Blog

ブログ

機械設計(エンジニア)の志望動機は何を書く?ポイントや例文を紹介

「機械設計の志望動機はどうやって書けばいい?」
 
機械設計はモノづくりに欠かせない仕事で、今後の需要も期待できます。このことから転職したいと考えているでしょう。一方で、未経験から機械設計への転職を成功させるには「刺さる志望動機」「仕事内容や求められるスキルへの理解」が欠かせません。
 
本記事では、機械設計の志望動機を書くポイントと例文、求められる3つのスキルと活用できる資格について解説します。

目次

機械設計の志望動機を書くポイント

機械設計の志望動機を書くときに心がけたいポイントは、以下の5つです。

● 機械設計に就職したい理由を具体的に書く
● 他の業種から転職する場合は、機械設計を選んだ理由を書く
● 企業に就職したい理由を明確に伝える
● 自身を成長させるための目標や将来性があることを伝える
● 機械設計で活用できる経験やスキルをアピールする

機械設計に就職したい理由を具体的に書く

「将来性があるから」「稼げるから」といった抽象的な理由ではなく、具体的に書きましょう。このとき「自分の言葉」で書くことが大切です。Web上にノウハウが多く公開されているものより、「思い」が面接官の心を動かすこともあるからです。

ただし、相手に伝わらない表現であったり、理由そのものが刺さらなかったりすると見送りとなることが多いでしょう。次の章では志望動機の例文を公開していますので、就職したい理由を考えるうえでぜひ参考にしてください。

他の業種から転職する場合は機械設計を選んだ理由を書く

他の職種から機械設計に転職する場合は「なぜ機械設計なのか」を書くことが大切です。企業としては「機械設計に憧れて入社した人が、実際の仕事とギャップを感じて辞めてしまう」というケースを避けたいからです。

 ● なぜ機械設計を目指そうと思ったのか
 ● 将来どんな仕事がしたいのか

上記の内容を志望動機に織り込むことで、見た人は安心できます。

企業に就職したい理由を明確に伝える

機械設計全般への志望動機はもちろん「応募企業への志望動機」も欠かせません。「なぜ当社なのか」が伝わらなければ、人事担当は「この人はどの会社でもいいんだな」と感じてお見送りするからです。

企業のホームページやニュースサイト、経営者のブログ・SNSなどを徹底的に調べ、「なぜ貴社に応募したのか」を自分の言葉で伝えましょう。

自身を成長させるための目標や将来性があることを伝える

数年前から転職が当たり前になったとはいえ、企業としては「自社に長く貢献してもらいたい」という思いがまだまだ根強いです。「どういった目標を持っているか」「将来はどのような機械設計者になりたいのか」について具体的な考えを持ち、それをもとに応募企業へ貢献できることをアピールしましょう。

特に、新卒の就活や20代の転職は「将来性」を重視する傾向にあります。採用を勝ち取るためにも、目標や自分の将来性について積極的に伝えましょう。

機械設計で活用できる経験・スキルがあることをアピールする

機械設計で活用できる経験やスキルがあり、企業の役に立てることをアピールしましょう。機械設計経験者は四力学やCAD・CAMのスキルを、未経験の人は以下のいずれかを強みにするのがおすすめです。

● コミュニケーション能力
● 協調性
● 論理的思考力


【パターン別】機械設計における志望動機の例文


ここまで紹介した機械設計における志望動機のポイントを踏まえて、「経験者向け」と「未経験者向け」の2つの例文を作成しました。自分の言葉で書くにあたり、ぜひ参考にしてください。

経験者向け|志望動機の例文

機械設計経験者が志望動機を書くときは、下記の5つについて書きましょう。

● 勤務年数と業務内容
● これまでの実績
● なぜ応募企業を志望したのか
● 保有している資格と活かした経験
● 将来どのような仕事をし、どんな成果をあげたいか

志望動機の例文
私は新卒から5年間、工作機械の設計に携わりました。現職では設計業務を一通り行ったことはもちろん、同じチームの後輩に仕事を教えた経験もございます。
また、在職中に「品質管理検定2級」を取得し、部署内やお客様だけでなく生産管理や製造部の目線に立った設計も行ってきました。

一方、工作機械のような企業向けではなく、自動車のような一般ユーザー向けの製品に携わりたいという思いが日に日に強くなりました。

また私は幼い頃から自動車が好きで、貴社の製品に対する熱いこだわりに強く惹かれております。

貴社で1人前の技術者になり、多くの人にこだわりを知ってもらえるような製品を作りたいと存じております。

未経験者向け|志望動機の例文

一方、機械設計の仕事を経験していない場合は、以下のポイントを押さえましょう。

● 未経験であることを正直に伝える
● エピソード付きで機械設計を目指すきっかけを伝える
● 所有している資格や、機械設計で求められるスキルがあることを書く
● 今後どのような働き方をしたいのか書く

志望動機の例文
私は新卒から3年間、生産管理の仕事に携わりました。日々やりがいをもって働いていましたが、設計担当者と仕事を進めるうちに「もともと志望していた機械設計の仕事に携わりたい」という思いが日に日に強くなりました。上司に異動希望も出しましたが、「生産管理から設計への異動は難しい」とのことでした。

そんな私は、独学で「2次元CAD利用技術者試験2級」「3次元CAD利用技術者試験基礎」を取得いたしました。資格で得たCADのスキルはもちろん、生産管理を経験した立場から現場の目線にも立った設計者として、貴社の発展に貢献したいと考えております。

加えて、私は幼い頃から自動車が好きで、貴社の製品に対するこだわりに強く惹かれております。以上のことから、貴社の機械設計職を志望いたしました。


機械設計の仕事について改めて確認しよう 


より魅力的な志望動機を書くためにも、機械設計の仕事について改めて確認しましょう。ここでは基本知識として、業務内容や工程について紹介します。

機械設計の業務内容

機械設計とは、名前の通り「機械が正しく動くように設計する仕事」です。

具体的には、思いついたアイデアを形にしつつ、大きさや強度などのスペックを満たすように材料や寸法などを決めていきます。このことから、機械が動くメカニズムの理解が求められます。

また、CADを用いた製図はもちろん、以下のような仕事も担当します。

● ソフトを使った解析
● 強度やはめあいの計算
● 試作品の評価、検討
● 顧客、他部署との連携

機械設計の工程

そんな機械設計には、4つの工程があります。

工程

業務内容

概念設計

(構想設計)

顧客から希望された強度や寸法、コンセプトをもとに構造や仕様を決める

基本設計

概念設計で決めた仕様をもとに、設計図の作成や解析を行う

詳細設計

コストや製造時間などを調整し、設計図から製造できる状態に整える

生産設計

実際に工場に導入できるように、詳細設計で生じた課題を改善する

これまで機械設計を経験したことがある人は、自分が今までどの工程に携わってきたのかをこの機会に見直しましょう。


機械設計に求められるスキルは主に3つ 


機械設計では主に3つのスキルが求められます。

● 四力学の知識
● CAD・CAMなどを用いた設計スキル
● コミュニケーション能力

このスキルがあることをアピールすれば、採用される可能性が上がります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

四力学の知識

機械設計の仕事を進めるには、以下の四力学を理解していることが前提です。

熱力学

熱を力に変換する仕組みについて学ぶ

材料力学

材料の変形や強度、破壊について学ぶ

機械力学

機械の「力と運動の関係」について学ぶ

流体力学

流体の中に置かれた物体への力について学ぶ

企業によっては社内研修が用意されていることもありますが、基本的な知識を入社する前に身につけて損はありません。特に未経験で転職したい人は、四力学への理解が「機械設計への志望度」のアピールにつながるのでおすすめです。


CAD・CAMなどを用いた設計スキル

機械設計は、以下のようなシステムやソフトを使って仕事を進めます。

CAD

コンピューター上で設計や製図を行う。

2次元の図面を作る「2D CAD」と立体像でモデルを作成する「3D CAD」がある。

CAM

CADで作成した図面をもとに、工作機械での加工に必要なプログラムを作成する。

CAE

コンピューター上で力の状態や温度などを確認する。

実際の試作品を作る前に仮想空間で評価し、設計の改善に役立てる。

1つでも使った経験があれば、積極的にアピールしましょう。

コミュニケーション能力

未経験の方におすすめしたいアピールポイントは「コミュニケーション能力」です。
というのも、機械設計の仕事は以下のように多くの人と進めるからです。

 ●   上司や同僚
 ●   顧客
 ●   試作・評価担当
 ●   生産管理・品質管理担当
 ●   調達・営業担当
 
そのため、協調性を活かしてチームで仕事を進めた経験があれば、積極的にアピールしましょう。


機械設計に活用できる資格2選 


最後に、機械設計で活用できる2つの資格について紹介します。

● CAD利用技術者試験
● 機械設計技術者試験

CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験は一般社団法人コンピュータ教育振興協会が運営する試験で、名前の通り「CADについての知識やスキルを明確化して評価する試験」です。これまで機械設計に携わった人はもちろん、未経験の人も資格の取得によりCADの知識があることを証明できます。

CAD利用技術者試験には以下の2種類の試験があり、それぞれ3つの等級があります。

 ● 3次元CAD利用技術者試験
  ○ 2級
  ○ 準1級
  ○ 1級
 ● 2次元CAD利用技術者試験
  ○ 基礎(IBT)
  ○ 2級(CBT)
  ○ 1級(機械)

はじめてCADを学ぶ人は、「3次元CAD利用技術者試験2級」と「2次元CAD利用技術者試験(基礎)」の2つから取得しましょう。

機械設計技術者試験

一般社団法人日本機械設計工業会が運営する「機械設計技術者試験」もおすすめの資格です。機械設計技術者試験を取得すると、四力学や制御、環境安全についての知識やスキルがある証明となります。これまでの経験を問わず、転職したい機械設計経験者はぜひ取得しましょう。
 
そんな機械設計技術者試験は1級から3級までありますが、経験者は2級以上の取得をおすすめします。一方で、未経験から転職したい人は、新人技術者や学生の技術水準を評価する目的である3級の取得から始めましょう。


まとめ


機械設計の志望動機は「機械設計の仕事に就きたい理由」や「応募企業に入社したい理由」について具体的に書くことが大切です。加えて、自分の将来性や持っているスキルをアピールすることで、「採用したい」と面接官に思わせることができます。
 
一方で、これらを具体的に書くには、機械設計の業務内容や求められるスキルの理解が欠かせません。特に未経験の人は四力学について学ぶことや、チームで仕事を進めて成果をあげたエピソードを考えることなど、今できることから始めましょう。


機械設計エンジニアの求人情報はこちら

Contact

各種お問い合わせ

Recruit

採用情報