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物流業務の流れとは?業界における課題や今後についても解説!

目次

物流は、現代社会においてなくてはならないシステムです。これから物流業界で働きたいと考えている人もいるのではないでしょうか。物流業界で働くのであれば、物流の種類や業務内容について把握しておく必要があります。


この記事では、物流業務の流れや、仕事に必要な資格について紹介します。仕事の魅力や、物流業界の今後についても解説していますので、最後までご覧ください。


物流とは


物流とは、商品などの荷物を送り先へ届けるまでに必要な一連の流れのことです。商品と商品を必要とする人の間にある、時間的・空間的な隔たりをなくすのが物流の目的となります。


物流と聞くと、トラックで荷物の配送を行う様子をイメージしがちですが、運搬だけが物流ではありません。倉庫で荷物を保管したり、出荷できるように準備したりすることも物流に含まれます。


三つの輸送方法

物流で行う荷物の輸送は、陸運・海運・空運の三つに分類できます。それぞれの特徴を確認していきましょう。


陸運

陸運は陸路で輸送する方法で、トラックや鉄道などがその手段として使われます。海運や空運で運搬する場合でも、到着した荷物を送り先まで届けるためには陸路を使わなくてはいけません。


海運

海運は、海上を利用した輸送方法です。海運を使うメリットは、大量の荷物を輸送できることでしょう。一方、輸送に時間がかかる点はデメリットとして挙げられます。


空運

航空機を利用した輸送方法を空運といいます。三つの輸送方法の中で、輸送のスピードが最も速いのは空運です。空運のデメリットは輸送費が高いことでしょう。


流通・商流・ロジスティクスとの違い

物流と似ている言葉に、「流通」や「商流」があります。それぞれどのような違いがあるのでしょうか。


物流は商品の物理的な移動を指すのに対し、商流は所有権や金銭の移動を意味します。そして、物流と商流を合わせたのが流通です。


物流とロジスティクスも似たような意味で使われることがありますが、ロジスティクスは商品を供給する仕組みを指します。


  • 物流:商品の物理的な移動
  • 商流:所有権・金銭の移動
  • 流通:物流と商流を合わせたもの
  • ロジスティクス:流通を管理する仕組み



物流の種類


物流にはいくつかの種類があり、大きく以下の五つに分けられます。


  • 調達物流
  • 生産物流
  • 販売物流
  • 回収物流
  • 消費者物流


それぞれの物流活動について確認していきましょう。


調達物流

調達物流は、商品の製造に使う原材料を仕入れるための物流活動のことをいいます。必要なものを必要なときに必要な分だけ、安定して供給するために求められる、一連の業務です。


生産物流

生産物流とは、工場内の中で行われる物流活動です。調達物流で仕入れた原材料の、管理や荷役、出庫作業などは、生産物流に含まれます。


販売物流

販売物流は、商品を消費者に届けるための物流活動です。物流と聞いて一般的にイメージされやすいのは、販売物流ではないでしょうか。販売物流では、輸送の効率化や、適切な在庫管理が求められます。


回収物流

回収物流は、不良品や廃棄物の回収を行う物流活動です。不用品の再資源化が重要視される現代において、その需要も高まりつつあります。


消費者物流

消費者物流は、一般の消費者を対象とした物流サービスです。引っ越し・宅配・トランクルームといったサービスは、消費者物流になります。生活の質が向上したことで、個人の利便性や快適性が求められるようになり、消費者物流への潜在的な需要が増えています。


物流業務の流れ


物流業務の基本的な流れは以下の通りです。


  • 情報管理
  • 流通加工
  • 保管
  • 荷役
  • 輸送・配送


情報管理

商品の流通に伴う情報管理は、物流業務の基本です。受注から配送までの過程で行われるすべての作業のデータを管理します。在庫の確認や商品の製造指示、ピッキングなどの業務にかかる無駄なコストを抑え、作業を効率良く行うためには、情報の管理システムを整えておく必要があります。


流通加工

商品が流通しやすいように、加工を施す業務が流通加工です。倉庫に運ばれた商品を消費者が購入しやすい単位に仕分けるなど、商品自体を加工する場合もありますが、商品自体には手を加えない包装や梱包なども流通加工の業務に含まれます。


保管

商品を保管するのも、物流業務に含まれます。在庫を適切に管理・保管しておかなければ、必要なときすぐに発送できません。


商品を保管している物流センターや配送センターには、保管する商品に適した設備が必要です。例えば食料品を扱うのであれば、冷蔵・冷凍の設備が必要になります。


荷役

商品の出荷準備を行うのが荷役です。荷物の積み降ろしの他に、保管場所から必要な商品を集めるピッキングや仕訳などの作業も行います。荷役は物流業務の中でも大きな割合を占める作業です。物流業務のコストを抑えるには、荷役の作業の効率化を図ることが重要になります。


輸送・配送

出荷準備が整った商品を運搬する作業が、輸送・配送業務です。工場や物流センターから、次の拠点までの長距離運搬を輸送といい、最終的な目的地までの近距離運搬を配送といいます。配送は二次運送と呼ばれることもあります。



物流の仕事の魅力


物流業務の魅力として挙げられるのが業務の幅が広いことです。多種多様な業務があるので、さまざまな仕事の中から自分に合った仕事を選択できます。


また、商品を製造して販売・購入するという流れがある限り、物流の仕事がなくなることはありません。将来的にも安定して働けるでしょう。


ネットショッピングの普及によって、物流の需要はどんどん高くなっています。その一方で人手不足も懸念されているため、多くの物流企業では人材確保にも力を入れているのが現状です。


そのため未経験者でも可としている求人もたくさんあり、未経験者でも働きやすい傾向があります。他業種からの転職もしやすいでしょう。


物流業界における課題と今後の流れ


インターネットやスマートフォンの普及により、消費者はこれまでよりも手軽に商品を購入できる機会が増えました。それに伴い物流の業務は増え、現在では人手が足りていない状態です。ネットショッピングにおける送料無料や当日配送といったサービスが増えたことで、物流業界は業務過多になっている傾向もあります。


業務のキャパシティを超えると、配送ミスによるクレームが増え、それに対応する人材が必要になり、さらに人手不足になるという悪循環になりかねません。


労働者の過剰な負担を減らすためにも、今後はAIやIoTを利用して、物流業務を自動化・デジタル化する必要があるでしょう。


またアウトソーシングも視野に入れなくてはいけません。物流をアウトソーシングすることで、繁忙期の人材確保が容易になります。人手不足が解消すれば、配送ミスによるクレームも削減可能です。


労働環境の適正化と人材の確保は、物流業界の今後の課題といえるでしょう。


物流業界で優遇される資格


物流の仕事は、無資格・未経験でもできる仕事がたくさんあります。ただ資格があれば、仕事の幅が広がるとともに、待遇面で優遇されやすいのも事実です。ここでは、物流の仕事におすすめの資格を紹介します。


資格は入社してからでも取得できるので、必要に応じて検討してください。


フォークリフト運転技能

フォークリフト運転技能は、最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転できる資格です。倉庫内で荷物を移動するときに役立ちます。


18歳以上であれば誰でも受験可能。指定の講習を受講した上で、学科試験と実技試験を受けます。合格して証明書が発行されると、フォークリフトの操作ができるようになります。


資格取得にかかる料金は、現在取得している資格や取得する場所によって異なります。例えば、大型特殊自動車免許を取得している場合で16,900円。普通自動車免許があれば38,800円。所有している資格がなければ、41,800円の受講料がかかります。


消防設備士

多くの商品を保管している倉庫では、万が一の火災にも備える必要があります。消防設備士は、防火設備の点検や整備を行える資格です。資格には甲種と乙種があり、所持する資格によって、扱える設備が変わります。


乙種の受験料は3,800円で、特に受験資格は設けられていません。甲種の受験料は5,700円で、指定の実務経験や資格の保持者であることが条件となります。


通関士

通関士の資格があれば、輸出入の際に通関手続きが行えるようになります。資格があれば、海外取引がある物流企業で有利になるでしょう。


通関士の受験料は3,000円で、受験資格は特に設けられていません。


運行管理者

運行管理者は、運転手が安全運行するために維持・管理を行います。乗務シフトを作成したり、健康状態の確認をしたりするのも運行管理者の役割です。


受験料は6,000円。受験資格は基礎講習を修了しているか、1年以上の実務経験があることです。


物流の仕事に向いている人


物流の仕事では、請け負う業務によって求められる適性が違います。例えば、国際物流に関わる仕事であれば、英語のスキルがある人が向いていますし、車の運転が得意な人であればドライバーに向いています。


ただ、どの業務にも共通して求められるのが、責任感・体力・協調性です。

責任を持って仕事をやり遂げるのはもちろん、他部署との連携も必要な仕事なので、協調性やコミュニケーション能力もある程度必要でしょう。


さらに管理職を目指すのであれば、論理的な思考や分析力も求められます。



まとめ


物流業界は、インターネットの普及により、今後ますます需要が増えると考えられます。それによる過剰な労働や人手不足の解消は、今後の大きな課題となるでしょう。


これから物流業界で働くのであれば、自分の適性を考えた上で、やりがいを感じられるような仕事を探しましょう。幸い物流の仕事にはさまざまな業務があるので、きっと自分が得意とする仕事が見つかるはずです。


より良い条件で働くためにも、今回紹介した優遇されやすい資格の取得も視野に入れてくださいね。








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