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2024.02.27

3勤3休とは?きつい?勤務に向いている人の特徴とメリット・デメリット

3勤3休とは?きつい?勤務に向いている人の特徴とメリット・デメリット

工場勤務などの求人広告でよく見かける「3勤3休」という働き方。いまいちどんな勤務形態なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか?ここでは、3勤3休とはどんな働き方なのか、メリットやデメリットは何か、どんな人に向いているのか、などについて詳しく解説します。3勤3休の勤務先を選択肢に含めている方は是非参考にしてください。

3勤3休の働き方 とはなにか

最初に3勤3休とはどんな働き方なのか、具体例も挙げながら説明します。

3勤3休は3日働き3日休む勤務

3勤3休とは、3日働いたら3日休む勤務形態のことです。つまり、1カ月の半分は休みとなる勤務形態で、2交代制の工場などで採用されていることが多いようです。

3勤3休の勤務の例

3勤3休の勤務の例を紹介します。
1日目:19時30分~翌日7時30(遅番)
2日目:19時30分~翌日7時30(遅番)
3日目:19時30分~翌日7時30(遅番)
4日目:休み
5日目:休み
6日目:休み
7日目:7時30分~19時30分(早番)
8日目:7時30分~19時30分(早番)
9日目:7時30分~19時30分(早番)
10日目:休み
11日目:休み
12日目:休み

3勤3休のメリット 4つ

ここでは、3勤3休の4つのメリットについて解説します。

平日に3連休がもらえる

3勤3休の1つ目のメリットは、平日であっても3連休がもらえる点です。
一般的な職場では土日の週休2日のため、平日に3連休をとりたければ、有給を使わなければなりません。しかし、3勤3休なら平日でも確実に3連休がもらうことができます。
土日の休みにどこか出かけようとすると、道路は渋滞し、商業施設や娯楽施設はどこも混雑します。しかし、3勤3休なら、ほかの人たちが働いている時に出かけられるため、混雑や渋滞を避けることができ、有意義に過ごせます。また、資格取得のための勉強をしたり、副業を始めたりと、プライベートを充実させることができます。

休日が多くもらえる

3勤3休の2つ目のメリットは、休日が多くもらえることです。
3勤3休の勤務において、月間の休日と労働日数はそれぞれ15日ほどです。年間の休日数に換算すると、182日ほどになります。これに対して、一般的な土日休みの企業は、月間の休日は8日〜10日ほどで、労働日数は20日~22日ほどです。

自由時間が増える

3勤3休の3つ目のメリットは、自由時間が増えることです。
上述したように、3勤3休の勤務は休みが多いため、自由時間も増えます。3日勤務したら、3連休もらえるため、その時間を自分の体調や状況に合わせて自由に活用できます。例えば、3日のうち、1日使って疲れを取り、残りの2日で自分の趣味や勉強をするなどの使い方が可能です。

通勤ラッシュを回避できる

3勤3休の4つ目のメリットは、通勤ラッシュを回避できることです。
そもそも通勤ラッシュはほとんどの企業が土日休みという同じ勤務形態を採用していることから生まれています。それに対して、3勤3休の勤務はホワイトカラーの労働者と出勤時間が異なります。勤務日も、日勤では7時30分~8時に勤務を始めるケースが多く、早めの出勤のため、通勤ラッシュに巻き込まれずに済みます。

3勤3休のデメリット 5つ

自由時間が多くてプライベートを充実させやすいように見える3勤3休ですが、デメリットもあります。ここでは、3勤3休の5つのデメリットを紹介します。

高収入は難しい

3勤3休の1つ目のデメリットは、高収入は難しい点です。
3勤3休は休日が多く、1ヵ月の半分しか勤務しません。そのため、必然的に給料は少なくなる傾向にあります。もちろん、夜勤の場合の手当はありますが、1日の勤務時間が長いため残業手当は期待できないでしょう。休日が多めに欲しい方には向いていますが、高収入や貯金を目標にする方には不向きといえるでしょう。

労働時間が長く疲れやすい

3勤3休の2つ目のデメリットは、労働時間が長くて疲れやすい点です。
3勤3休では、3連休をもらえる代わりに1日の労働時間が必然的に長くなります。そのため、慣れないうちは体に疲労がたまりやすいでしょう。3勤3休を採用している職場では、12時間労働のケースが多いようです。そのため、出勤日には、通勤・準備・食事・入浴などを行うと、自由時間はほぼなくなります。十分な休息をとれず、疲れがたまりやすいといえるでしょう。さらに、通常の勤務に加えて、繁忙期などは休日出勤の可能性もあります。そうなると、4勤2休となり、休日が短くなり、さらに疲れやすくなります。

生活リズムが乱れやすい

3勤3休の3つ目のデメリットは、生活リズムが乱れやすい点です。
多くの3勤3休の職場では、日勤と夜勤を交互に繰り返す勤務形態です。そのため、休日や、日勤から夜勤へ入る際にリズムが作れず眠くなるケースがあるようです。生活リズムが崩れると、体調を崩しやすくなります。

友人・家族と予定が合わない

3勤3休の4つ目のデメリットは、友人・家族と予定が会わない点です。
友人や家族の多くは、土日休みで働いています。そのため、自分の休みと家族・友人の予定を合わせるのが難しくなります。いつもタイミングが合わず、一緒に時間を過ごせないと、友人と疎遠になる可能性があります。

大型連休は期待できない

3勤3休の5つ目のデメリットは、大型連休が期待できない点です。
3勤3休の勤務形態は、原則としてカレンダーが表示する休日や祝日とは関係なく、常に同じリズムで勤務と休みを繰り返します。そのため、ゴールデンウィーク、正月休み、お盆休みなどの大型連休は期待できません。

3勤3休はきついのか

上記を踏まえて、3勤3休はきついのかを検証してみましょう。一般的に私たちは朝起きて、昼間は働き、夕方に帰宅して夜は休む生活を送っています。しかし、3勤3休は生活リズムが異なります。そのため、体が慣れるまではきついと感じるでしょう。そのまま、3勤3休のリズムに慣れるか、体調を崩してしまうかは人それぞれです。そのため、一概に「3勤3休がきつい」とは言い切れません。

3勤3休が向いているタイプ3つ

ここでは、どんな人が3勤3休に向いているのか解説します。

土日祝日休みにこだわらない

土日祝日に休むかどうかをこだわらない人が3勤3休に向いています。周りは土日休みの週休2日制の人が多くても、一人で時間を過ごすことが多い方や、一緒に時間を過ごす家族や友人も土日祝日休みが少ない人におすすめです。

体力に自信がある

体力に自信がある人が3勤3休に向いています。3勤3休の勤務はどうしても長時間労働になりますし、日勤・夜勤を繰り返すため疲れやすいです。そのため、体力に自信があり、3勤3休の働き方に抵抗がないなら問題ないといえます。

稼ぎよりも休日を優先したい

稼ぎよりも休日を優先したい人が3勤3休に向いています。仕事に何を求めるかは人それぞれです。勤務時間が長くても構わない、とにかくたくさんお金を稼ぎたいという人もいれば、給料はそこそこでも休みを増やして、家族と過ごしたり、自分の時間を大切にしたりしたいという人もいるでしょう。
この点、3勤3休は年間の休日日数は多いため、程よく稼ぎ、プライベートを充実させたい人にはおすすめです。

まとめ

3勤3休は平日でも休日をとることができ、プライベートを充実させることができる勤務形態です。ただ、土日休みの週休2日制とは生活リズムが異なりますし、勤務時間も長めになることから、最初はなかなか体が慣れないと思います。高い給料にこだわりがなく、体力に自信がある方にはおすすめの働き方といえるでしょう。

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