斜のある場所での作業には向きません。


 サイドフォークリフト

サイドフォークリフトは、車体の横にフォークが付いているのが特徴です。

広い荷台があるので、木材やパイプなどの長い資材の運搬に向いています。


ウォーキーフォークリフト

ウォーキーフォークリフトは、オペレーターが歩きながら操作するタイプのフォークリフトです。

車体がコンパクトなので、狭いところの作業に向いています。


6種類のフォークリフトの中で最も小回りが利き、エレベーターに乗っての移動も可能です。


マルチディレクショナルフォークリフト

マルチディレクショナルフォークリフトは、前後左右に動かせるフォークリフトです。

進行方向を変えるのに切り返しの必要がないので、工場など狭い場所での作業に向いています。


オーダーピッキングトラック

オーダーピッキングトラックは、運転台が荷台と一緒に上下するタイプのフォークリフトです。

高いところに、手作業で荷物を置きたいときや取り出したいときなどに活躍します。


フォークリフトの動力


フォークリフトの動力には、内燃機関式と蓄電池式があります。

以下に、それぞれの違いや特徴をまとめました。


 内燃機関式

内燃機関式とは、一般的にいうエンジンのことです。

燃料には、ガソリン・ディーゼル・LPGなどがあります。


スピードよりパワーを重視したいフォークリフトの場合に、ディーゼルを燃料とするタイプを使用することが多いようです。

ただし排気ガスによる健康被害の懸念があるので、閉鎖された場所での使用は難しいでしょう。


蓄電池式

蓄電池式は、バッテリーにためた電気でモーターを動かす、充電タイプのことをいいます。

バッテリー自動車がなかなか普及しないのに対して、フォークリフトでは早くからバッテリータイプの蓄電池式が普及していました。

現在3トン以下の小型フォークリフトでは、蓄電池式を使っていることが多いでしょう。


蓄電池式のフォークリフトは騒音が少ないので、住宅街での作業や深夜・早朝に作業するときにおすすめです。

排気ガスが出ないため、冷凍倉庫など閉鎖された場所で使っても安全です。


 フォークリフトを扱うために必要な資格


フォークリフトを扱うには資格が必要です。

フォークリフトを操作するために、どのような資格が必要になるのか確認しておきましょう。


フォークリフト運転技能講習

倉庫や工場などでフォークリフトを操作して、荷物の運搬などの作業をするために必要なのがフォークリフト運転技能講習です。

フォークリフト技能講習を受講して、運転技能講習終了証を取得すると、敷地内でフォークリフトを扱えるようになります。

所有している資格によって必要な講習時間が変わります。


  • 普通自動車の免許がない場合:35時間程度の講習受講が必要
  • 自動車免許か限定を除く大型特殊自動車免許の取得者:31時間


講習を受けるだけで終了証が発行されるので、難易度も低く取得しやすい資格といえます。

受験資格は18歳以上であることのみです。


フォークリフト運転特別教育

最大荷重1トン未満のフォークリフトであれば、資格がなくても操作可能です。

ただ安全のために、1トン未満のフォークリフトを扱う場合は、フォークリフト運転特別教育を受けることが義務付けられています。


フォークリフト運転特別教育は、学科と実技それぞれ6時間以上の講習を修了することで終了証が交付されます。

フォークリフト運転技能講習と同様、受講資格は18歳以上であることです。


特殊自動車免許

特殊自動車免許は、フォークリフトで公道を走るために必要な資格です。

フォークリフトの運転免許だけでは、公道は走れません。

運転するフォークリフトの大きさや最高速度によって、大型特殊自動車免許か小型特殊自動車免許かによって、運転できるフォークリフトの最大速度や大きさが変わります。


フォークリフトで公道を走るためには、特殊自動車免許以外にナンバープレートの分類に対応している運転免許も必要です。

また特殊自動車免許を持っていても、荷物を積んで公道を走ることはできません。


教育訓練給付金制度が利用できることも

フォークリフトの免許を取得するにあたり、教育訓練給付金制度を利用できる可能性があります。

この制度を利用した場合に給付される金額は、支払った費用の20%相当です。


受給資格は、現在仕事をしているか仕事をしていないかによって変わります。


  • 仕事をしている:雇用保険の被保険者期間が3年以上であること
  • 仕事をしていない:離職日から受講開始までの期間が1年以内で、雇用されていた期間が3年以上であること


フォークリフトが活躍する場所


フォークリフトの資格があればさまざまな業種で活躍できます。


【フォークリフトが活躍する業種の例】

  • 物流業
  • 食品業
  • 鉄骨、鉄工業
  • 木材業
  • 解体業
  • 土木・建築業
  • 造園・石材業
  • 水道管工事業
  • 電気・電話工事業
  • 産業廃棄物処理業
  • 建材業 など


このように、フォークリフトは多くの業種で必要とされています。

勤務先によっては、フォークリフトの資格があることで資格手当てがもらえる場合もあるでしょう。


ただし就職に関しては、フォークリフトの資格を持っていたとしても、経験者の方が優遇される傾向にあります。


 労働災害に注意が必要


工場や倉庫での仕事に欠かせないフォークリフトですが、事故などの労働災害も後を絶ちません。

フォークリフトに関係する労働災害には以下のようなケースがあります。

  • 挟まれ・巻き込まれ
  • 墜落・転落
  • 激突され


これらの労働災害は、運転席から身を乗り出して物を取るといった些細な行動から発生しています。

フォークリフトの事故を避けるためにも、フォークを操作する以外の作業は面倒がらずに運転席から降りて行いましょう。


まとめ


フォークリフトは、さまざまな業界で活躍しています。

安定性が高く動作の速いカウンターバランスフォークリフトや、小回りが利くリーチフォークリフトなど、扱う場所や荷物によって使うフォークリストの種類も変わりますが、必要な免許は同じです。


フォークリフトの免許があれば、仕事の幅も広がります。

教育訓練給付金制度の対象者は、給付金を利用してお得に免許を取得しましょう。





Contact

各種お問い合わせ

Recruit

採用情報