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自動車製造業の仕事はどんなことをするの?必要な資格はある?

目次

求人情報紙などで、自動車製造業の求人募集を見かけたことはありませんか?

自動車製造業の求人は、比較的条件の良いものも多く、「応募してみようか」と検討している人もいるのではないでしょうか。


ただ、「仕事内容がよくわからない」「何も資格を持っていないけど大丈夫だろうか」といった心配もあることでしょう。

そこで今回は、自動車製造業の仕事内容や、役に立つ資格についてまとめました。

自動車製造業に向いている人の特徴や、仕事で大変なことも紹介しているので、これから自動車製造業で仕事をしたいという人は、ぜひ参考にしてください。



自動車製造業ではどんな仕事をするの?


まずは、自動車製造業でどのような仕事をするのか見ていきましょう。

ここでは、プレス・溶接・塗装・エンジン製造・組み立て・検査の6つに分けて紹介します。


プレス

プレスは自動車製造における最初の工程で、銅板から自動車のパーツを作る作業です。

ロール状に巻いた銅板コイルを機械にセットして、必要な大きさに切り出し、プレスマシンで圧力をかけて目的の形に成形します。

型取りできたパーツは、研磨して磨き上げます。


溶接

プレスの工程でできあがったパーツを、溶接で接合して組み合わせます。

溶接作業の過程で有害物質であるヒュームが発生しますが、自動車製造の溶接作業は、機械が行うことがほとんどなので、作業員に危険はありません。


作業員は直接溶接をするのではなく、溶接の機械をメンテナンスのするのが主な仕事になります。

機械が溶接した部分の検査をするのも、この工程の作業員が行います。


塗装

塗装では、自動車の本体部分に塗料を施します。

自動車の塗装に使うのは、電気を利用した電着塗装です。


伝導性の高い水性塗料が入ったプールに、車体を沈めて電流を流すことで、短時間でムラなく仕上げることができます。

スプレーで塗装するより、色がはげにくいというのも電着塗装の特徴です。

細かい部分で塗り切れていないところは、手作業で仕上げを行います。


エンジン製造

エンジンの製造は多くの場合、本体のフレームとは別の工場で作られます。

主にロボットを使って作業するので、作業員の仕事は機械操作がメインです。


最初に高温で溶解した金属材料を、型に流し込んで加工します。

その後、機械使って自動車のエンジンに仕上げます。

仕上がったエンジンの検査をして、不具合がないかを確認するのもこの工程の仕事です。


組み立て

できあがったパーツを組み立てていきます。

基本的には機械を使って組み立てますが、細かいところの組み立ては手作業です。


ベルトコンベアから流れてくる部品を組み立て、ひとつの作業が終わったら次の工程へ流すというライン作業で進めます。

工程ごとに担当が決まっているので、同じ作業を延々と繰り返すことになりますが、その分仕事自体は簡単です。

未経験者でも比較的簡単に取り組めるでしょう。


検査

完成した車の性能や安全性などの最終チェックを行うのが検査です。

車体・タイヤ・カメラなどの検査のほか、走行検査など細部にわたり検査して、問題ないかを確認します。


人命にもかかわることなので、検査項目は細かく設定されており、全部合わせると100以上の検査項目があります。


自動車製造業の年収


自動車製造業では、正社員、期間従業員、派遣社員といった働き方があります。

正社員の年収相場は400~500万くらいが目安です。ただ、順調に出世できればその分給料も高くなるでしょう。

管理職になると、年収700万をこえることもあります。


メーカーと直接雇用契約を結ぶ期間従業員は、年収400~450万くらいが相場です。入所祝い金・満了金・皆勤手当などの手当てが充実しているので、比較的年収も高い傾向にあります。


契約元が派遣会社となっている派遣社員の場合は、時給で1500円、年収で400万前後が相場です。

自動車製造の仕事では、寮や社食を完備していることが多いので、これを利用することで生活費の節約にもなります。


自動車製造業の魅力


自動車製造業で働くことの魅力にはどのようなことがあるのでしょうか。

自動車製造ならではの魅力やメリットを見ていきましょう。


未経験者でも働きやすい

自動車製造では、無資格・未経験でもできる仕事が多いのが魅力のひとつです。

仕事内容がマニュアル化されており、初めての人でも作業しやすくなっています。


最初は簡単な単純作業場ばかりでも、経験を積むことでほかの仕事を任されることもあり、未経験から始めたとしても、努力次第でキャリアアップも可能です。

企業によっては、社員登用制度を設けている場合もあります。

初めて自動車の製造に携わるという人でも働きやすいのが特徴です。


福利厚生が充実している

自動車製造業の仕事では、寮や社食を利用できたり、入社祝いや満了金などの手当がもらえたりと、福利厚生が充実しています。

寮を利用すれば、家を探す手間がかからず、敷金や礼金もかかりません。寮によっては、家具や家電が備え付けのところもあります。

社食も割安で利用できるので、食費の節約になります。

このように福利厚生が充実しているため、まとまったお金がなくても、安心して仕事を始められるでしょう。


需要があるので仕事が途切れない

車には、常に一定の需要があります。

需要が安定しているので、突然仕事が減ったり、なくなったりするといった心配がありません。

期間従業員や派遣社員であれば、契約期間が終了しても、比較的すぐに次の仕事を見つけやすいでしょう。


 自動車製造業で大変なこと


次に、自動車製造の仕事で大変なことを紹介します。


体力や集中力が必要

自動車製造の仕事は、基本的に肉体労働です。

立ちっぱなしの作業に加えて、重いパーツを持ち上げたりして運ばなくてはならないこともあります。

自動車製造の仕事をするのであれば体力は必要です。


また長時間同じ作業を繰り返すので、集中力も必要でしょう。

仕事は簡単なものが多いですが、単調な作業をコツコツ続けなくてはいけないので、人によってはツライと感じることがあるようです。


慣れるまではライン作業のスピードが速い

自動車製造でライン作業を始めると、「ラインのスピードが速い」と感じることがあります。

最初のうちはラインのスピードについていけず、ラインを止めてしまうこともあるでしょう。

ライン作業は自分のミスでラインを止めると、他の人の作業も止まってしまうため、それがプレッシャーになる場合もあります。

慣れてしまえば、ほとんどの人は問題なくスピードについていけるようになりますが、仕事に慣れるまではラインのスピードについていくのが大変です。


自動車製造業に向いている人


自動車製造の仕事は、どのような人に向いているのでしょうか。

自動車製造業に向いている人の特徴を見ていきましょう。


車が好きな人

車が好きな人にとって、車の製造にかかわることができる仕事は大きなやりがいを感じられるでしょう。

車が好きだから車製造の仕事に就いたという人も多く、車への愛着が強い人が多いのも特徴です。


自分が携わった工程を経て車ができあがっていく過程を見られるので、楽しみながら働けます。


体力に自信がある人

自動車製造では、一日中立ちっぱなしで作業するので、体力が必要です。

重いパーツを持ち上げたり運んだりすることもあるので、ある程度の筋力も必要でしょう。


体力や筋力に自信がある人は、自動車製造の仕事に向いています。


単調な作業が苦にならない人

自動車製造のライン作業は、単調な作業の繰り返しです。

作業は、未経験者でもすぐに取り組めるようにマニュアル化されているため、誰でもできるようになっています。


仕事自体は簡単ですが、同じ作業を繰り返すのが苦手な人には向きません。

自動車製造の仕事は、単調な作業をコツコツ続けられる人に向いているでしょう。


自動車製造業で役立つ資格


自動車製造業では、無資格でもできる仕事もありますが、資格があればより仕事の幅が広がります。

ここでは、自動車製造業で持っていると役に立つ資格を紹介します。


プレス金型取替作業者

プレス金型取替作業者は、金型の取り付けや取り外し、調整をするために必要な資格です。

国家資格ですが難易度は低く、学科と実技の講習を既定の時間受講することで取得できます。

受検料は10,000円程度で、受検資格に実務経験などはなく、18歳以上であれば誰でも受検できます。


さらに上の資格を目指すのであれば、プレス機械作業主任者という資格もあります。18歳以上で5年以上の実務経験が必要になりますが、就職や転職にも有利になるでしょう。


有機溶剤作業主任者

有機溶剤作業主任者は、有機溶剤を取り扱う時に必要な資格です。

自動車製造業では、塗装するときに有機溶剤を扱うことになります。

有機溶剤は、扱い方次第で人体を害することがあるため、取り扱いには正しい知識が必要になります。


有機溶剤作業主任者の受検資格に実務経験はなく、18歳以上であれば受検可能です。

受講料は開催場所によっても変わりますが、テキスト代込みで10,000~15,000円くらいです。

規定時間の講習を受けて学科試験に合格すれば資格を取得できます。


危険物取扱者

危険物取扱者は、ガソリンなど火災の危険性が高い危険物を取り扱うための資格です。

区分は上位の資格から順に甲、乙、丙の3種類に分けられます。


丙種の取得で、ガソリン、灯油、軽油、重油などの危険物を扱えるようになり、乙種で第1類から第6類のうち交付されている類の危険物を扱えるようになり、甲種ですべての危険物を取り扱えるようになります。


ボイラー技士 

ボイラー技士は、空調や温水ボイラーの取り扱いができるようになる国家資格です。

2級ボイラー技士に関しては、受検資格は特にありませんが、本人確認証明書が必要になります。

実務経験がない場合は、既定の実技講習を受けてから筆記試験に合格することで、資格を取得できます。


溶接作業者

溶接作業者は、規定の講習を受けることで取得できる国家資格です。

溶接には危険が伴うため、安全に作業するための特別教育を受ける必要があります。


受検資格に実務経験は必要なく、18歳以上であれば受検できます。

受検料はテキスト代を含めて10,000~50,000円前後です。


面接のポイント


自動車製造の仕事をするための、面接のポイントを確認しておきましょう。

面接で重要なポイントとなるのが志望動機です。


応募する企業の経営理念や事業内容を調べておき、「なぜ自動車製造業が良いのか」「どうしてその企業で働きたいのか」を考えましょう。


資格や技能があれば、あわせてアピールします。

持っている資格や技能を生かして将来的にどうなりたいかという展望を示しましょう。

自分の経験やエピソードを交えながら話すことで、志望動機に説得力が生まれます。


まとめ


自動車製造業には、専門的な知識や技術が必要な仕事から未経験者にもできる仕事まで、色々な仕事があります。

福利厚生が充実していることも多く、比較的高待遇な求人が多いのも魅力の一つです。


「正社員として長く働き、着実にキャリアアップしたい」という人もいれば「期間従業員として働いて、短期間でしっかりかせぎたい」という人もいるでしょう。

今回紹介した自動車製造業の魅力や仕事の大変さも参考にして、仕事を選びましょう。


求人に応募する際は、「面接のポイント」も参考にしてくださいね。





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