Java資格ってなに？資格の種類や難易度、取得のメリットについて解説

Javaの資格とは？

Javaとは、200を超えるプログラミング言語の中でも、その応用力や需要から根強い人気を保ち続けている言語です。実際に、Googleがさまざまなものサービスを開発する際に利用しているGoogle三大言語（Java、C++、Python）の一つでもあります。
そのため、プログラミングにおける資格として取得を目指している方も多く、資格があれば未経験でもJavaエンジニアとしてさまざまな案件で活躍することが可能です。

Javaの特徴

ここでは、Javaの三つの特徴について説明します。

OSの環境によらず使用できる

Javaの大きな特徴として、「JVM（Java Virtual Machine：Java仮想マシン）」で動作を行っているため、どのようなコンピューターでも使用できることが挙げられます。
JVMとは、Javaプログラム専用のソフトウェアで、マシン環境に依存しないため、WindowsやMac OS、iOSのほか、LinuxなどのさまざまなOS上で使用することが可能です。

オブジェクト指向

オブジェクト指向とは、開発を効率よくするための考え方のことで、小さなものを組み合わせて大きなものを作ることを表しています。
オブジェクト指向であれば、処理や再利用性、拡張性において、より効率的にプログラムを構築することができるでしょう。

人気と需要が高い言語

Javaはプログラミング言語の中でも歴史の長い言語ですが、現在の人気度を見ても3位と根強い人気を保ち続けています。その背景には、中小から大企業までの高い需要や、大規模開発に適しているといった特徴が挙げられるでしょう。
また、安定した技術であるため、官公庁などの国の機関にも幅広く利用されています。今後新規案件が減ってきた場合でも、システムの保守作業といった仕事の需要は増していくことが予想されています。

Java資格の種類

この章では、主なJava資格について解説します。

Oracle認定Javaプログラマ

Oracle認定Javaプログラマとは、Javaを開発したOracle社公式のベンダー資格です。
ベンダー資格とは、製品に関する知識や技術を開発元の企業が評価し、一定水準を満たしていることを認定してくれる民間資格であり、Oracle認定Javaプログラマは試験区分として以下の三つに分類されます。

ブロンズ（Bronze）

ブロンズは、プログラミング未経験者に向けた入門編の資格です。
先ほど紹介したオブジェクト指向的な考え方をもとに、プログラミングの基礎知識が問われます。

シルバー（Silver）

シルバーは、上級者の指導によって開発作業に携わることができる開発初心者に向けた資格です。
アプリケーションなどの開発に必要とされる、基礎的なプログラミングの知識が身に付いているかを問われるでしょう。
就活などの目的でJava資格の取得を目指すのであれば、シルバーがおすすめです。

ゴールド（Gold）

ゴールドは、指導を受けずに一人で実装まで行える中上級者向けの資格です。
開発に必要な知識をもち、提示された設計の意図を正確に理解して、自らの力で実装まで行える能力があるかどうかが問われます。

Javaプログラミング能力認定試験

Javaプログラミング能力認定試験は、Javaの知識とプログラミング作成能力を認定するために、日本国内のサーティファイが運営している民間資格です。試験区分は1～3級まで分かれており、3級は簡単なプログラムが書けるかを見極める程度ですが、1級になると仕様書作成の実技試験も実施されています。
合格率は試験区分に限らず、2021年時点で59.4％となっており、しっかりと勉強すれば問題はないでしょう。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITエンジニアが受ける最初の資格であり、独立行政法人情報処理推進機構（IPA）が運営を行っている国家資格です。
厳密にはJavaの資格ではありませんが、科目のプログラミング言語の中からJavaを選択できます。
合格率の累計平均は25.4％と他の試験と比べて低めですが、国家試験であるため、幅広い層が受験していることが理由に挙げられるでしょう。

Android技術者認定試験

Android技術者認定試験制度委員会が運営を行っているAndroid技術者認定試験は、Android環境という限定された環境における開発の能力を一定基準満たしているかどうかを証明する資格です。
こちらも厳密にはJavaの資格ではありません。ただし、Androidの開発にはJavaが使用されるため、間接的にではありますが、Java資格として認知されています。試験区分として、アプリケーション技術者用とプラットフォーム技術者用の2種類があり、160の国で実施されている世界基準の試験といえるでしょう。
合格率は非公開ですが、経済産業省が認定するITスキル標準によると難易度は、Oracle認定Javaプログラマのゴールドと同様のレベルであると区分されています。

Java資格の取得メリット

Java資格を取得するメリットについて解説します。

スキル向上につながる

プログラミングの実務経験があっても、そこで得た知識や技術には偏りがある場合もあります。
Java資格はプログラミング言語を多岐にわたって勉強しなければならないため、取得によって知識や技術の偏りをなくし、結果として実務経験で得られなかったスキルを得ることが可能です。

就職・転職しやすくなる

Java資格は、スキルを有していることの証明書として採用企業からの評価を受けやすいでしょう。
特にJavaはさまざまな分野で採用されており、実務経験だけでは環境が変わっても実際にどの程度活躍できるのか、判断しづらいことが多い傾向にあります。
しかし、資格を取得していればどのような能力があるか採用企業も把握しやすいため、未経験者でも就職・転職活動を有利に進められるでしょう。

給料が増える

Java資格は企業によっては、資格手当の対象です。
資格があるだけで給料が増えるため、就職・転職先を選ぶ際の基準として判断することをおすすめします。

まとめ

Javaは、Google三大言語の一つとして人気のプログラミング言語であり、資格を取得することで多くのメリットを受けられます。
資格の種類は用途によってさまざまですが、取得することで、実務経験では判断しづらい知識や経験を補うことができるでしょう。また、未経験でも取得が可能なので、資格取得を検討している方はぜひ自分に適した試験を受験してみてください。

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