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化学メーカーの志望動機は難しい?書き方のコツを例文付きで解説

化学メーカーの志望動機で含めたいことは、化学メーカーである理由、その企業である理由、その職種である理由の3つです。本記事で紹介する化学メーカーの特徴や将来性、求める人物像などを調べておくと、志望動機に具体性を持たせることができます。志望動機を書きたくてもなかなか筆が進まない人は、押さえるべきポイントを知り、例文を参考に自分の気持ちが伝わる志望動機が書けるようになるでしょう。

目次

化学メーカーの志望動機に含めたい3つのポイント


化学メーカーに応募するときの志望動機に含めたいポイントは、主に3つです。ここでは、ポイントと含めるべき理由を解説します。

志望動機 :どうして化学メーカーを選んだのか?

1つ目のポイントは、化学メーカーを選んだ理由です。様々な業種がある中、化学メーカーを選んだ理由を具体的に書きましょう。例えば、学生時代に学んだ内容や、化学メーカーならではの特徴など、化学メーカーでなければならない理由を伝えることがポイントです。化学メーカーを選んだ理由を書く際には、メーカーの業態や職種、業務内容以外にも化学メーカーの現状や将来性も調べて把握しておくと、志望動機に具体性が出ます。

会社を選んだ理由:数ある企業から選んだのはなぜか?

一口に化学メーカーと言っても、携わる企業数は多いです。なぜその企業を選んだのか、具体的に説明しましょう。化学メーカーを選んだ理由だけではなく、その企業を志望する理由まではっきりと伝える必要があります。

基本的には、「魅力的な会社だったから」と伝えますが、どの部分を魅力的に感じたのか、そのきっかけはなんだったのかなども含めるのがよいでしょう。

企業の魅力を伝えるためには、企業研究が必須です。企業のWebサイトを参考に、事業紹介、従業員紹介、製品紹介などあらゆるものを参考にしてみてください。

アピール ポイント:化学メーカーで活躍できる人材か?

化学メーカーに就職した後、自分がどう役に立つかを伝えましょう。その企業、職種で自分の経験や資格をどう活かすつもりなのかを書きます。ここでアピールするためには、企業研究と自己分析が必要です。自分が持っているスキルや素質、経験を踏まえて、その企業で働いている自分をイメージしてください。

アピールできるポイントが見つからなければ、今後取得予定の資格やキャリアプランを具体的に説明しましょう。


志望動機の例文を活用しよう


化学メーカーの志望動機の例文を、職種別に紹介します。先述した志望動機に含めたい3つのポイントを押さえつつ、例文を参考にして志望動機を完成させてみてください。

志望動機 の例文①:生産技術・製造職の場合

志望する企業で生産している製品や、企業の特徴などを抑え、志望動機を書いていきます。下記は、生産技術・製造職の例文です。

<生産技術・製造職の志望動機例文>
学生時代に海外へ1人旅に出たり、多くのセミナー活動に参加したりと日頃から好奇心旺盛な私は、大学で学んだ化学工学の知識を活かしつつ、できるだけさまざまな製品製造に関わりたいと考えていました。そこで、貴社が吸水性樹脂や増粘剤のような身近な製品から、農薬中間体や医薬中間体などの専門的な製品まで、幅広い品種を少量生産していると知り、多彩な素材の生産に携わり、他社では経験できないモノづくりができると考え、貴社を志望しました。
私はミニチュアづくりが好きで、小さな部品を効率的に大量生産する方法を工夫しながら取り組んでいます。その経験を活かし、生産技術職として短時間で高品質の製品を大量生産ができるように作り方を改善していくことで、貴社に貢献したいと考えています。

志望動機 の例文②:事務系職の場合

事務系職は、生産技術や製造に直接関わることはありませんが、押さえる点は同様です。企業分析をして、事務職としてどのようにサポートしていきたいか書きましょう。下記は、化学メーカーの事務系職における、志望動機の例文です。

<事務系職の志望動機例文>
私は日常生活をさまざまな角度から支えてくれている化学メーカーで働き、私自身も日常生活を支えることに貢献したいと考えていました。また、大学では英語部に所属し、外国人留学生に日本文化を紹介したことを通して、日本の製品を海外に向けて発信している企業で働きたいと思い、化学メーカーであり、海外支部を持っている貴社を志望しました。
事務職は、他部署とコミュニケーションを取り、社員の方々の仕事が円滑に進むようサポートを行う縁の下の力持ちのような存在だと考えています。日常生活を支える化学メーカーで、英語部で培ったコミュニケーション能力を活かし、事務職として社員の方々を支えていきたいと思います。


志望動機 を考える上で重要になる情報


志望動機を考える上で重要な情報は、以下の通りです。

  • 化学メーカーの特徴(構造、職種・業務内容)
  • 化学メーカーの将来性
  • 必要とされている人材の特徴
  • 企業理念・方針
  • 企業の業態


次項では、化学メーカーの特徴、将来性、必要とされている人物像について、一般的な情報を解説します。企業理念や方針、業態などは会社により異なるため、企業のWebサイトなどで調べてください。


化学メーカーの特徴(構造・職種・業務内容)


化学メーカーの特徴を、構造と職種・業務の観点から解説します。化学メーカーは3段階構造で製品作りを進めており、各段階で作っているものが違います。また、化学メーカーならではの職種・業務もあるので、志望動機の作成に活かすため、確認しておきましょう。

化学メーカー を支える3つの構造

化学メーカーは、製造内容によって以下の3つに分けることが可能です。

  • 基礎化学品の製造(水素・窒素・酸素・炭酸ガス・メタノールなど)
  • 誘導品の製造(染料・顔料・塗料・肥料・農薬・プラスチックなど)
  • 最終製品の製造(断熱材・ラップフィルム・化学繊維・燃料電池など)


基礎化学品は、ナフサや石炭などを加工して作ります。そして、基礎化学品を加工して、次の誘導品を製造し、最後に最終製品を製造して消費者に届けます。

化学メーカーは、こうした3段階構造によって、製品を作っています。また、化学工業は、以下の3つに分類が可能です。

  • 無機化学工業(硫化工業、肥料工業、塩素製造業など)
  • 有機化学工業(石油化学系基礎製品、合成ゴム、プラスチックなど)
  • その他の化学工業(農薬、香料、天然樹脂製品など)


企業について調べるときは、おおまかにどの構造や化学工業に当てはまるのか調べてみましょう。

化学メーカー に関わりのある職種と業務内容

化学メーカーに関係する職種には、以下のようなものがあります。

  • 研究開発職:既存素材や製品の研究、新技術の開発を行う
  • 製造・生産技術開発職:製品の製造や、生産方法の改善、コスト管理を行う
  • 品質管理職:製品の質を維持・向上するために問題点の改善や予防、対応を行う
  • 調達・購買職:原料や部品の発注、製品を納品する
  • 営業職:顧客の課題を解決する商品を自社製品の中から提案する


化学メーカーにて、製品とどのように関わりたいのかを考え職種を選びましょう。また、向き・不向きもあるため、前もっての自己分析が重要です。例えば、研究開発は一人で黙々と研究するのではなく、チームで行うことが少なくありません。チームメンバーとのコミュニケーションを取りながら研究を進めるので、それが負担になる場合は向いてない可能性があります。


化学メーカー の将来性


志望動機を書く際には、化学メーカーの将来性を加味したアピールができると望ましいです。

化学産業は市場規模が大きく、令和3年に経済産業省から報告された「化学産業の現状と課題」によると、製造業の1割強を占めています。経済や雇用の観点から考えても、需要の高い産業だと言えるでしょう。

また、機能性化学品においては、世界シェア60%以上の素材が70種類もあり、高シェア率を保っています。しかし、世界の化学企業の売上高と比べると、日本は低い水準にあることや、石油を原料とする製品が多く、原油価格の変動に多大な影響を受けることが懸念事項です。

今後は、持続可能な社会の実現も含め石油以外の原料での製造や、環境に配慮した脱炭素などの研究が求められるでしょう。


必要とされている人材の特徴


化学メーカーで必要とされている人材や求める人物像には、下記のような特徴があります。

  • 研究活動の経験がある
  • 好奇心があり勉強熱心
  • コミュニケーション能力がある
  • 必要な資格・あると便利な資格を保有している


なぜ化学メーカーでこれらの特徴が求められるのか解説します。

研究活動 の経験がある

化学メーカーの職種のうち、研究開発職や製造・生産技術開発職を志望する場合、研究活動経験の有無を問われることがあります。大学院などで研究活動をしていれば、強くアピールしましょう。その際は、研究の内容、結果、培ったことを志望動機に入れられるとよいでしょう。

また、研究において試行錯誤したことや、結果がでるかわからないなか模索した経験は、忍耐力のアピールにもなります。研究活動で得られたことと関連付けて、企業に貢献できることを考えるのもおすすめです。

好奇心があり勉強熱心

研究開発職だけではなく、営業職や事務職などでも好奇心があることや勉強熱心であることが求められます。他部署への異動があれば、その部署に関する知識を最初から学ぶことが必要です。また、文系大学を卒業し事務職に就職した場合は、今まで触れたことがない分野に携わる可能性が高く、製品知識を得るために業務外でも勉強しなければなりません。

研究開発職であれば、好奇心の強さが幅広い分野の知識を得る後押しをしてくれるので、さまざまな製品の開発に携われる可能性があります。好奇心の強さや勉強熱心さを伝えるために、志望動機にはそれらの性質が具体的に伝わる経験やエピソードを入れましょう。

コミュニケーション 能力がある

化学メーカーに就職するにあたり、どの職種であっても、コミュニケーション能力が求められます。研究開発はチームで行われることが多く、製造も他のメンバーと協力して行わなければなりません。また、営業も、他の営業担当と情報共有をして業務にあたります。

どのような職種であれ、自分の力で邁進しながらも行き詰ったときは周りの人と課題を共有し、ともに解決していく姿勢が求められるでしょう。グループワークの経験や、複数人で何か成し遂げた経験など、コミュニケーション能力を高めるエピソードがあれば、志望動機の中で具体的に説明してください。

必要な資格・あると便利な資格を保有している

化学メーカーの就職には、必須の資格はないと言われていますが、分野によっては資格保有者が優遇されることもあり、資格を保有していることは知識の証明にもなります。

就職後に保有していると役に立つ資格もあるため、企業研究の一環として確認しておきましょう。志望動機の中では、現在取得していなくても、取得に向けて勉強中である旨や、就職後に取得する意欲がある旨を伝えてください。


まとめ


化学メーカーの志望動機を書くときには、化学メーカーを選んだ理由、その企業を選んだ理由、その職種を選んだ理由を含めます。その際に、その企業や化学メーカーの特徴、将来性などについて触れると望ましいでしょう。例えば、その企業で製造している製品名や、市場規模が大きいこと、今後は石油を原料としない製品作りが求められていることなどです。企業や化学メーカーについて十分に研究し、自分の強みを生かして企業に貢献できることをアピールしてください。その際、化学メーカーが求めている人材の特徴に沿ってアピールすることが重要です。どんな長所であっても、企業が求めている能力でなければ、採用につながりません。あなたの気持ちが伝わる志望動機を書き、就職・転職を成功させましょう。


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