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化学系メーカーへの転職は難しい?おすすめ職種や活用できる資格を解説

化学系メーカーへの転職は難しいと言われていますが、果たして本当に難しいのか、どのようなところが難しいのか疑問を感じている方は多いでしょう。
今の自分が持っている能力、転職希望先の職種によって難易度は異なります。本記事では、化学メーカーへの転職が難しいと言われている理由や、転職のポイントなどについて詳しく説明します。

目次

化学メーカーへの転職は状況によって難易度が変わる



化学メーカーへの転職が難しいと言われているのは、未経験・職種など状況によって難易度が変わるためです。詳細はケース別で紹介します。

未経験の職種から転職する場合

化学メーカーの場合、未経験でも転職が可能な職種と、経験がないと転職が難しい職種があります。
 
たとえば、新しい製品や素材を研究・開発する職種では、専門的な知識が必要になるので、ある程度研究や開発に関する経験が求められるケースがほとんどです。
逆に、製造や営業は専門性のある知識は必要ないので、未経験でも転職できる傾向があります。
 

化学メーカーの研究開発職に転職する場合

未経験は絶対に転職できないというわけではありませんが、専門性の高い知識やスキルが必要になる研究開発職は未経験の中でも難易度が高めです。別業界での研究開発職に勤めていた場合は転職しやすい傾向があります。ただし、これまでまったく研究職に就いたことがない、化学知識がまったくないという方は転職が難しいでしょう。

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未経験の方でも安心して研究開発職としてキャリアを積むことができます。

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化学メーカーで活かせる資格やスキルがある場合

転職希望先の職種が未経験でも、活かせる資格やスキルがあれば即戦力をアピールできます。転職の場合、ほとんどの面接官や採用担当が求めるものは「即戦力」です。
 
特に、実務経験がある場合は、転職先でもすぐに業務をこなすことができるとみなされ、スムーズに転職できる可能性が高くなります。


そもそも化学メーカーとは?



そもそも、化学メーカーとは薬品・化粧品・洗剤など、化学反応を利用して化学製品を製造する企業のことです。化学メーカーの特徴を一緒に見ていきましょう。
 

化学メーカーの特徴は「3つからなる構造」

主に、化学メーカーは総合化学メーカー、誘導品化学メーカー、電子材料化学メーカーの3つに分類されています。それぞれ特徴があるので、しっかりと把握することが大切です。
 

総合化学メーカー

総合化学メーカーとは、基礎原料→中間材料→最終製品の各種製品と、生産における一貫の流れを担っている企業のことです。一般的に、事業規模が大きくなるため、大量生産が可能で、長い歴史を持っている企業が総合科学メーカーに該当します。
 

誘導品化学メーカー

誘導品化学メーカーとは、基礎材料を使用し、中間材料を生産している企業のことです。最終製品を作るために欠かせない中間材料は、それぞれの分野に特化しています。そのため、誘導品化学メーカーは独自性と利益率が高いという点が特徴です。
 

電子材料化学メーカー

電子材料化学メーカーとは、基礎材料や誘導品を使用し、半導体など電子材料の製造を行っている企業のことです。誘導品化学メーカーと同様で、BtoB(企業間取引)がメインとなります。
 

化学メーカーに関係のある職種

化学メーカーの職種は、研究職、開発職、生産技術職、調達・購買職、品質管理職の5つがあります。それぞれ、主な仕事内容は以下の通りです。

  • 研究職…素材や製品の研究
  • 開発職…素材や製品の開発
  • 生産技術職…製品製造に関わる技術開発
  • 調達・購買職…製造に必要な素材の発注や納品対応
  • 品質管理職…業務上の問題の解決



化学メーカーへの転職に向いている人の特徴



以下の特徴を持っている人は、化学メーカーへの転職でアピールできるので採用率が上がりやすい傾向にあります。

  • 物事を最後までやり遂げられる
  • 好奇心や探求心がある
  • 化学に詳しい、または研究活動の経験がある
  • 協調性やコミュニケーション能力がある

一方で、論理的な考えや分析ができない方や、1人で黙々と作業したい方、忍耐力が乏しい方は化学メーカーへの転職に向いていない可能性が高めです。
 

物事を最後までやり遂げられる

化学メーカーはどの職種も一筋縄ではいかない実務が多いので、粘り強く最後まで取り組む姿勢が大切になります。たとえ、すぐに結果や成果が出ない業務だとしても、忍耐力を持って取り組める人が求められます。
 

好奇心や探求心がある

化学メーカーでは、さまざまなデータをもとに新しいものを開発していくことが主な仕事です。これまでにないものを作り出すためには、既存の枠組みにとらわれない、好奇心や探求心が求められます。
好奇心や探求心がないと、新しい知識や経験を得ることに積極性が欠けるため、機会損失に繋がりかねません。
 

化学に詳しい、または研究活動の経験がある

化学メーカーに勤めていた経験や、大学・大学院での研究活動は、化学メーカーで役に立ちます。化学メーカーは専門的な知識がなくとも転職できる職種ではありますが、知識や経験があれば即戦力になるでしょう。
 

協調性やコミュニケーション能力がある

化学メーカーでは研究や開発など単独作業が一見多いように思われがちですが、実際は各職種と連携して業務を行うことも多いです。そのため、協調性やコミュニケーション能力が求められます。


化学メーカーへの転職に活用できる資格9選



ここからは、化学メーカーへの転職において有利になる資格を9つ紹介します。

  • 危険物取扱者
  • ボイラー技士
  • 機械保全技能士
  • 高圧ガス製造保安責任者
  • 有機溶剤作業主任者
  • 公害防止管理者(大気・水質)
  • 衛生管理者
  • 知的財産管理技能士
  • TOEIC

 

危険物取扱者

危険物取扱者は、一般財団法人消防試験研究センターが実施している、消防法で定められた危険物が取り扱える国家資格です。甲種、乙種、柄種の3種類があり、それぞれで取り扱える危険物の種類が異なります。
 
なお、化学メーカーへの転職に有効なのは、もっとも取り扱える危険物が幅広い甲種です。ただし、甲種は3種類の中でも難易度が高く、未経験者は乙種や柄種から取得したほうがよいでしょう。
 

ボイラー技士

ボイラー技士は、公益財団法人安全衛生技術試験協会が実施している国家資格の1つです。主な種類として、特級・一級・二級があります。一級は二級の免許や実務経験などが必要になるため、まずは二級から取得するのがおすすめです。
 

機械保全技能士

機械保全技能士は、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会が実施している国家資格の1つです。機械が正常に稼働するように、修理やメンテナンスを行うために必要な知識を持っていることが証明できます。特級、一級、二級、三級の4つに区分されており、三級以外は実務経験が必要です。
 

高圧ガス製造保安責任者

高圧ガス製造保安責任者は、高圧ガス保安協会が実施している国家資格の1つです。扱える分野によって、甲種(化学・機械)、乙種(化学・機械)、柄種化学(液化石油ガス・特別試験科目)、冷凍機械責任者(第一種・第二種・第三種)に分かれます。
受験資格はないので未経験者でも取得しやすいという点が特徴で、高圧ガスを取り扱う職場では必要な資格といえるでしょう。
 

有機溶剤作業主任者

有機溶剤作業主任者は、公益社団法人東京労働基準協会連合会が実施している国家資格の1つです。有機溶剤を扱う職場で作業方法を決定したり指揮したりできます。
 
有機溶剤を扱っている会社には設置が義務付けられている資格でもあるため、需要は高めです。なお、13時間の講習を受けた後、修了試験に合格することで取得できます。
 

公害防止管理者(大気・水質)

公害防止管理者(大気・水質)は、一般社団法人産業環境管理協会が実施している国家資格で、国家試験に合格するか、資格認定講習を終了する方法で取得できます。
 
公害防止管理者は、大気汚染や水質汚染などの公害防止が目的で、大気・水質・振動・騒音などを検査し、管理するために必要な資格です。
 
化学メーカーに関連しているのは大気・水質となりますが、そのほかにもダイオキシンをはじめいくつかの区分があります。
 

衛生管理者

衛生管理者は、公益財団法人安全衛生技術試験協会が実施している国家資格の1つで、労働者の健康を守るために役立っています。
 
労働安全衛生法によって、基本的には50人以上の事業場では衛生管理者を選任することが義務付けられています。そのため、需要が高く、雇用は安定しているといえるでしょう。
 
なお、衛生管理者の資格は第一種、特例第一種、第二種に区分されており、化学メーカーなら第一種がおすすめです。
 

知的財産管理技能士

知的財産管理技能士は、一般社団法人知的財産教育協会が実施している国家資格の1つです。資格によって、知財マネジメントスキルを習得していることが証明できます。
 
一級、二級、三級の等級に区分されており、三級は知的財産に関する業務にあたる人なら誰でも受験可能です。一級、二級は実務経験や学歴も必要になるので注意してください。
 

TOEIC

TOEICは、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が実施している、英語力が数値化できるテストです。スコア制となっているため、基準のスコアを満たしていることが証明できれば、就職・転職で有利になります。
 
化学メーカーに英語力は必須ではありませんが、海外の論文やデータを難なく読めるのであると便利です。なお、求人情報の応募資格に「TOEICスコア〇点以上」と記載されているケースもあります。


化学メーカーの転職におすすめの会社を選ぶポイント



では、化学メーカーの転職では、どのようなポイントを重視して会社を選べばいいのでしょうか。主に注視してほしいポイントは、以下の3点です。

  • 研修制度が充実している
  • さまざまな事業を展開している
  • キャリアアップができる

 

研修制度が充実している

未経験で化学メーカーへの転職を考えている人は、研修制度が充実している会社を選びましょう。
化学メーカーの中には、人材育成プログラムを導入しているところがあります。基礎的な知識から高度なスキルの習得までのサポートが整っているため、安心して研修に励むことができます。
研修は、経験のある職種だとしても、新しい環境に慣れるための大切な手段です。
 

さまざまな事業を展開している

繊維や生活製品、電子部品、医薬品など、さまざまな事業を展開している会社では、他の部署や事業に関わる機会も多くなります。

いろいろな分野や事業に触れることがよい刺激となり、仕事に対するモチベーションが高まるだけでなく、前職を活かした業務を行うことも可能です。
化学メーカーへ転職する際は、どのような事業を展開しているのか注目してみてください。
 

キャリアアップができる

キャリアアップのために化学メーカーへの転職を検討している人は、5年後や10年後など将来を見越した上で転職先を選びましょう。
資格取得やスキルの獲得によって良い結果が得られると、モチベーションアップにも繋がります。


化学メーカーの転職先を見つける方法



化学メーカーの転職先を見つける方法は、以下の3つがあります。

  • 企業の中途採用サイトを探して応募する
  • 転職サイトを利用する
  • 転職エージェントを活用する

 

企業の中途採用サイトを探して応募する

働きたい企業の候補があるならば、企業の中途採用サイトをチェックし、自身の希望と求人内容がマッチしていたら応募しましょう。求人情報を収集したり、こまめに中途採用サイトをチェックしたりする手間と時間はかかりますが、希望する企業に絞って自分のペースで転職活動を行えます。
 

転職サイトを利用する

厳選された求人だけが掲載されている転職サイトは、登録するだけで自分の希望条件に合う求人情報をピックアップできるので、効率よく転職活動を行いたい人に向いています。
 

転職エージェントを活用する

自分で求人情報の収集と分析をするのが困難な人は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。エージェントへ希望する条件を伝えておくことで、自分に合いそうな求人を提案してもらえます。
求人を紹介してもらえるだけでなく、履歴書の書き方や面接など、転職活動に関する相談に乗ってもらえる点も特徴です。


化学メーカーから転職したい場合は?



化学メーカーから転職したい場合、自分のスキルや経験を活かせる職種だけでなく、他職種への転職も視野に入れてみてください。
 

スキルや経験、資格を活かせる職種に転職しよう

化学メーカーで得たスキルや経験、資格を活かせる職種だと転職しやすい傾向があります。たとえば、多くの企業商品を扱っている化学系専門商社です。営業経験がある方は、化学メーカーで得たスキルと併せて営業のノウハウを活かすことができます。また、知的財産管理技能士、薬剤師、危険物取扱者など、他業種で活かせる資格もたくさんあります。
 

よくある他職種の転職先

よくある他職種の転職先として、医療機器や食品・化粧品などのメーカー、人材紹介会社、コンサルティング会社などが挙げられます。
 
化学メーカーとは業種が異なる人材紹介会社やコンサルティング会社ですが、業界ごとに専門領域を分けて人材を派遣している会社もあり、化学領域において知見を活かしながらキャリアコンサルタントを目指すことも可能です。


まとめ



化学メーカーでは専門的な知識が必要な職種もあり、転職が難しいと言われています。特に研究職や開発職は大学や大学院での研究経験、化学に関する豊富な知識がないと採用されにくい傾向がありますが、営業職などは未経験者でも転職しやすいので職種選びが大切です。自分のスキルや能力を分析し、転職の目的を明確にした上で、化学メーカーの求人を探しましょう。なお、化学メーカーで役立つ資格を取得すれば、転職しやすくなります。


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