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2024.02.27

大卒で工場勤務ってもったいない?その理由や大卒で工場勤務を選ぶメリットを解説

大卒で工場勤務ってもったいない?その理由や大卒で工場勤務を選ぶメリットを解説

大卒の方が工場に勤務していると、「もったいない」といわれる傾向にあるようです。しかし、工場勤務には大卒ならではのメリットも存在します。今回は、大卒の方が工場で勤務するメリットや、工場勤務の主な仕事内容について紹介します。

工場勤務の主な仕事内容

まずは、工場勤務の主な仕事内容を紹介します。

製造業務

ライン作業や部品製造など、割り当てられた部門での製造作業を行う仕事です。作業がマニュアル化されていることも多く、未経験でも就職しやすいでしょう。

生産管理

製品の生産量や生産スケジュールなど、製造計画を作成し、従業員の稼働状況をコントロールしながら計画を実行していく仕事です。製造に必要な原材料発注を担当することもあり、製造工程の要ともいえます。

製品管理・出荷

製品を倉庫に移動させたり在庫状況などを確認したりして、管理するポジションです。出荷する前のプロセスを管理し、調整する役割もあります。

品質管理・検査

製品が完成した後に検査を行い、不良品が出荷されないように品質管理を行うポジションです。他にも、不良品が発生する原因を分析し、製造工程の改善点を洗い出す業務も行います。

開発設計

専用のソフトを用いて設計図面を作製し、製品の開発を行う業務です。設計業務では製品の設計図を作製し、開発業務では設計図から実物を製作します。専門的な知識や技術が必要になるため、特に需要が高いポジションです。

設備点検

設備点検は、工場内の設備を点検し、異常がないかを確認します。必要があれば、工場施設のメンテナンスや修理を行うのが仕事です。

営業事務

営業事務は、製品や部品の受注・発注の窓口業務を行います。請求書処理や経費精算など、製品取引に直接関わるポジションです。

大卒の工場勤務がもったいないと思われる理由

では、大卒の工場勤務がもったいないと思われる理由には、どのようなものがあるのでしょうか?以下三つの観点からその理由について紹介します。

他の業種と比べると給与が低い

製造業は、他業種と比べて給与が低い傾向にあります。厚生労働省が令和4年度に発表した「 令和4年賃金構造基本統計調査の概況 」によると、製造業の25~29歳の平均月給は約23万円です。平均月給が24万円を超えている業種も多いため、製造業は低い傾向にあることがわかります。

キャリアの選択肢が少ない

工場勤務でキャリアアップを目指すとなると、工場内でのトップである工場長になる選択肢しかないのが現状です。極端に選択肢が少ないため、着実にキャリアアップを目指したい方にとっては、大きなデメリットとなるでしょう。

スキルを生かしにくい

工場で身に付いたスキルは、基本的に工場内でしか生かすことが難しいため、汎用性の低いスキルといわれています。身に付けたスキルを生かして他業種に挑戦したり、キャリアチェンジを図ったりすることも難しいでしょう。

大卒で工場勤務を選ぶメリット

工場勤務の仕事にも、大卒ならではのメリットがあります。以下では、大卒で工場勤務を選ぶメリットを四つ紹介します。

成果報酬ではないため収入が安定している

工場勤務は基本的に月給制で、歩合や成果報酬などの変動的な給与体系ではありません。そのため、毎月安定した収入を得られます。

就職がしやすい

工場への就職を目指す人のほとんどは、最終学歴が高卒や中卒であるため、大卒の人は有利に就職活動を進められる傾向にあります。労せず就職ができる点は、大きなメリットといえるでしょう。

プライベートの時間を確保しやすい

工場勤務は、基本的に定時で退社できます。 そのため、プライベートの時間を確保しやすく、自分のペースで働くことができるほか、副業や資格取得などに時間を割くことも可能です。工場勤務で安定した収入を得ながら、副業でさらに収入を得たりスキルを磨いたりできます。

将来を期待される人材として採用される

大卒の場合、将来の幹部候補として採用されるケースも珍しくありません。キャリアアップがほぼ約束されていることも、メリットの一つです。

工場勤務に向いている人の特徴

以下では、工場勤務に向いている人の特徴について紹介します。

ものづくりが好きな人

ものづくりが好きな人や機械の操作が得意な人は、工場勤務に向いています。好きなことや得意なことに携わることができるため、高いモチベーションで楽しく仕事に取り組めるでしょう。

体力や集中力に自信がある人

工場での業務は、体を動かす機会が多いため、体力のある人が適しています。また、集中力がある人は、組み立て業務や加工業務をミスなくこなせるため、現場で重宝されるでしょう。

几帳面な人

少しの変化にも敏感な几帳面な人は、ミスにも気が付きやすいため、製造業に向いているといえます。少しのミスが製品の仕上がりに大きな影響を与える工場では、几帳面な人が管理業務などを行うことで、製品のクオリティを維持することに大きく貢献できるでしょう。

まとめ

大卒で工場に勤務すると、もったいないといわれがちですが、工場勤務には大卒ならではのメリットもあります。安定した収入を得ながら、空いた時間でさまざまなことに挑戦したいという方には、特にぴったりの業種といえるでしょう。

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